LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:お決まりのIFRコース

2017-12-27 | Flight Log (機長)

仕事を終えて、サンタモニカ空港へ向かった。今年はどんなに飛んでも、おそらく年間飛行時間が50時間に満たない。とにかく飛べる時に飛ぼうと、愛機に乗り込みエンジン始動、ランナップエリアに向かい、Right turn at shore lineで離陸。Stay off shoreと管制官に言われた。反対方向から空港に進入してくるトラフィックと距離を取るのだろう。十分に海上に出て、その機体と距離を置く。すると、すぐにfrequency changeとなり、see you laterと管制官。反対方向から来た1機以外、他のトラフィックがいないようだ。マリブ前で反転し、3500ftでLAXを越えた。さらに南下し、パロスバーデスの海上まで出てきた。新しいiOSになったiPhone、iPadのAviationアプリと、パネルマウントのGarmin530Wの比較のため、3100ftで海岸線を飛び続ける。オートパイロットに入れてアプリのテストをしたが、iOSが変わって作動しなくなったアプリもあった。とりあえずWingXは問題なく作動するようで一安心。せっかくなので、IFRの実践でもアプリを試すことにした。

Point Farminに向かい、そこからトーランス管制塔を呼ぶ。Ident, Rwy29L direct to the number, cleared to landと管制官。舗装が新しくなったRwy29Lに降りるのは気持ちがいい。まっすぐ入り、ナンバー直上で左ターンして滑走路に静態、いい感じに着陸した。あのひび割れたRwy29Lが懐かしい。12年前にファーストソロを目指してタッチアンドゴー訓練を繰り返していた頃、ひび割れた舗装で細長いRwy29Lに緊張しながら着陸していた思い出し、なんとなく思い出を失ってしまった感じもする。

ちょっと休憩した後、機体に戻りTower Enroute Control (TEC) IFR to KSMOをリクエストした。もらったクリアランスをいつもの通り:

Cleared to SMO; after departure fly runway heading, intercept LAX 170, LIMBO intersection, V64, SLI VOR, V8, POXKU intersection, V363, BAYJY intersection, V186, DARTS intersection, direct;  3000ft/6000ft 10min after departure; departure frequency 134.9; Squawk 476X

ランナップの最中、超綺麗なライアンが隣に来た。そのあと、TBM850も隣に来た。その間、なぜがRwy29Rは閉鎖。問題があったのか、オフィシャル車両が滑走路点検していた。それが終わり、ライアンが離陸。そしてしばらくしてこちらの離陸許可が下りた。TBMのIFRリリースはこちらの後だ。

Rwy29Rを離陸、Socal departureにつながったが、なかなか左ターンさせてもらえない。もしかしてLAX170 radialに乗るのかと思った瞬間、left turn heading 170, make turn tight!とのこと。こんな急旋回、IMCでは無理だなと思いつつ、完全なVMCなので45度バンクのスティープターンをした。110kt程度を維持し、上昇率1000fpmくらいで高度を稼ぐ。ここでもV64に届くかどうかというところで、direct to SLI, resume own navと管制官。この管制官、全体的に指示が遅い。あとは6000ftに上昇し、延々とクリアランス通りのコースを飛ぶ。途中、V8でV tail Bonanzaとすれ違った。向こうはVFR6500ftだったと思うが、かなり近かった。おたがい160-170ktで飛んでいるので、交差は迫力があった。延々と東へ飛び、コロナ上空でPOXKUからV363に旋回。この時にはかなりの揺れでスロットルを23インチから20インチに引き戻した。それまでIAS150-152kt程度、TAS169kt。でもGSは150ktちょっと。地上とは違い、この高度は北東の風。揺れるわけだ。

V363に乗ると、ほぼフルスロットルで23インチまでスロットルを開けた。V186に入る時にはオーバーシュート気味となり、ここではGS175kt以上での飛行。Socal Approachからは、what approach?との質問。VOR-A pleaseと返答。6000ftのままなかなか降下されず、ぎりぎりになってheading 260, 4000ftとなる。そしてSMO212直前で240 4000ft cleared to approachになった。今日のSocal approachの管制官、どなたも指示が遅めだ。高度が高めなので、早々にギアを出して降下、140ktでファイナルを飛ぶ。サンタモニカ管制塔から、cleared for visual cleared to landとなる。そのまま140ktで飛んでいたが、1機IFRリリースがあるようだったので、指示される言われる前に減速して対応。その10秒後くらい、管制塔からもslow down for one IFR releaeseとのこと。Already slowing down!と、もう知ってたよという返答。そのチャレンジャーにはBonanza 3mile on final doing 140ktと伝えていた。でも、すでに120kt以下に減速。チャレンジャーが離陸したあと、こちらは90ktで滑走路へ、そして80kt以下でラウンドアウト、フレアーへ。

以前は大嫌いだったCSTN9というTECルートだが、いまはすっかりお気に入り。TOA-SMOのローカルフライトが、クロカンなみに楽しくなる。ただ、Socalの管制官の指示がちょっと遅め、後手後手に周り、あまりiOSアプリを作動を試す時間がなかったのがちょっと残念だ。

 


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