それこそが特徴

先日、動作分析整体法のセミナーをしたときのことです。
まだ、開業前のサラリーマンの方も参加してくださっていたのです。

実技編のときに「首痛」のデモをやらせていただいて、「じゃあ、実際にやってみましょう」ということで習いに来てくださった方、お二人に前に出てきてもらい、首痛の施術を実際にやっていただくことにしたのですが。。。


モデル役の人は、肩甲骨のキワあたりが痛いんだとか。「首痛ちゃうやーん」とか言いながらも（笑）肩痛、背中痛としてはまだ教えてなかったんだけど、そのまま実際にやっていただきました。

そうしたら、20分くらいで9割の痛みが取れてしまったんですね！僕は9割のとこまでは全然手出しも口出しもしてないんですよ？


これなんですよ（笑）。まだ習っていない症状でも「原理原則」がわかると対処できるようになるんです。しかも、テクニックの熟練度に影響されない、ってことなんです。サラリーマンさんですからね？
首痛しか習ってないから肩痛、背中痛ができない、ってことがないんです。なぜなら、「痛みが起こってるときの原理原則」をとらえさえすればなんとかなるんです。これは首痛だから頚椎を上手に矯正できないと、、、背中痛だから胸椎を、、、という考えに支配されていればこういう発想はでてこないと思うんですが、それを180度変えて物事をみていく概念をもっているから可能になるんだと思うんです。しかも、、、熟練不要、解剖生理学の知識不要ときたもんです（爆）。



うちの整体においては大事なのは痛みに対する見方を変えること、それだけであとはテクニックが不要なレベルで症状を改善していくことができる。それをこの方が証明してくださったようで本当に嬉しかったですね。

痛みが取れたときには期せずして周りの方が拍手してましたもんね。


あと、腰痛膝痛股関節痛と実技を進めていって、じゃあ実際にやっていきましょう、となったときにさっきのサラリーマンさんに当たったモデルさんは・・・今度は手首痛（苦笑）。それもまだやってない、ちゅうねんっでしたが、またこの方が自分で考えながら8割は痛みをとってしまいました。うーん、すごい・・・。残り2割は使い痛めだったのでしょうね。整体師さんでしたし～。


本当に楽しい時間でした。ありがとうございます。

腕？肩？痛

とある定休日のことです。
電車で天王寺のほうに行っていて、ウメダで時間をつぶして、さあ池田のおうちに帰ろうと電車に乗り込みました。
夢中で本を読んでいるとメ－ルが。。。
定休日の夜7時４５分ころです。
「今からみていただけますか？」と。「今日は定休日なんですよ～云々」と返信して、パッと顔をあげると電車は駅のホ－ムに滑り込んだところ・・・。
そこには「池田」の文字があるはずが、なぜか「武庫之荘」。えっ？なんで？池田じゃないの？・・・
どうも乗り間違えたみたいで(汗)。さっきのお客さんにすぐにメ－ルしました。
「今のメ－ルなし・8時からおとりできますよ」って(爆)。
う～ん、「流れ」って面白いですね。
時間をつぶして、乗った電車が乗り間違いで、駅についたと思ったら職場である駅で、そこに「今からお店に行きたいんです」とのメ－ル。もう・・・最高ですね(笑)。

その方、メ－ルでは「腕と肩の連結部が痛い」と書いてくださっていました。
どうやら、かばんを肩にかけると、夕方になってくるにつれその部分が痛くなってくるようです。
動作でいうと、腕を前に回して反対側の肩をさわるような動きでその部分の痛みがはっきりしてきます。

お客さんは「筋肉が衰えているから？」となにか鍛えたりしたほうがいいのかと考えていたようですが。
そうじゃなくて、硬くなってるんですよ、そこが。
硬い→動かし辛い→動かすと痛い。ということを表現しておられるんです。
だから、「どこが」固くなってるかを探して緩めていくと、腕は軽くなり同じ動きでも痛みが消失していました。

要は筋肉が固くなったがために「できない動作」が現れた、という話であって、筋肉が、とか姿勢が悪いから、とかそんな話ではないんです。もっとシンプルなんです。
そういうことはお客さんの「何をしたら痛いのか」を聞くとすごくわかりやすいんです。答えは「そこ」にもうみえているわけなんです。


今日もありがとう。

ううん・・・。

妊娠六ヶ月の方が、お仕事を早退してきてくださいました。
肩痛ということなのですが、肩こりはけっこうキツイみたいです。
肝心の肩痛はその場では「う～ん」という感じ。

