転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



ポゴレリチが5月に六ヶ所村で弾くというのが、昨日判明し、
私はさすがに、青森まで出向くのは無理と思いながらも、
一応(一応だよ・殴)情報を集め始めた。
そうしたら、わかったのは、とにかく『遠い』ということだった(爆)。
単に、広島から青森まで行くのが遠い、というのではなくて、
この六ヶ所村文化交流プラザという場所自体が、
鉄道の拠点駅から離れていて、たどり着くのが大変だという意味だ。

niftyの路線検索で調べたところでは、
広島から、会場最寄り駅の野辺地まで行くには、
『所要時間 8時間17分(乗車 7時間48分 その他 29分)
乗り換え回数 2回 運賃 30,580円 距離 1577.5km』。

 08:37発 広島
   新幹線のぞみ10号(16,070円 指定席(7,210円) )
 12:33着 東京
  ↓
 12:56発 東京
   東北新幹線はやて27号(指定席(6,000円) )
 16:04着 八戸
  ↓
 16:10発 八戸
   青い森鉄道(青森行)(1,300円)
 16:54着 野辺地

というのが、今の私にとっては一番現実的な方法だろうかと思うのだが、
最後の、野辺地駅から六ヶ所村文化交流プラザまでは鉄道が無い(汗)。
野辺地から下北交通バスというのがあるが、一日四便(爆)。
つまりここは、うまく行ってバス、現実にはタクシー、ということになりそうだ。
会場サイトの案内によると、野辺地駅から現地まで約50分。
ほかに、広島→羽田→三沢、とすべて空路乗り継ぎで行く方法もあり、
これだと、費用はかかっても時間は結構短縮できる、
が、三沢空港から会場までがやはり70分、三沢駅からでは75分……。

私のこれまでの人生でタクシーの最長乗車記録は、四半世紀前の、
小淵沢から八ヶ岳高原音楽堂までの8000円、というのがあるのだが、
タクシー料金の値上がりを考えても、やはりあれを上回るだろうか。
確かマイスキーのリサイタルだったが、新宿を出るときに時間を読み誤って、
小淵沢まで来て一時間に2本だかの小海線接続に失敗したことを知り、
仕方が無いから八ヶ岳まで決死の覚悟でタクシーに乗ったのだった。
しかし今回の六ヶ所村となると、もう接続がどうとか以前に、
普通にタクシー以外の方法が無さそうだ(汗)。

いや~、……聞きしに勝る、すごいところだ。
しかし私がもし独身だったら、これは行っている(爆)。
だってこういう場所でポゴレリチを聴けるなんて、
多分、私の残りの人生で、もう二度とはない機会だろうから。
きっとポゴレリチは、東京では見せない顔を、ここでなら見せるだろう。
一生に一度のことなんだから年次休暇も惜しくはない。
職場では白い目で見られるかもしれないが、なに、人の噂も七十五日。
費用なんか、……カードで払って翌月の給料で落とせばいいことだ。
それに私はだいたい、行ったことのない場所に、
地図や時刻表を頼りに一人で(←ここ重要)出かけて行くのが好きなのだ。

しかし、今は家庭持ちだ。
そうでなくても、既に金沢・東京・名古屋と旅まわり予定を組んでいる。
いくらなんでも、ねえ……、と思いながら、主人の部屋を掃除していると、
これがまた、コタツの上に『るるぶ青森』なんかが置いてあるんだな。
この人は、東北で行ったことのないのがあとは福島と青森だけ、と
数日前にも言っていて、次なる旅行は東北が目標、と既に決めているのだ。
ここに来て、うまい具合に青森だよ、青森、なあ……(逃)。

それにしてもだ。
ポゴレリチの、あの演奏で、青森の方々は大丈夫だろうか。
六ヶ所村文化交流プラザ・スワニーでは、果たして、
彼がどういう演奏家か、了解した上で招んで下さったのだろうか。
私は、2010年5月に、何も知らない福岡の皆様がどのような思いをなさったか、
決して忘れることができない。
あの、休憩一切なしの、鬼気迫る3時間、次から次へと客が帰った演奏会。
恐山から何かを降ろしたポゴレリチが、乗りに乗って凄まじいことになったら、
どないすんねん…………(逃)。


追記
この青森の演奏曲目は、東京・名古屋のソロリサイタルと同じと判明した。
すなわち、前半がショパンの葬送ソナタとリストのメフィスト、
後半がショパンの夜想曲ハ短調作品48-1とリストのロ短調ソナタ。
19時開演だったら、終わるのが21時半、いや多分22時(爆)。
ってことは、会場から野辺地まで帰るバスは、とっくにありませんね(爆爆)。

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