民主党圧勝ですね。
自民党に関しては、A級戦犯が残った、などと言う人がいたり、産経の
阿比留氏でも、「当選しなくていい人がけっこう当選しちゃった」というくらいですから、そうなのでしょう。
自民党は解党的危機でしょうね・・・・。
昨日から今日にかけてめずらしくテレビを見ました。
いろいろテレビ局をちょこちょこと見たが、テレビ東京と深夜やってた田原氏のものをみた。
記憶の新しい方から言うと、田原氏の番組で、山本一太氏などが、自民党はすでにガタガタきていたところに、小泉氏が自民党をぶっ壊すと言って、構造改革に着手して、ある種の政権交代がすでに起きて、蘇った、ところが、それ以降ズルズルともとにもどってしまった、なんてことを言っていた。
テレビ東京の方では、やはり、成長戦略が問題にされていた。民主党の節約政策はわかるが、それだけでは駄目だ、というわけである。
自民、民主の論者とも、教育・医療・介護などの分野で内需の拡大は見込める、とのことであった。
猪瀬氏や塩爺が、この分野での規制緩和を主張し、また、資格など虎ノ門で牛耳られているのを緩和すべきである、と主張していた。
また、地方分権も推進して、中央集権的制度で疲弊した経済の活性化についても言及していた。
結局、成長戦略という点に関して言えば、規制緩和・構造改革ということになるのだろう。改革の移行にともない投げ出される人の受け皿が用意されていなかった、ということなのかもしれない。
自民党の惨敗原因として、自民党の官僚への依存、族議員による改革への抵抗、といったようなことがあげられていたが、脱官僚を訴えた民主党が大勝したことからすれば、そういった面は大きいのだろう。
逆に言えば、民主党が一部圧力団体と癒着したり、脱官僚、官僚の説明責任や、行政の透明化という公約が達成できなければ、政権も長続きしないだろうし、自民党の旧来の族議員が依然として顔を利かせるようであれば、今度の参院選でも惨敗して、社民並みになるのかもしれない。
心配なのは保守の空洞化だ。
左翼に反対して、反左翼、逆左翼になって、強者や、一部の利権団体の味方をするのが、保守だと思ってしまう一部右翼や、伝統を守ろうとして人種差別的、あるいは、必要以上に排他的になってしまう右翼しか、残らないようになってしまえば、いわゆる保守は実質空洞化といえるだろう。左派や革新に他民族中心主義が多いのでなおさら心配である。
番組でも下野した自民党がアイデンティティを模索するのが重要だ、という意見が一部あったが、自民党は変わりました、という印象づけるためには必要な作業かもしれない。
自民党にも頑張ってもらいたい。
民主党の外交政策に関しては、意外にも、今までと大きな断絶は好ましくない、という意見が民主党の側からも多かった。
ただ、安全保障において、民主党が言うように、アメリカと対等ということならば、集団自衛の面でも、対等に、また、核武装の面でも対等に、核廃絶の面でも対等に、というのが筋だろう。日本に都合のいいところだけ、おんぶにだっこ、というのでは対等とはいえまい。
政権奪取後の民主党については全くの未知数だが、とにかく、頑張って日本をよくしてもらい。