これをなんとかしたくて、90分かけてやってみましたが・・・。あのあとにでも軽減していればいいんですが。。。

だいたい、60分近くを仰向けだけでやっていきます。うつ伏せ、ムリですもんね（笑）。
仰向けで腕をほぐし、背中や腰をほぐし、肩、首、頭とやっていきます（ヘッドスパみたいですね、と言われちゃいました。僕にそんな意識はありませんが）。


電話のときに「指圧みたいなこともされてますか？」とお問い合わせがあって、妊娠してるから指圧がコワイ、という意味なのかと思ったらむしろ「それが好きなので」ということだったみたい。
そういう意味でいうと、仰向けだけですが、じっくりコリをほぐしていくのでそこは大丈夫かと（笑）。


そのあと、座っていただいて、肩のじっとしててもじんわり痛くなるのを取っていこうとしてたんですが・・・。じっとしてても痛い、動いても変化しない、というのはけっこうクセモノだなあ。
もしかしたら、お腹かしらん、と思いつつ、そこまで手が出せなくて。妊婦さんだしね。


課題の残った90分でした。ごめんなさいね。またいつか来てくださればそのあとどうだったかお聞きしてみたいなあ。リベンジもせにゃあ、ね。



今日もありがとう。

首の痛み

以前に腰痛で来てくださった方ですが、今回は一週間前からの首痛で、と。
それがまた、、、正面向いてるだけだとなんともないんですが、あとは左右、上下全部に痛みがでる、という・・・お辛そうな状態でした。

肩こりも強かったですね～。
肩まわり、腕、腰、お腹をやっていくとある程度の首痛は減っていました。
最後に座ってもらって鎖骨の内側や、頭の付け根や、脇の下のコリコリを取っていくと、オッケーに。
首痛といえども、いろんなとこに原因があったりしますね。そこだけを見ていると取り残しがでてくるのかも知れません。

最初に「子どもの学校に行くので何時には終わってほしい」というリクエストがあったので、それにあわせて施術していきました。うちの場合、そこは大事ですもんね（爆）。

今日は定休日です。昨日はセミナーをやっていたはず・・・いつかここに書くことがあるかしら。これを書いてるのが「今」からみたらけっこう前なので、どうなっているのやら（苦笑）。

今日もありがとう。

足の痛み

あんまりいらっしゃらないんですけど、腰痛や首痛やのついでのように「なぜだか足が痛くて」と訴えられる方もおられます。
歩くときに体重がかかると痛い、とか、座ってて立ち上がるときに足の甲が痛いとか裏が痛い、とかいろいろ。

急性期の捻挫とかでしたら、整形外科か接骨院に行っていただく方が適切な治療が受けられると思います。

うちの場合でしたら、急性期ではなく、ある特定のアクションで痛みが変化するもの、のなかには対応できるものもあるみたいです。

こういう考え方をする整体は少ないかも知れませんが、僕にとっては、首痛も腰痛もそして足痛も「同じ」発想でみていくんです。これが「骨盤が歪むから腰が痛くなる」ととらえていると、足痛を見るには「別の」理論をもってくるか、「骨盤が歪むから足が痛くなる」とみていくか、しかありません。

うちは「腰をそらすと痛い」のも「首を上むける（のけぞる）と痛い」のも「足先をそらすと痛い」のも同じくくりの中で見ていくので、統一された発想のなかで対処していくことができます。
腰をそらすと腰が痛いのと足先をそらすと足が痛いのと、「どう違うん？」というのが僕の発想ですが、なぜか「腰」が痛いと「すわ骨盤だ、腰椎だ、椎間だ」となる見方が主流。ここからだと足痛の見方が生まれにくいんじゃないかなあ、なんて思うんですが。。。
体は別々の理論で勝手に動いているんじゃない以上、同じ理屈で対処できても不思議ではない、と思いませんか。


今日もありがとう。

今日は第3水曜日でお休みです。動作分析整体法の二日目のセミナーを某所でやっています。

産後に現れたアゴの痛みその他の見方。

産後ほぼ4ヶ月というママさん。今日の整体にくるのが、旦那さんに長時間赤ちゃんを預ける最初の日になるそうです(わかるわ～)。

実は産後の骨盤矯正を、というご予約をいただいたんです。そのお電話で症状をお聞きしたら、まず股関節痛、膝痛、足痛が挙げられて、、、来られたときに一番辛いのは？と質問したら、肩こりと顎関節症だったんです。
僕としては「痛みがあると生活(育児とか家事とか)が辛いと思うので先に痛みを取るほうを優先したいのですが」といったニュアンスのことをお話させていただいて、施術開始です。


