東京に住む息子夫婦、娘夫婦が我が家に年始の挨拶に来た。6歳と2歳になる孫二人も一緒だから、ジジババを含めて総勢8人が集い、久々に賑やかな正月である。
「パパ、もうすぐ古希だね。プレゼントは何がいい?」
娘が切り出し、それから「ああでもない、こうでもない」が始まった。私が必要とするものは大体そろっているし、「これが欲しい」と思うようなものもない。息子・娘が「これはどう?」と言っても、「ああ、それならあるからいいよ」とか、「いや~、それは要らないなぁ」と答えることになる。
そんなこんなで、古希の祝いの品定めはなかなか決まらない。決まるわけがない。これでは埒が明かないので、デロンギのオイルヒーターで手を打つことにした。
私が息子の提案に乗り、オイルヒーターに決めたのには、私なりの事情がある。私は左半身が麻痺しているため、ベッドの上で上手く寝返りが打てないのである。厚手でも薄手でも、掛け布団を掛けたらそれこそ身動きがとれなくなってしまう。仕方がないので、毛布を1枚だけ掛けて寝るが、さすがに冬になると、これではしんどい。エアコンをつけっ放しにしても、明け方には寒さで目が覚める。まだくたばりたくないので、最近は厚手のダウンジャケットを着こんで寝ているほどである。オイルヒーターは、この難局を乗り切る格好の手立てになってくれるだろう。そう思ったのである。
息子は昨夜、夕食を食べおえると、連れ合いと一緒に我が家から逃亡し、そそくさと東京へ帰っていった。今朝のお雑煮は、娘夫婦、孫たちと一緒に食べた。
2歳になる男の子の孫は、元気よくリビングを駆けずり回り、一瞬たりとも目が離せない。油断した隙に、昨夜はサイドボードの戸棚を見事に破壊してくれた。きのう令和元年1月2日は、**くんの破壊記念日である。これも**くんの立派な成長の証になるだろう。来年の**くんはどんなになっているのか。早くも来年の正月が楽しみなじーじである。