*** キアゲハのおかあさんへ ***
キアゲハのおかあさん。
わたしはきょう、はたけへいくつもりはありませんでした。
ここのところずっとつづくもうしょと、まいにちつづくはたけがよい。
たいりょうのあせにたいりょくをうばわれ、ほんとうにつかれていたからです。
早朝ふと見ると、窓ガラスにベランダで羽を休めるトンボの影が映っていました。
トンボと葉っぱの淡いシルエットと......この色合い。
まるでガレの作品を見ているみたいだと思いませんか?
極狭の我が家のベランダも、大きな世界が拡がっているんだなぁ。
ちなみに、右端、室内にぶら下がっている植物はチランドシア・ウスネオイデス、
別名、【二代目横分け】です(←覚えてる?)
それは、きょう、わたしにねぼうをさせたほどで.....
おかげでゴンザなどは、あさごはんをたべることもできなかったのですが、
かれはそれを、やさしくえがおでゆるしてくれたので、
わたしはきょう、いえでゆっくりしていようとおもっていたんです。
でも......そうはいかなかった。
またまた誕生日のプレゼントに、ゴンザがこんな箱をいただいてきました♪
ちびくんも大好きだったバームクーヘン。
ここのは初めて食べるけど、超しっとり~。
(じゅわっていうくらいしっとり)
そう。
あなたのせいで、わたしはきょうもまた、はたけへいくはめになったんです。
......なぜなら。
けさ、わたしはみつけてしまったからです。
ベランダのパセリが、あなたのこどもたちにくいつくされようとしているのを。
ズッカは、一個が300gを超える大きなトマト。
形もぜ~んぶ違ってます。
あなたは、わがやのちいさなパセリのかぶに、なんこものたまごをうみつけましたね。
それが、ようちゅうたちがせいちょうしきるまでかれらをふようできるおおきさかどうか......
あまりかんがえずに、ぼこぼことおおくのたまごを。
ほんとうに、ピンチだったんですよ。
けさ、わたしがきづかなければ、あなたのかわいいこどもたちは、
べらんだでひものになるうんめいでした。
おしりから見ると、こんなに真っ赤!
「ゆうがたまでに、ぜんようかしてくれるといいなぁ」(*注 前蛹化←ぜんようか)
わたしはおもいました。
そうすれば、パセリがくいつくされてもようちゅうはしなず、
わたしもむりをしてはたけへいくこともなかったから。
でも、のぞみはかないませんでした。
ゆうがた、わたしはみたんです。
たべるものをすべてうしなって、べらんだをかけまわっている、
あなたのよんひきのこどもたちを。
「ひええええ~!お前は誰だ!?」
こちら、普通のトマトの割れ目からは、中をむしゃむしゃ食う虫の姿が!?
「ち、ちっくしょ~、やられた.....」
「はあ~」
わたしはおおきなためいきをつき、あきらめました。
そして、おもむろにむしかごをとると、
そのなかによんひきのようちゅうをそっといれました。
「ハイ、引越し、完了!」
皆さん、またこの画像の季節がやってきました(笑)
それから.....わたしがはたけへいくまでどれだけのあせをかいたか。
それはもう、いわないでおきますが、これからは、すこしかんがえてください。
たまごをうむさいには、
そのしょくそう(*注 食草←しょくそう=蝶の種類によって違う)が、
こどもたちがせいちょうしきるまでもつおおきさかどうか、
ゆくゆく、こどもたちがたべものにこまることにならないかどうか。
どうか、かんがえてほしいのです。
畑を出て、沈む陽を振り返ると、こんなにきれいな色でした。
立秋の空にふさわしいですね。
こんかい、わたしがみつけたあなたのこどもたちは、
あたらしいすみか、あしたばへのせられるとどうじに、
おおいにそのしょくよくをはっきしていましたが、
それでもわたしはあのこどもたちのしょうらいを
ほしょうはしてあげられません。
なぜなら、はたけはたべものもほうふですが、
またどうじにおおくのきけんもあるからです。
キアゲハのおかあさん。
おねがいです。
わたしも、あのこたちのぶじをねがってはいますが......
できればつぎは、あんぜんで、もっとたべもののほうふなばしょへさんらんしてね。
でもさ、キアゲハにとってこれは大きな勝算かも。
だって、労せずして自分の遺伝子を広範囲に広げることができたんだから。
アゲハの行動範囲は広いけど、たしかerimaさんちから畑までって結構な距離でしたよね。
erimaさん、利用されたんだよ、きっと。
あーそれにしても、ウチのみかんの木のべんたろうたちは全滅しちゃったみたい…(鳥に喰われる危険が大きかった)
横分けは2代目なの?
ウチのマギーも元気だったらなぁ…
横分けの仲間達、最近は非常によく見かけるようになりましたね。
キアゲハの聖母ならぬ生母ですら、一歩間違えば4人もの子供を干物にするところだったんだしね。
私には到底出来ない。
なぜならコレ系の虫の幼虫が苦手だから!!
写真ぐらいじゃキャーキャーわめかないけど、素手じゃないにしろ実物を掴んで、運んで、自分がしょっちゅう行く畑、そこで口にする食べ物を作る畑に放つだなんて…。
やっぱり貴女はマリア様なのね☆
遅ればせながらゴンザ君(永遠の3歳)、お誕生日おめでとう!
体調不良は全快したかな?
暑い盛りだけど、二人で楽しい夏休みを満喫してね。
怪談スポット巡りを是非決行してほしい!(笑)
(私は虫以上にコレ系が苦手~ぇ!)
なるほどねぇ。
あれはキアゲハの策略だったのか...。
悔しいけどまんまと乗せられた。
いや、乗った、チャリンコに(爆)
片道8キロ、往復16キロ...
でもねぇ。
汗いっぱいかくと、体重が減るのでそれは少し嬉しいんですよね。
で、どうでしょう?幼虫運びダイエットなんてのは。
ウケないかな、やっぱ世間には(笑)
虫主婦様のお宅のベランダは広々してるから、べんたろうたちも鳥に発見される確立が少し上がってしまうのかもしれないですね。
全滅とは非常に残念。
...あ、横分けちゃんはね。
一代目がいつだったか、外にぶら下げておいたら行方不明になって(たぶん風で飛ばされた)、その後すぐに二代目を買ったんです~。
今は買った際の二倍ほどの大きさ。
エアプランツは最近人気ですよね。
二代目マギー、送りましょうか?(笑)
特に優しいわけではないけれど、どうも四匹もの幼虫がベランダで干物になったら夢見が悪そうで悪そうで(笑)
ついつい割り箸片手にそ~っと彼らを掴んで運んでしまったわけ。
まあ、虫がいなけりゃ、受粉はならず、野菜も果物も獲れないしねぇ。
持ちつ持たれつってことで。
見慣れりゃ結構可愛いもんよ(笑)
で、おかげさまでゴンザも完全復活。
三歳児っぷりを大いに発揮しております。
ま、それはそれでまた大変なんだけどね(爆)
怪談スポットめぐりもね~。
幼虫同様、干物にならない程度の日(笑)に決行したいと思います。
怪談も怖いけど、熱射病も怖い~!