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   猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

『その先』のリゾート。

2013年08月02日 07時35分20秒 | イタリア見聞録。

 

暮れるのが遅い、夏のイタリア。
そして、日蔭を作るのに適しているという、不思議な形の樹。

 

新しいパスポートが出来上がるまでに、ゴンザがしたこと。

それは、国際運転免許をとることだった。

『レンタカーで移動』と聞いてから、
「Hさんだけに運転させるのは申し訳ないから」と、
はりきって取得に出かけて行ったのだ。

 

まだ明るいからって油断してると、結構な時間に...。


しかし、実際イタリアに着き、
フィレンツェの空港からタクシーに乗った途端に、
「お...俺、大丈夫かな?みんな、なかなかの運転だけど?」
と、その交通事情にビビりまくり(笑)

ルールなど、あって無しがごとくのイタリア人たちの飛ばしっぷりには、
なんだかんだと言っても真面目な日本人として、割り込む余地がないと、
そう思わざるを得なかったのだろう。

 

自由過ぎるぜ、イタリア人!(笑)


結局、移動当日となって、
「なんとか高速道路だけならイケるのではないか?」と、
Hさんの負担を減らせるように、ハンドルを握ったゴンザだが、
そこは、普段乗り慣れないマニュアル車、
しかも左ハンドル、右側通行...。

もし、運転を交代したのがSAでなければ、
私たちは今頃、ここにいなかっただろう(笑)

3回エンストし、
挙句、SA内を逆走し始めたゴンザは、
「逆!逆!逆!」と、わーわー叫ぶ他4人の声に目が覚めたのか、
その後はなんとか、順調に運転を続けた。

 

ナポリが近くなり、車窓から見える景色も、集合住宅の群れに変わる。


「ねえねえ、イタリア人って洗車しないのかな?」

「あの車、ドアが少しめくれてるけど?」

「きっと修理しても無駄なんだろうねぇ」

屋根にくくられたトランク、自転車。

車窓から見えるのは、日蔭を作るためという、
キノコみたいに刈り込まれた樹。

 

そして、高速を降り、再び走れば地中海!


緑がオリーブ色に変わり、
町の景色は、急に古いアパートの群れに。

ああ、南へやってきたのだと、
あの、優雅なフィレンツェとはまったく違う趣に、
旅の実感は深まってゆく。

 

リゾート地らしい、ソレントのゆったりした部屋。


ナポリの渋滞は色々衝撃だった。

「イタリア語には、『車間距離』って単語自体がないよね、たぶん」

「っつーか、こんなに急に車線が少なくなるんじゃ、渋滞するのは当たり前じゃ...?」

日本人的なツッコミをよそに、大渋滞の車列に割り込みまくるイタリア人たち。

さらにそこにクラクションを鳴らし、
無理矢理割り込み真横に走行するイタリア人(笑)

 

ホテルで荷物をほどいたら、ボーリングへ!じゃなく、中のピッツェリアへ。


「お前らやりたい放題か!」

荒っぽい、けれど、どこかユーモラスな南イタリアの洗礼に笑い、
ボロボロの、小さな車の列に紛れた5人。

 

なんでも、「周辺で一番美味しい」らしい。

うん!モチモチ、シンプル、美味しい!

 

高速を降り、なんとか『やりたい放題のイタリア式渋滞』から逃れた私たちの車は、

再びハンドルを握ったHさんの滑らかな運転のもと(笑)
次の宿泊地・ソレントを目指し、走り始めた。

月を映した、地中海の風を受け。

 

可愛いウェイトレスのお姉さんにテンションが上がり、
「あなたのオススメをお願いします」とゴンザが言えば、
「OK!私を信じて♪」と、お姉さん(笑)
出てきたこちらは、本当に美味しいスペシャルでした♪
「ありゃ、俺に惚れてるな...」
って、相変わらず幸せな男だよ、アンタ(笑)




ピサへ。

2013年08月01日 06時38分29秒 | イタリア見聞録。

 

頼れる旅のリーダーHさんは、楽しくて優しい、とても大きな人(ドリフ好き)

 

いよいよ、フィレンツェを離れる時がやってきて、
5人は、この後の移動の手段となる、
レンタカーを引き取りにゆくこととなる。

 



私たちが見た限り、イタリアを走る車は本当に小さく、
借り受けようとした車もまた、
我々の想像もしなかった小ささで(笑)
5人分のスーツケースなど、到底収まりそうにもない。

 

どう見ても...無理だろ?(笑)


「ちょっと...これダメだな。交渉してくる」

仕事で世界中飛び回るHさんの頼もしさは、
もう拝みたくなるほどで(笑)

女子勢が待つこと30分。

 

Hさんとゴンザが交渉している間、女子勢はぶどうなど摘みながら...(笑)


なんとかスーツケースと人間5人は予定と違う車に収まり、
(その分料金ははね上がったが)
一行は一路、ピサへと向かう。

 

ここから先、南はどこもティッシュゴミだらけ。
この、たくさん見かけた、青い花の周りも。

 

高速に乗り、変わり始める景色の面白さ。

 ああ、アレはマーブルを切り出している現場だ。

 ああ、アレはきっと古い城趾では?

 見て!あのひまわり!

 あの遠くに見える町、きれいだねぇ!

 

高速を降り、車を停めて。暑い!

日本語と英語が混ざりあった感嘆の声。

ふざけあう夫婦、または友人、親子の会話。

思い出話や家族の話。

 

歩き始めれば、掘りかけの遺跡?「国中遺跡だらけだもんねぇ!」



『小さな村』といった風情のピサまでは、
あっという間のドライブだった。

「おお!思ったより斜め!」

 

あちこちからやって来た観光客が撮ろうとしているのは...
皆、自分が塔を支えている写真(笑)
 


変な感心と、自分がここにいるという、
信じられないような気持ちと。

 

楽しいこと好き、HさんとTもQに塔を支えさせようと...(笑)


高く昇った太陽に反射して、白く輝く斜塔は、
一様に楽しげな、各国観光客たちのために、
我慢強く斜めにポーズをとり続けていた。

 

とりあえずジェラートは食っとかないと!(笑)

そして、再び出発。

南へ!