転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



今回のコムスンの件で、私は、遅まきながら、
介護事業がいかに、儲からないことが前提であるかを知った。
こんな分野で儲けていたなんてコムスンはよくよく汚い、
という記述が、幾度も出てきたからだ。

ずっとずっとお世話になっていながら、私は、
介護事業というものの実態が、全然わかっていなかった。
事業所の職員さんや、ヘルパーさん方は、
信じられないような低待遇に耐え、敢えて、あのお仕事を選び、
ほとんど奉仕に等しいサービスに来て下さっていたのだ。
なんということだ!

脱法や不正請求はコムスンの罪だからそれは擁護しないが、
この件の根本的原因をつくったのは厚生労働省であることを
(そしてそんな議員・政党を支持したのは我々だということを)
この機会によく考え、深く反省すべきだと私はつくづく思った。
社会保険庁のテイタラクを含め、厚生労働省というのは、
本当にどうしようもない組織だったのだ。
介護保険法とは一体、何だったのか。
合法の範囲で、どの程度の待遇で職員を雇用でき、
どれくらいのサービスが提供できるものか、
事業所経営についてのシミュレーションを、
厚生労働省はきちんとしてみたことがあるのだろうか?

それと、「そもそも介護や福祉で儲けようなんて」という考え方は、
理論としては綺麗で素敵だけれど、
現実面で介護事業を駄目にするだけだということも思った。
前に、教員の給与引き下げについて読んだときも書いたが
良い人材を確保したい、その分野を向上させたい、というのなら、
それに関わる人の給与を上げることが必須だ、と私は思っている。
趣味や酔狂やボランティアでない以上、その仕事をする人たちは、
それによって自分の生活を成り立たせる必要がある、職業人なのだ。
介護事業を民間に委託したからには、儲からなければ話にならないだろう。
御上から、労働の質に関わらずお給料が頂ける公務員とは違うのだ。
会社は儲かっていなかったら、ろくな給料が出せないわけで、
そういう仕事は嫌がられ、労働の質が低下していくのは当然だ。

多分、合法的に財源を拡大しようとするなら、
例えば消費税率の引き上げのような、増税の話になって来るのだろうが、
介護は我々全員の問題だから、内容が納得できるものなら、
私は増税のすべてに絶対反対とは思わない。
しかし政府というのは、自分らがいい加減な仕事をしておいて、
その後始末をするのに派遣社員に頼り、血税を90億円つぎ込んで、
しかも「しでかしたのは私たちでなく、前任者」などと、
自分らも一緒になって被害者ヅラする組織だから、
もう何を信じて良いのやら。
公金を食い物にして儲けて私腹を肥やす人と、
公金を湯水のように使って大損だけ出している人たちの、
どちらがより腹立たしく許し難いかという、究極の選択だ。

……と思いながら、ネットサーフィンをしていたら、
やはりこのコムスンについて触れたWEB日記の中に、
「『クリーンな金儲け』って『汗をかかないデブ』並みに違和感」
という記述があった。
そうだったのか。
私は実は、この肥満体にも関わらず、汗をかかない(爆)。
いつも書いているように、私は暑くない。夏は平気だ。
世の中の、私より痩せた人々は、例外なく、
真夏になると大汗をかいてふぅふぅ言っているというのに。
私は、この代謝の悪さゆえに太っているのだと自分で思うのだが、
そんなに違和感あります(^_^;??

なら、クリーンな金儲け、というのも、あるところにはあるのかな(逃)。

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