きのうの本ブログでは桜田五輪相のことを取りあげたが、この御仁のことは、
テレビのワイドショーだけでなく、ネット記事(リテラ)や新聞のコラム(朝
日新聞『天声人語』)も取りあげている。
アンチ安倍サイト「リテラ」に掲載された記事《桜田五輪相だけじゃない、安
倍首相も「事前通告がない」ウソの常習犯! 麻生財務相はヒトラー発言で米
国から会談拒否》が面白かったので、これをかいつまんで紹介することにしよ
う。
この記事のだいたいの内容はその長たらしいタイトルからも分かるが、要点は
2つある。
A.桜田五輪相は国会で答弁できない理由に「事前通告がなかった」ことをあ
げたが、この手のウソは安倍首相も常々多用している。
B.桜田五輪相の答弁が「問題発言だ」と批判されているが、麻生財務省はそ
れを上回る問題発言をした。
まず、Aについて。この記事は次のように書いている。
「それは、7日におこなわれた参院予算委でのこと。質問に立った共産党・小
池晃議員は日米地位協定の改定を迫ったが、対する安倍首相は、手元の原稿を
読み上げながら『いままでもですね、環境補足協定、あるいは軍属に関する補
足協定等々、国際的な約束のかたちとしては初めて日米とのあいだでこうした
ことを成果として成し遂げてきた』と答弁した。
すると、小池議員は、安倍首相がもち出した環境補足協定についてさらに追
及。沖縄の米軍による環境汚染の実例を挙げ、それに対して米軍は立ち入り調
査はおろか疑問に答えることさえ拒否しているという実態を紹介し、河野太郎
外相に「この事実を認めますよね?」と畳みかけた。
しかし、河野外相は『(質問)通告をいただいていないので把握していない
』と答弁。小池議員は「通告と言ったって、環境補足協定を結びましたっ
て(安倍首相が)答弁するから、その実態を訊いているんじゃないですか」と
反論し、今度は“言い出しっぺ”である安倍首相に「環境補足協定は役割を果た
していると言えるのか」と問いかけた。
安倍首相の答えは、こうだ。
『その例についてですね、果たしてどうなのかということは、事前に通告して
いただければ、我々も調べてどうだったかお答えできる』
自分が手柄として環境補足協定をもち出したというのに、それについて質問
されると、『通告がないから答えられない』と答弁拒否する──。ようする
に、『台本がなければ答弁できない』と言っているのである。これで議論を深
めようというのが無理な話だ。
言うまでもなく、国会は議論や審議をする場所だ。なのに総理大臣がこの有
り様とは……。そもそも、安倍首相は『事前通告がない』と言って答弁拒否
し、質問者から『通告してる!』と反論されるのは日常茶飯事で、桜田五輪相
が『通告がなかった』と言い出したのも、安倍首相の常套手段を踏襲したよう
なものでしかない。」
Bについてはどうか。この記事は次のように書いている。
「10日の朝日新聞朝刊に、衝撃的な内容の記事が掲載された。それは、麻生
太郎副総理兼財務相が昨年8月におこなわれた会合で『(政治家は)結果が大
事。何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメ』と発
言したことが原因で、今月12日から来日する米・ペンス副大統領との『日米
経済対話』が見送られたというのだ。
『日米経済対話』が中止となったのは、これが初めてではない。ペンス副大統
領はヒトラー発言をすぐに問題視し、発言の翌9月に予定されていた非公式協
議は中止に。同年10月の第2回会合は開かれたが、その後は『懇談』にとどま
り、『対話』はなし。米政府筋からは『ヒトラー発言をきっかけに関係が破綻
した』という声さえ上がっているという。
本サイトではヒトラー発言を紹介した際、『国際的な非難を浴びるのは必至
』と書いたが、やはり麻生副総理兼財務相の暴言によって、アメリカとの関係
破綻にまで追い込まれていたのである。」
AといいBといい、この記事は、桜田ネタをダシにして、安倍政権批判を狙っ
ている。ダシに使われた桜田クマさんは、この記事を読んでどう思っただろう