骨盤の開き、歪みの話も施術の最中に出たので僕はどう考えているかをお話をさせていただきました。
このママさんは陣痛があって12時間台の上だったらしいのです。

それでね、もし男性の方が12時間フルにマラソンをしてきてですよ？股関節や膝や足が痛いんです～、と言ってきても誰も「骨盤が歪んでるんちゃう？」なんて言わないですよね、と説明させていただいたんです。
それがなぜ出産、女性、となっただけで骨盤がワルモノになっちゃうのか？

この方の冒頭あたりに書いたすべての症状は全部、産後に現れたものばっかりなんですって。ここで顎関節症だけに絞って書いてみますが。
顎の痛みがどうして起こったのかは推測しかできませんが、骨盤のせいにしようと思ったらできないことはありません。出産によって骨盤が歪んで、その影響で背骨が曲がって、そのバランスをとるために首が、首につながてる顎が、と。

だけど、「他の説明」だって可能なんですよ。
たとえば、出産ってものすごい負荷がかかりますよね。歯だって噛み縛るでしょう。12時間のうち、仮に述べ1時間を噛み縛ったとしたら、その負担がいつまでも残ってしまうかもしれません。

またこの方に限って言えば、赤ちゃんを抱っこする側の顎のほうが痛みがはっきりしていました。とすると、抱っこする側の腕、肩、首に大きな負担が常にかかってそれが顎に来ているのかもしれません。


僕は、産後にでた症状だからと骨盤、という形にとらわれないように気をつけています。
だって、痛くなるには痛くなるだけのスト－リ－があったはずだ、と思うからです。

骨盤の形だけで原因を判断するのは、、、出産という人生最大限の負荷を耐えた身体に対してちょっと軽く見すぎじゃないのかな、なんて思ったりもするんですよ。
産後だから骨盤が歪んで痛くなる、というのは、「出産」という視点が抜け落ちてる気がするんですよね。
出産「したから」骨盤は歪んだはず、と・・・。「出産」そのものに想像がいってない、というか。
こういうところの先生は男性が多いから、なのかも知れませんけど。



今日もありがとう。

腰痛・恥骨痛（産後の骨盤？）

産後一ヶ月半のママさん。
なんでもおしめを替えるときなどに腰痛が。それと、歩くときに恥骨痛がある、とのこと。
いまはいろんな情報があるので、先輩ママさんから骨盤矯正を受けたほうがいいよ、やネットの情報や、でみなさん知識が豊富だなあ、と思わされました。

うちはお腹をじっくりやっていきますが、帝王切開で出産された方（でまだ一ヶ月半）だったので、そけい部に近いところのお腹だけをする感じでやっていきました。

恥骨痛のほうが痛みとしては強かったみたいです。
事前の確認では立ってもらって片足立ちから股関節を外に向けて開いてもらうと痛みがはっきりしました。
仰向けで寝ているときだと、片膝を立ててそれを外に倒すと恥骨に痛み。

さわっていくと、案の定、内腿から膝にかけてかった～いスジが指に当たります。
近いお腹もやった上で、そのあたりをちょっと痛いのを我慢してもらってほぐしていくと、寝た状態でも立った状態でも恥骨痛は良くなっていたようです。

産後なので骨盤の開きと関係して恥骨が痛いのか、と骨盤矯正で探してくださったようなのですが（他にもいくつか理由はあったようですが、ここには書きません）、こんなふうにもっとシンプルなことがけっこう沢山あります。
股関節を外に倒すと痛い→外に倒せない→内にむかってひっぱってる力が存在する。→内腿が硬くなっている？
こんなふうに考えていくと、すじみちが見えてきませんか？

なにも産後だからと一足飛びに骨盤にもっていかなくても、ね。
この方も骨盤いじる以前に楽になってしまったようですし。
まあ、お客さんが楽になれば骨盤でもなんでもいいわけなんですが（苦笑）。

今日もありがとう。

猫背改善

猫背が気になるので、と女性の方が来てくださいました。
家族からも「ええ加減に直しや～」と言われてるんだそう。
自覚はあるんですか？とお聞きすると、肩が前にきてるのはわかる、とのこと。
他に膝痛があり、体も固い、とおっしゃってました。

首だけが前に飛び出してる猫背でなければ、けっこう猫背って改善しやすいと思います。
それも骨盤バキバキもなく、なんということもなく改善していくことが多いです。
この方もブログでうちの猫背矯正のことを知ってくださったのですが「腰痛とかをしてたらついでに、自然と、猫背が良くなった、とかあるのを見て、いいなあ、と思って」と言っておられたのですが、まさにそのとおりで。

少なくとも、腰痛が改善するなら、その手前で猫背は改善するんじゃないか、と僕なんかは思ってます。

膝痛は、仰向けのときに解消しておき、カチカチのお腹をほぐしておき、重心と呼吸に気をつけてもらって。
これで立ってもらうと、猫背はお客さんも驚くくらい改善していましたよ。
そのあとずっと「肩が(なにも意識しなくても)ここにあるのが不思議」と何度もおっしゃってました。「整体って面白い」とも。

