大詰めの狩野川で、貴重なサツキマスをキャッチしたGowyさんから写真が届きましたよ。先にアップした記事でも少しだけ触れましたが、再度あの一日、あの時を振り返りってみますのでお付き合いください。
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川の近くに停めてあった私の車に気が付いたGowyさん、私がそのエリアを釣り終わるまで待っていてくれたんです。
この時点で彼はすでに人生初の尺アマゴとなる31cmをキャッチ済み、満足して帰路に付いたところだったらしいです。ところが帰路についてすぐに私の車を見つけてしまった(笑)。情報交換するとGowyさん朝の31cmは淵絡みでキャッチ、これまた川でお会いし簡単にお話させていただいた、pioneerfieldさんも同様でした。
私は瀬を中心にやってここまではアマゴ25cm止まり、この日の水位は平水より10cm減、先日の雨で遡上、動いた魚が淵で動けないでいるのか。Gowyさんと少し一緒に釣ってみようとなり、とあるポイントへ。ここは瀬を挟んで上下に大きな淵がある一級ポイント、特に上流側の淵は流れ込みの落差が大きく、減水時には遡上魚をストックします。
Gowyさん、実は朝にこのエリアを途中の瀬から叩き、下の淵で31cmをキャッチしていたらしい。フムフム、ところでこの上流の淵は釣りましたか?と聞くと、やらなかったとのお返事。なんですと~~!このエリア、このランはこの上の淵が先の理由でひとつの鍵。お互い変な譲り合いを経た末(笑)、Gowyさんがこの淵をやることに決まり、私は中間の瀬から釣り始めました。
100mほど下流で釣り始めたところ、何やら相棒が叫ぶ声。急ぎ駆け寄るとちょうど獲り込まれているところ、ドタバタしている魚をみると遠目にもデカイ。
見て下さいこの体高。降海した魚にだけ出せる体高だと思うのですが、微妙に、うっすらとパーマークといいますか、青い小円が残っているんです。いろいろ調べたところ、サツキはうっすらパーマークが残る個体がいるそうですね。
尾ヒレは大きく、厚く固く、アマゴ系のV字切れ込みと比較するとより垂直に近く張って、この点でもサツキを思わせます。もちろん銀毛はしています、ファーストランのようにウロコがザーッと剥がれることは無く、ポロポロと。ご本人がスケールを出して計測したところ、38cm。パッと見た感じでは40は楽にあるかと思いましたが、きっとGowyさんのスケールが謙虚なんでしょう(^^)
体側に傷跡がありますが漁協に尋ねたところ、川鵜の仕業だと思うとの返答でした。
水中でも一枚。
私まで嬉しくなっちゃって、ついついフレームイン(^^)!
やったーっ!!!
Gowyさんは私が講師役を務めさせていただいたミノーイングスクールにも続けて出席して下さっていました。店頭イベントにもよく顔を見せて下さり、狩野川の地図を広げては時間を忘れてのの質問攻め。もちろんシーズンインすれば毎週のように通い、苦戦し、ついに今日この日が訪れました。
‘‘これまでいろいろお世話になって、ようやく少し恩返しが出来た、ありがとうございました‘‘
今年の狩野川は難しかった。そんな中、このサツキと思われるメモリアルワンをキャッチしたあと、川辺でGowyさんがポツリと、小さな声ながらハッキリとこう言ってくれました。私は嬉しかった。ありがとうとは私のセリフだった。
このメモリアルワンを一緒に喜べたこと、これからも忘れることはありません。Gowyさん、良い魚をみせていただき、改めて有難うございました。
釣りの神様はいるんですね。
神様いわく、Gowyさんあなたはこれまで頑張ってきた。だから今日はあなたが釣る番です。
もし彼が帰路、私の車を見つけなければ。
pioneerfieldさんらのヒントがなければ。
何年もかけて人生初めての尺アマゴをキャッチし、さらにその同日の午後に難しい狩野川サツキをキャッチする、こんな一日もある。例え釣れない日があろうとも、これだから釣りは止められないんだ!
Ps、撮影は魚に出来るだけ気を使い、リリース。しばらく水中で支えてやって落ち着いた後、自力でしっかり流れに戻っていきました。
Hit minnow 50MDS/アユ
フォトダービーエントリー2013 Stream
Photo by Gowyさん
Report by 小平