ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

悲しい障害者手帳

2012-01-26 00:58:33 | ゆうやの生い立ち
ゆうやは、生まれてから3ヶ月間、新生児集中治療室に入っていました。

退院後、ゆうやとの生活が始まりました。
ゆうやを抱っこして買い物に行ったり、抱っこして掃除をしたり、どこへ行くのも何をするのも一緒でした。

抱っこしていると、どこから見ても普通の赤ちゃんに見えます。
「障害があるなんて信じられない、、、。」
私はいつもそう思っていました。
というより、信じたくなかったのだと思います。

「そのうち普通になるかもしれない。」
私は、障害者手帳を5年間申請しませんでした。

でも、成長するにつれて普通のこどもと違う点がだんだん明らかになってきました。

いつまでたってもハイハイをしません。
つかまり立ちもしません。
足首が変形しています。
5歳になってもジャンケンができません。

「やっぱりこの子は障害を持っている。」
そう認めざるを得ませんでした。
そして、私は悲しい思いで障害者手帳の申請に行きました。

心に冷たい風が吹くのを感じました。
厳しい現実を知りました。
どうあがいても、誰に頼んでも、ゆうやの脳を手術することはできないのです。

悲観すればどん底まで行きます。
「死」が頭をよぎります。

当時の私は、大事なことを見落としていました。

なぜ普通でなければいけないのでしょう。
なぜ障害があったらダメなのでしょう。
なぜ命の尊さに気づけなかったのでしょう。

人と比べるからです。
自分の理想を追うからです。

ゆうやは、ゆうやらしく生きていけばいいのです。
尊い命を輝かせることができるなんて、なんて有り難いことでしょうか。

数年前、今度は感謝の気持ちで障害者手帳の更新と、療育手帳の申請に行きました。
今では2つの手帳は、なくてはならないものになりました。

手帳の御蔭で、ゆうやは無事、毎日を過ごすことができています。
悲しい手帳は、感謝の手帳になりました。



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