転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



『マルクスは生きている』 (平凡社新書 461)不破哲三 (著)
・・・の話を書こうと思ったのだが、休みの日は家族が出入りして、
パソコンもしょっちゅう取られるので、まとまった時間が無かった。
読後感などは、また機会があれば、そのうちに。

何にせよ、私は不破哲三の怜悧さに、相変わらず強く惹かれた。
こういう、わかりやすい文章というのは、
高度に発達した複眼的な思考力がないと書けないものだと思った。

この本を手にしたことで、ちょっといろいろと連想するところがあり、
その内容はとても自己中心的なものなので、説明不可能なのだが、
その連想の決着として私は今夜、
『青春の墓標』(奥浩平)のことを、四半世紀ぶりに思い出した。
この人は1960年代の、学生運動活動家で、現在45歳の私といえど、
同じ時代感覚を共有することはできないほど、昔の人なのだが、
この人の残した日記体の文章が実に興味深いものだったのだ。

こちらは、他に対して明晰に何かを語るというのではなく、
自分の日々の思いや随想的な事柄を、自由に綴っている面が強く、
その、裸になったような文章が、若かった私には強烈だった。
今あれを読んだらどんな気分になるだろうかと、今夜ふと思った。

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