転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



主人と娘と3人でプチ・トリアノン宮(=官舎)の片づけに行った。
部屋に入ると早速、娘は本やオモチャを発掘して勝手に遊び始めたので、
私は自分の仕事に専念することにしたのだが、
しばらくして、娘のいる部屋から「わん わん♪」と機械の犬の声がし始めた。
行ってみると、体調5センチ程度の、電池で動く犬が、際限もなく吠えていた。

私「うるさいよ、それ(^_^;」
娘「だって鳴きやまないんだもん」
私「どうやって鳴かしたの」
娘「ベロのとこ、さわった」

私が犬の口をグイと押さえると、犬は「ぎゅ」と鳴いて、一瞬静かになったが、
3秒ほどおいて、「きゃんきゃんきゃん♪」と『犬のおまわりさん』を歌い始めた。

私「歌まで歌うのかっ!」
娘「偉いね」
私「(娘に)アンタがアホだ!この忙しいときに!」

私はムカっと来て、もう一度犬の口を、さっきより強くググっ、と押さえた。
犬はまた「ぎゅ」と鳴いて、黙った。

娘「あ、止まった!?」
私「・・・・・」
犬「きゃん、きゃん、きゃーーーん♪」(←『一年生になったら』)

こ~い~つ~、まだほかにレパートリーを持ってやがったのかっ!
完全に頭に来た。
私はドライバーを持ち出して犬の腹をこじ開け、電池を取り出すことにした。
小さなネジでとめてあったそれは、かなりの集中力を要した。

夫「(隣の部屋から)お~い」
私「・・・なんですか」(←作業に熱中しているので上の空)
夫「この使い捨てマスク、新しいぞ。ゴミ箱入ってるけど、捨てるのか?」
私「それはね、ひどいの、粗悪品。でも結構高かったよ。アナタ使ったらいいわ」

言ってから、私はハっとした。今、凄い本音を言わなかった?私(たらり)。
『粗悪品だから自分が使うのは御免→でも値段を考えると勿体ない→夫に使わせよう』

果たして、主人も気が付いて、
「どういう言いぐさだ、それは」と顔は笑っていたが、目がマジだった。

午後、主人が片づけに疲れて肩が凝ったというので、私は率先して揉んであげた。
さきほどの暴言の罪滅ぼしをしようという意識もあって、
丹田に力を込め、ぎゅぅぅ~、と首から肩にかけて何往復もマッサージした。

夫「ええ気持ちじゃ~~」
私「そ~お~~」
夫「あんた、結構、力あるね~」
私「脱腸になりそーーーな、気も、するけどねーーー」

主人が、びくっとして振り返った。また、目がマジだった。

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