それまでは意識して胸を張っては挫折の繰り返しだったようですが、一度こうやって猫背を改善してあげると、今度は肩を前に・・・と思ってもなかなかうまく？出来なくなってしまうものなのです。
二度と猫背に戻らない、という意味ではなく、バランスの取れた状態だと肩すら前には出てこない。おさまるべきとこに収まってる、って感じになるんです。前後のバランスが取れてくると、肩だけを前に(猫背に)する余地がないんでしょうね。


腰痛よりは早く終わるので、「体が硬いってどういうこと？」と質問させていただいて、、、、前屈をしてもらうと確かに手が膝の下くらいで限界みたいです(僕もです。爆)。
じゃあためしに、てことで時間をもらって、、、、。前屈するたびに意識するところを緩めていきます。腰だ、といえば腰、次に腿だといえば腿、ふくらはぎになりました、といえばふくらはぎ、今度はここと言われればそこ、、、最後はユニ－クなトレ－ニングの話をして心も緩めてもらって、、、なんと、手が床についちゃいました。

ま、僕自身は全然手が床につかないので、全員がこうなるとは自信をもっていえませんしこれをみなさんにするつもりもありませんが(苦笑)。でも、整体ってワクワクするでしょ、ということはお伝えできたかな、と思っています。

今日もありがとう。

割り込み記事 みんちゃん編

最近のみんちゃんのカミサマネタです。
他にも「なんとなく、ステキでなんとなくコワイ」みんちゃんのカミサマネタもあるんですが、それは来てくださった方に（笑）。

良い週末をお過ごしくださいね～。

腰痛（産後の腰痛にバキバキはいらない）

お二人目を出産、一年目。腰痛で、職場の人からも「行ってきー」と言われて。産後直後から腰痛でうちのことは知ってくれていたそうなんですけど、勇気が・・・って（苦笑）。なんか骨盤矯正ってガキッとか痛いッとかのイメージもまだあるんしょうね。
でも念願かなってようやく来れました、とおっしゃってました（笑）。

仕事のときに立つとき、座るとき、に腰が痛い、すごく猫背になってきた、歩いてると股関節がガクッときて痛くなる。そういう症状でした。
職場の先輩たちが「産後にしっかりケアしとかないと将来、ガタがくるよ～」とか教えてくれるそうなんですってね（苦笑）。


いろんな動きをしてもらい、痛みがでればそれを消していく。それの繰り返しをやっていきます。
仰向けで膝を倒すとき、仰向けで膝を立て、立てた膝と僕の手で押し合いっこしたとき。そのときに腰痛がはっきりでます。
それをお腹の筋肉をゆるめていくことで取っていきます。
ついでに膝を外に倒してもらうと股関節にも痛みがでるので、それもソケイ部のゴリゴリを刺激していって取っていくと今度はあぐらも平気で組めるようになりました。

最後は、手を振り足を振りして、痛みのないこと・体が軽いことを喜んでくださいました。ガキゴキされるんかと思ってました～って。


何度も書いてますが、ガキゴキ、バキボキはしてないんです。ほんとに。
なんで産後に腰痛になったのか、なぜ出産したあとに股関節に痛みがでるのか、それを「考えて」施術を組み立てます。
そのストーリーでいくと骨盤がどうのこうの、という現象はささいなことのように思えちゃう。
「ああ、こういう理由で腰が痛くなったんだな、このせいで股関節がしんどいんだな」って想像できると、骨盤のカタチがどうの、なんて大した意味があるように思えなくなるんですね（僕は、ですよ）。
骨盤なんていじらなくても産後の腰痛も股関節痛も、けっこう取れるんです。なんでかというと・・・骨盤は出産というハードワークの影響を受けただけだから。その影響がでるのは骨ではなく筋肉です。
フルマラソンしたら筋肉がパンパンになって悲鳴をあげますよね？骨盤が歪むというよりは。フルマラソンのあとに股関節がガクガクする、腰が痛い・・・「ああ、それはマラソンによって骨盤が歪んだんですよ」って言いませんよね？つまりは、、、そういうことです。悲鳴をあげた筋肉をほぐしてあげると、じゅうぶん症状は取れてきます。


というわけで、産後の腰痛であっても骨盤バキバキはありません。なのでどっちかというと骨盤をバキッとしてほしい人には物足りないかも。

バキバキが怖くてためらっている人は、うちの物足りないくらいの（爆）産後の整体をお受けくださいませ（あは）。



今日もありがとう。