お正月の遊び

昔はお正月の子どもの遊びといえば、凧揚げ、羽根つき、コマ回し、すごろくなどが定番でした。
ゆうやの時代には、ほとんどのこどもたちはゲームをして過ごしているようです。

ゆうやにも、お正月の伝統的な遊びを教えようと思い、今まで何度か凧揚げやコマ回しなど、して見せました。
ゆうやが小さかったため、殆ど覚えていないかもしれません。
今から考えればタコに、電車の絵を描けば興味を持っていたかなあと思います。

ゆうやにカルタ遊びを教えたくて、何度も挑戦してみました。
簡単なわかりやすい絵が描かれているカルタを買いました。
「ありさんの　”あ”　はどこかな～？」
「これ～！」
「そうそう！」
と、半ば教育を兼ねて熱心に取り組みました。

ゆうやの方から興味を持ったものは、なんと「百人一首」でした。
私のおばが、百人一首を読み上げたテープをゆうやにプレゼントしてくれたのですが、ゆうやは何度も繰り返して聴いていました。

「百人一首」独特の詠み方が好きなようです。
さきほども「秋の田の～♪」と言っていました。

ゆうやは「百人一首」の意味が分かりません。
一首完璧に言えるわけでもありません。

けれども、なぜか「百人一首」に惹かれるようです。

テレビやラジオで能楽を見つけると、一生懸命耳をすましています。
そして一緒になにやら言っています。

「お～お～お～♪」

何度も聴いたら本当に覚えてしまうかもしれません。

スポーツも相撲が一番好きなゆうやは、ちょっと古風なのでした。
お正月は相撲もあるので、ゆうやは嬉しそうです。


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