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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私777>日々の生活の様子、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

人権擁護委員研修会で・・・。

2011-07-13 | インポート
一市三町で組織されている「人権擁護委員会協議会」の研修会に出席してきました。

3月の大震災で被害を受けた「宮城県・石巻市」の「避難所」に,ボランティアとしてお手伝いをしてこられた「行政職員」のK氏の体験談から「被災者の人権を考える」研修会でした。

K氏が「避難所」に入ったのは、震災から一ヶ月少し経過した時点だったこともあり、物資等は十分とはいえなくとも、当面必要なものはかなり届いていたようでした。
この頃になると、避難所にいる方たちは、当初の「生きなければ」という気持ちも少しづつ落ち着き始め、そろそろ「今後の生活への不安」という方向に気持ちが変わっていきつつある頃だったようです。

そのことから、避難所の人々の要望が日々変化していることを感じ取り、それに答えるべく行政職員としてできることを考え、被災者に寄り添いながらの支援をされてきたとか・・。

当初の「助け合い」「譲り合い」の気持ちが、避難所での生活が長引く中での「あせり」「不安」から、「行政への不満」「周囲の人たちとの摩擦」という形で、いろいろ出てきてしまう頃でもあったようです。

被害の大きい小さいの差、他の住民との差・・・。
そんなこんなでの不満やグチ・・・、
いろいろ心のケアも必要になってきている中で、普段何気なく口にしている「言葉」の一つ一つに敏感になっている様子が分かり、はっとしたこともあるとか・・・。

地元の顔見知りの職員の方には、甘えからか「不満ばかり」を口にする被災者の方たちも、全国から応援にかけつけてくださる役所の方々には「遠慮」もあって、我慢をしている様子も感じられたとか・・・。

被災地の想像を絶するような、たくさんの写真を見せて頂きながら、大変な状況の中で、一生懸命に生きようとする人々の様子を聞き、胸が締め付けられる思いでした。
あれから4ヶ月・・・今だに避難所暮らしの人たちも多い様子。

全員の方たちの「生きるための権利」が守られ、一日も早い「普段の生活」ができることを願ってやみません。