昨日に引き続いて、先週末の芦ノ湖模様は名古屋のMINIさん編をお届けします。
MINIさん念願の芦ノ湖1stトラウトは夕マズメの時合いを見事に捉えてのブラウン50cmだったのですが、レポートにもある通り、釣り終了時刻の15分ほど前(芦ノ湖は日々遊漁時間が定められています)に掛けたレインボーを痛恨のネットミス。
釣りをともにしていた我々はMINIさんを励ましはしたものの、今日はここまでか、そう脳裏をよぎったことも正直にここで告白しなければなりません。だって芦ノ湖三度目でようやく、はじめてヒットさせたトラウトをネットミスとくれば誰だって意気消沈するというものでしょう。
けれど、MINIさんはやってくれましたよ。
残り時間は本当にあと5分、態勢を整え直しての一投目でなんと再びのヒット!逆転サヨナラ満塁ホームラン!ロスタイムでの決勝点!MINIさんカッコ良過ぎじゃあありませんか。
やったー!アハハハー
日々のあれやこれやはすっかりどこへやら。空っぽで無邪気で無防備で、ただただ嬉しかった3人が夜の帳が下りた11月の湖岸で交わしたあの握手を忘れることは絶対に、絶対にないのです。
遠征での一本は本当に貴重です。おめでとうございました。 さあ次のメモリアルワンに向かって、もう始まっていますよね、MINIさん。
少し長いレポートですが、最後までお付き合いいただければ私も嬉しいです。
2011年11月12日(土)
C&Cに参加するため前日の昼頃、芦ノ湖入り。
午前中から先に来ている小平さん、かばちいさん、TAKAさんと合流し、西岸に向かいます。遊歩道の車止めではYotalowさんが待っていてくれました。
遊歩道を歩きながら芦ノ湖初ウェーディングの私にみんながポイントのを説明してくれるのでそれを参考にキャストしていきます。
しかし、先行者も多く、風もな無い厳しい状況の中、時間だけが過ぎていきます。
全員反応が無いまま時計を見るとあっという間に16:00を過ぎていました。
小平さんから「日没まであまり時間が無いけど思い切って東岸へ行ってみようか」と提案があり、朝一から釣りをしていたYotalowさんとTAKAさんは宿へ。
小平さん、かばちいさん、私の3人で東岸のとあるポイントへ向かいます。
ポイントに着くと既に3人のフライマンがウェーディング、キャストを繰り返しているのが見えます。
我々3人も少し距離をあけて静かにポイントへ入ります。しばらくするとフライマンは3人とも帰り、我々3人だけに。
17:00を過ぎ、正面に見える山の稜線上の残照の中にキャストしたミノーが飛んでいくのがかろうじて見える程度で、私からは既に小平さん、かばちいさんの姿もほとんど見えない状況。
この日の遊漁終了時刻は漁協HPによると17:41。残された時間はあと30分程。
いよいよミノーの着水点も見なくなってきた中で、キャスト、リーリーングを繰り返すものの沈黙が続いていた時、「きたよっー」という声で左手の方を見ると、魚の入ったネットを手にした小平さんがゆっくり歩いてくるのが見えます。
まずい、、先に釣れてしまったブラウン49.5cm。この時点ではただただKYですね。ファット85type1/鏡面ワカサギ
マグライトで小平さんの足元を照らそうと近づいていくと「まだ魚が居るような感じがするから、もっと左側に移動してキャストを続けて」と小平さんから促され移動します。
立ち位置を変えてミノーをキャストして数投目、“グンッ”という手応えと感じると同時に反射的にロッドで合わせをくれるとラインが走ります。「きましたーっ!」と大声で後ろにいる二人に声を掛けます。
ついに待望のヒット!
