LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

初夏のカリフォルニアの空、セスナ172で飛びまくり(右座席搭乗記)

2009-07-12 | Flight Log (同乗飛行)
久々に快晴の南カリフォルニア、完全なVFR Conditionだった。肌にしみいる紫外線、空港アスファルトからの熱気や太陽光の照り返し、夏が来た!という感じの天気だった。普通はビーチなどで紫外線を感じ、ビーチの駐車場などでアスファルトの照り返しを感じて夏だなと思うのだろうが、気合いの入った自家用飛行機乗りが”夏”を感じるのはやはり空港だ。空で日焼けしてこそ飛行機乗り。

この日はそんな”空の日焼け”、夏を感じるフライトには最適の天気だった。PICは飛行機仲間のA先生で、使う機体はGarmin430 GPSを搭載したセスナ172N、N172EP、何度も乗っている信頼できる機体。セスナ172の右座席に乗るのは約半ぶりだ。ちなみに左席で機長としてセスナ172を最後に飛ばしたのは1年以上前のことになる。この日の目的地はHemet Ryan / French Valley周辺の空港で、その後はあちこちの空港に着陸しまくってサンタモニカに帰還するという計画。

セスナ172に乗り込むと、なんだか懐かしい感じすらする。エンジンも一発でかかり、タクシーアウト、Santa Monica Airport Rwy21 / South East Run Up Areaに向かった。ランナップを終えてすぐにタクシーアウト、Rwy21から離陸となった。Right 270 at Shoreline Departure、Santa Monica local ruleとも言える定番の離陸。そしてLAX Special Flight Ruleで3500ftで南下し、そのままの高度でQueen Maryを目指す。しばらくしてSocal Approach 127.2を呼び、7500ftの高度でDirect French Valleyのコース取りで飛行した。

久々のセスナ172だが、やはり高翼機は地上の眺めが抜群だ。これまでの自分の飛行時間を見ると、低翼機が300時間、高翼機が200時間くらいの割合になっていた。Private、IFRと高翼機のセスナ172で訓練を受けたが、気付けば低翼機の時間の方が多くなっていた。でも、やはりセスナ172は基本、そして凄く良い機体だなと思う。扱い易く気難しくなく、操縦も容易で非常に安定していて、パイロットに余計な負担を強いない素直さがあると思う。このセスナ172という機体のGAへの貢献度は計り知れない。右席からそんな事を感じながら、順調に飛行は続いた。

French Valleyに到着、Rwy18に着陸となった。ここはNon-towerでトラフィックが込み合っている事が多いが、昼食時を過ぎていた為か、空港周辺には3機しかいなかった。昼食を取り、そしてランプを散策したり、1時間ほどの休憩となった。流石にフレンチバレーの荒野は暑い。ランプを歩いているだけでがんがん日焼けしてしまう。

French Valleyを離陸し、お隣のHemet Ryanに着陸することにした。ここは0.3Hrくらいのレグで、すぐに空港を見つけることができた。動力機は1機も飛んでいなく、我々がパターンに入る時にグライダーが1機下りてきたくらいだった。他のGliderなどを探しながら、こちらも難無く着陸、そのままタクシーバックで離陸となった。流石に暑く、ここからは左右の窓を開けての飛行となった。

まるで車で真夏のドライブをするような感じで、Tシャツ1枚、窓から肘を出し、風を浴びながら青空の下を飛行。人生とは素晴らしいと思ってしまう。

そのまま北上し、今度はBanning Airportを目指した。Hobbs 0.4HrくらいでBanningに到着し、かなりのHeadwindの中、上り坂Rwyに無事着陸、そしてすぐにタクシーバックして離陸となった。暑さと登り坂Rwyで、機体はなかなか宙に浮かない。そしてフルスロットルでBanning Passを上昇していくと、なんと油温計が振り切りそうな勢いで上がっている。こんな暑い日は仕方ないが、2300rpmくらいの低回転でエンジンを冷やすことになった。ノロノロ飛行が続いたが、開いた窓から入ってくる風は心地よく、肌にしみいる紫外線も程よく、空に浮いているだけで楽しい。

しばらくしてRiverside空港が近づいてきたので、TowerにコンタクトしてRiversideに着陸した。ここではすぐにタクシーバックせず、Transient Parkingに駐機してエンジンを冷やしてあげることにした。それからオイルも1クオーツほど追加。

Riversideを離陸、そのまま帰還!というのもありだったが、ここはもう一カ所着陸ということで、Corona Airportに下りることにした。RiversideからCoronaまではHobbs0.3Hrもかからない。すぐに着陸し、給油所に機体を停めて自動販売機を探した。流石に一日飛び回っていると喉も乾くが、なんとどの販売機も使えない。流石に疲労を感じ、Coronaを離陸して帰途につくことに。

そのままLAX Class B Airspaceの南側を西に進んでもつまらないので、LAX Class Bの下をくぐり抜けるようにEl Monte Airortを目指した。選択した高度は3000ftで、El Monteの手前から3500ftくらいに上昇した。そしてSanta Monica Airportが近づくにつれ再度降下、無事にSMO Rwy21に帰還となった。

この日の行程は、SMO-F70-HMT-BNG-RAL-AJO-SMOと、5つの空港を巡り帰還するというHobbsで3.6時間の空の旅だった。

家に帰ってかがみを見ると、顔も腕も日焼けしていた。鼻の辺りは日焼けでヒリヒリする。ビーチ焼けじゃなく、飛行機遊び焼け!で鼻がヒリヒリするなど、飛行機乗り冥利に尽きる。



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