めでためでたのSOYES

何事であれ、自分の思い通りに事が運ぶのは愉快なものだ。SOYES XS。これはディスプレイ・サイズが３インチの極小 simフリー・スマホだが、このスマホのモバイルデータ通信設定がやっと完了したのだ。もちろん通話もОＫ。これで完璧である。やっと理想のスマホを手に入れたぞ！そんな思いである。

苦は楽の種。失敗は成功のもと。事の発端は、（１０ヶ月ほど前に買った）iPhone SEが壊れてしまったことである。ログイン・パスワードを３回連続して誤入力したせいか、このアップル・スマホはロックがかかって解除できなくなった。アプリのインストールができなくなり、挙句の果てに、アップデートがいつまでたっても終わらなくなったのである。

近所のスマホ販売店に行ったが、修理はできず、やむなく機種変更をする羽目になった。アップルのiPhoneには懲りたから、今度は android の機種にしたが、こちら（シャープ製の android ONE）は、ディスプレイのサイズが５インチと、かなりの大きさである。これでもまあ仕方がないかと、しばらくは使っていたが、この大きさでは胸ポケットに収まらず、どうにも使い勝手が悪い。
それで、iPhone SEと同等の（４インチぐらいの） android 機を探し、やっと探し当てたのが、件（くだん）のSOYES XSだったのである。

（ディスプレイ・サイズが３インチの）この極小スマホに、android ONE のnano sim を挿しかえると、通話の設定は驚くほど簡単だった。何もしないのに、電話番号がそのまま使え、電話帳のデータもそのままＯＫだった。

手こずったのは、モバイルデータ通信のほうである。設定値をどう変えてもつながらず、ググりまくった末に、やっと解を見つけて、接続に成功した。つながるまでに、丸一日ほど掛かっただろうか。

そんなこんなで、やっと手にすることができたのが、この極小スマホである。使い慣れた android 機で、しかもiPhone SEよりも一回り小さい極小サイズとあって、めでためでたの万々歳である。

むろんこのスマホ、欠点がないわけではない。カメラの画質があまり良くない。それに、バッテリーの持ちも良くない。しかしこれはまあ極小であるが故の、やむを得ない欠点である。メリットとデメリットは「あちら立てればこちらが立たず」のトレードオフ関係にあるから、こればかりは我慢するしかない。バッテリーの持ちが致命的になるようだったら、小型軽量のモバイル・バッテリーを同時持ちするなど、解決策はある。

とはいえ（リタイアした、引きこもり爺の）私の場合、旅行や出張で二日も三日も外出するなんてことは、もうないのだけれど。