「慎重に!今からネット持っていくから待ってて!」と、背後からかばちぃさんの大きな声が聞こえます。
インスタネットを携帯していた私のために、かばちいさんが大きなネットでランディングしようとこちらに向かっているのが見えました。
暗闇の中、フックがどういう状態で魚に掛かっているのか見えない状況の中、魚が連続3回ジャンプ。
走る魚をいなし足元まで寄ってきたものの、このまま足元で暴れてバレるのではと不安になり、自分のインスタネットをすぱっと出してネットインを試みます。
「よっしゃー、入ったぁ!」と叫んだ瞬間、フックがネットに絡まり、それが支点となって暴れた魚が“ボッチャーン”という大きな音とともに水の中へ。
「あっ、バレたっーーー!!」 目測50cmほどのレインボーでした。
呆然と立ち尽くす私。ネットに触れたんだから釣ったも同然だよ、と声を掛けてくれる二人。
でも、今日ここまでいろいろと案内し、アドバイスしてくれた小平さん、かばちいさん、Yotalowさん、TAKAさん達の気持ちを考えると、最後のワンチャンスをものに出来なかったことへの悔しさが込み上げてきます。
ネットに絡んだミノーのフックを外そうとしていると、「まだ5分ほどあるから次のミノーに換えて、あともうちょっとキャストを続けて!」と二人から声が掛かります。
その声に気持ちを切り替えて、ネットに絡んだファット70type1オレンジGをネットごと木に引っ掛け、ルアーケースからファット85type1ワカサギを出して結びます。
あと5分、最後までキャストし続けようとファット85をキャスト。闇の中へミノーが吸い込まれていく。
かすかにポチャンという着水音が聞こえます。ラインとロッドを通して感じるわずかなミノーの動きに神経を集中しながらリーリング。タンッ、タンッ、タンッとロッドティップを跳ね上げるようにミノーにアクションを加えます。
次の瞬間、“ゴンッ”という衝撃が手元に伝わると同時にロッドを立てて合わせを入れるとグーンという重みとともにラインの先で何かがグネグネ暴れている感触がはっきりと伝わってきました。
「また、きたーーーっ!」と後ろの二人に向かって大声で叫びました。
ルアーチェンジして1投目でまさかのヒット!
今度は何があってもバラせないぞと自分に言い聞かせるものの、今度もフックがどのように掛かっているのか、何が掛かっているのか、暗くてサイズも判らず不安が頭をよぎるものの意外と冷静にやりとり。
すると後ろから「すぐネット持っていくから慎重に、慎重に!」と小平さんの声が聞こえるので振り向くと、すでに真っ暗な湖の中をバシャバシャとこちらに向かって駆けてくる小平さんの姿が見えました。
小平さんと私の距離は十数メートルあるので、魚との間合いを考えながら、無理せず、かつラインテンションを緩めないよう落ち着いて魚を寄せてきます。ネットを持った小平さんが右手に駆けつけてくれたのを確認、魚をその方向へ誘導すると、小平さんが暗闇の中、巧みなネットさばきで魚をネットイン!
「よっしゃっー!入ったぁーーーっ!」
小平さんと私が同時に叫んでいました。直前にレインボーをバラシた後、1投目でまさかのヒット。
ラスト5分でそれを無事にキャッチ出来たことの嬉しさ以上に、なんとか私に釣らせたいという期待に応えることが出来たことが最高に嬉しかったです。
小平さんとかばちぃさんの“いい顔をしているよ。鰭も綺麗なブラウンだ”という言葉を聞きながら、少し痩せてはいるものの胸鰭以外は本当に綺麗なブラウンを見て、ようやく釣った実感と嬉しさが込み上げてきました。



メジャーをあてると50cm。
暗闇の中のライトに照らされる小平さんとかばちぃさんのを顔を見ると、釣った私以上に喜んでくれているのがはっきりと判りました。
この後、宿に戻って、小平さん、かばちぃさん、Yotalowさん、TAKAさんと飲んだビールは最高に美味しかったです。
ラスト10分で一本目を痛恨のバラシ。残り5分でルアーチェンジして1投目でまさかのヒット、キャッチ!
自分でも信じられない奇跡が一瞬にして起こり、30数年の釣り人生の中で忘れられない1日となりました。
以前から機会があれば是非芦ノ湖で一緒に釣りをしましょうと声を掛けて頂いた皆さん、今回C&C参加にあたり関係者に連絡をしてくれたKiyoさん、以前からいろいろと気に掛けて連絡を下さったザザキさん、そしてこの日、午後から一緒に釣りをして下さった小平さん、かばちぃさん、Yotalowさん、TAKAさん、皆さんのおかげで最高のメモリアルワンに出会うことが出来ました。
本当にありがとうございました。
渓流と本流をメインにやってきた私のルアーケースに、長いやつや太いやつが少しづつ増えていくような気がするのは気のせいでしょうか(笑)
【タックル】
ロッド:ZANMAI Reveltrouts76MT
リール:BIOMASTER C3000HG
ライン:ApplaudGT-R Pinkselection 8lb
ルアー:ZANMAIファット70type1オレンジG、 ファット85type1ワカサギ
フォトダービーエントリー2011 ‘Lake‘
Photo by MINIさん&小平
Report by MINIさん