ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

襲撃犯は精神障害者 だけど

2019-06-18 11:18:24 | 日記
大阪の交番前で警察官を刺し、拳銃を奪った男は、障害者手帳を持つ精神障害者だった。逮捕された33歳のこの男は、「私のやったことではない。私の思うことは、病気がひどくなったせい、周りの人がひどくなったせい、ということ」と供述しているという。たしかに、メンタルな病気がこの男を犯行に走らせたということはあるだろう。だから「私のやったことではない。病気がやったことだ」ということになる。

では、この男は罪に問われないのだろうか。これは、この種の事件が起こるたびに持ち上がる大きな問題である。不思議なことに、この問題を取りあげている新聞社説はない。各社とも、この問題を大きく取りあげているにもかかわらずである。

朝日新聞《大阪交番襲撃 安全・安心へ対策急げ》
読売新聞《大阪交番襲撃 拳銃強奪の対策に隙はないか》
毎日新聞《大阪・吹田の拳銃強奪 交番襲撃抑止する対策を》
日経新聞《拳銃強奪の再発防止徹底を 》
産経新聞《大阪の交番襲撃 再発の防止に万全を期せ》

これらのタイトルからも分かるように、社説の関心は、もっぱら「開かれた交番の役割を保ちながら、警察官の身の安全、さらには住民の安全と安心をどう確保するか」(朝日新聞)に注がれている。

これとは別の、もう一つの問題、男は有罪か無罪か、量刑はどれ位かは、当然、裁判に委ねられる。いつものように、男の精神鑑定が行われ、男に犯行時、責任能力があったかどうかが争われるのだろう。

責任能力の有無について言えば、男には責任能力があったと私は考えている。「私がやったのではない。病気がやったのだ」と供述できる男が、しっかりした認知能力を持っていないはずはない。男は精神障害者ではあっても、認知能力の障害者ではないと言えるだろう。

男には歴とした認知能力があり、責任能力がある。したがってこの男は、ふつうの男が同様の犯行をおかした場合と同程度の量刑を科されなければならない。まあ、無期懲役といったところだろうか。犯行には計画性があるし、なにしろ相手は警察官だからね。
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