か。「オレも安倍首相や麻生さん並みなのか」と勘違いしなければよいのだが。
テレビのワイドショーだけでなく、ネット記事(リテラ)や新聞のコラム(朝
日新聞『天声人語』)も取りあげている。
アンチ安倍サイト「リテラ」に掲載された記事《桜田五輪相だけじゃない、安
倍首相も「事前通告がない」ウソの常習犯! 麻生財務相はヒトラー発言で米
国から会談拒否》が面白かったので、これをかいつまんで紹介することにしよ
う。
この記事のだいたいの内容はその長たらしいタイトルからも分かるが、要点は
2つある。
A.桜田五輪相は国会で答弁できない理由に「事前通告がなかった」ことをあ
げたが、この手のウソは安倍首相も常々多用している。
B.桜田五輪相の答弁が「問題発言だ」と批判されているが、麻生財務省はそ
れを上回る問題発言をした。
まず、Aについて。この記事は次のように書いている。
「それは、7日におこなわれた参院予算委でのこと。質問に立った共産党・小
池晃議員は日米地位協定の改定を迫ったが、対する安倍首相は、手元の原稿を
読み上げながら『いままでもですね、環境補足協定、あるいは軍属に関する補
足協定等々、国際的な約束のかたちとしては初めて日米とのあいだでこうした
ことを成果として成し遂げてきた』と答弁した。
すると、小池議員は、安倍首相がもち出した環境補足協定についてさらに追
及。沖縄の米軍による環境汚染の実例を挙げ、それに対して米軍は立ち入り調
査はおろか疑問に答えることさえ拒否しているという実態を紹介し、河野太郎
外相に「この事実を認めますよね?」と畳みかけた。
しかし、河野外相は『(質問)通告をいただいていないので把握していない
』と答弁。小池議員は「通告と言ったって、環境補足協定を結びましたっ
て(安倍首相が)答弁するから、その実態を訊いているんじゃないですか」と
反論し、今度は“言い出しっぺ”である安倍首相に「環境補足協定は役割を果た
していると言えるのか」と問いかけた。
安倍首相の答えは、こうだ。
『その例についてですね、果たしてどうなのかということは、事前に通告して
いただければ、我々も調べてどうだったかお答えできる』
自分が手柄として環境補足協定をもち出したというのに、それについて質問
されると、『通告がないから答えられない』と答弁拒否する──。ようする
に、『台本がなければ答弁できない』と言っているのである。これで議論を深
めようというのが無理な話だ。
言うまでもなく、国会は議論や審議をする場所だ。なのに総理大臣がこの有
り様とは……。そもそも、安倍首相は『事前通告がない』と言って答弁拒否
し、質問者から『通告してる!』と反論されるのは日常茶飯事で、桜田五輪相
が『通告がなかった』と言い出したのも、安倍首相の常套手段を踏襲したよう
なものでしかない。」
Bについてはどうか。この記事は次のように書いている。
「10日の朝日新聞朝刊に、衝撃的な内容の記事が掲載された。それは、麻生
太郎副総理兼財務相が昨年8月におこなわれた会合で『(政治家は)結果が大
事。何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメ』と発
言したことが原因で、今月12日から来日する米・ペンス副大統領との『日米
経済対話』が見送られたというのだ。
『日米経済対話』が中止となったのは、これが初めてではない。ペンス副大統
領はヒトラー発言をすぐに問題視し、発言の翌9月に予定されていた非公式協
議は中止に。同年10月の第2回会合は開かれたが、その後は『懇談』にとどま
り、『対話』はなし。米政府筋からは『ヒトラー発言をきっかけに関係が破綻
した』という声さえ上がっているという。
本サイトではヒトラー発言を紹介した際、『国際的な非難を浴びるのは必至
』と書いたが、やはり麻生副総理兼財務相の暴言によって、アメリカとの関係
破綻にまで追い込まれていたのである。」
AといいBといい、この記事は、桜田ネタをダシにして、安倍政権批判を狙っ
ている。ダシに使われた桜田クマさんは、この記事を読んでどう思っただろう
か。「オレも安倍首相や麻生さん並みなのか」と勘違いしなければよいのだが。