猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

案ずるより旅は易し。

2017年11月12日 16時57分22秒 | ぷらっとプラハ。

 

街角を曲がれば、美、美、美の渦。

 

 

プラハ滞在中にも書いたが、
今回チェコへ行ったことで、
ミュシャの絵が、どうしてああなったのか、
理解出来たような気がする。

ミュシャ以前の、
様々な教会やシナゴーグの内部装飾、
立ち並ぶ建物、
美しい少女たち。

訪れなければわからなかったことが、
『訪れてわかった』ということは、
これ以上ない収穫で、喜びである。

 

【シナゴーグ】に見られる、異なる文化の美の交錯。

 



淡い空、かすかに銀を吹き付けたような丘の緑、
ピンクのマーブル、カラフルな壁たち。

教会群に輝く、金色のラテン文字に、
少し翳った石畳。

オスマントルコとの、
戦に勝った城主が飾った生首を、
烏が啄ばむ意匠とか。

または、
狂ったように美しい、フルボカー城の内部。

 

人が畏れるもの、憧れるもの。



聳え立つ教会と、
白く、美しく、
どこかユーモラスな骨の世界は、
あちらの様子も、そうそう悪くはないような、
そんな気持ちにもさせてくれる。

「ああ、こりゃミュシャの絵もああなるわ」

歩き回って見とれて腑抜けて、
過ぎ行く車窓にため息をつけば。

「来てよかったねぇ」
「ありがとう」

...まさか本当に来られるとは思っていなかったから。

 

長い長い時を経て。



仮に、子供の頃の私に、今、何か伝えることが出来たとしても、
やはり、私は何も伝えないだろう。

旅は未来で未来は旅だ。

人生は驚きに満ちている。

ただ、「心配しないで」と。

チェコはミュシャの生まれた国。

 

小さくて大きい、またはその逆の、この世界。






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