「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

日本人は日本人自身がしあわせになれるように独自に知恵を作ってきた!「杉田玄白さん」

2014年05月12日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「先人考察編」・・・お願いします。今日は誰について語ってくれるんですか?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「うん。そうだな・・・今日は江戸時代の医家「杉田玄白」をとりあげてみようか」

と、タケルは話し始めます・・・。


さて、今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「杉田玄白はその著書「蘭学事始」で「一滴の油、これを広き池水の内に点ずれば、散じて満池に及ぶとや」と書いているんだね」

と、タケルは言葉にする。

「それは杉田玄白らが訳したオランダの医学書「ターヘル・アナトミア」の訳本「解体新書」にある「知恵」の事を言ってるんでしょうね」

と、レイカが言葉にする。

「そうだね。杉田玄白らが4年をかけて翻訳した医学書の知識・・・当時、日本は漢方医が基本だったから、杉田玄白らはそれこそ、カソリック世界における」

「ダーウィンみたいな存在だったんだね・・・」

と、タケル。

「ダーウィンの進化論は「「天地創造」はすべてThe GODよって成された」とされるカソリック世界のお約束事に反するばかりか否定になるからね」

「「サルが進化して人間になったなんてありえねー」というカソリック信者の言葉はよく聞かれるところだ」

と、タケル。

「だが杉田玄白らは、公に行われた「腑分け」の席にこの「ターヘル・アナトミア」を持ち込み、その図解の正確さを知り、驚くわけだ・・・」

「そして、「知恵」として使えるのは、「五臓六腑説」の漢方医学ではなく、この「ターヘル・アナトミア」に代表される蘭方医学であることを確信するんだね」

と、タケル。

「わたし、このエピ大好きです。でも、その時、まだ、杉田玄白さん達はあまりオランダ語がわかっていなかったんですよね?」

「それでも「このオランダの医学書をなんとしても翻訳するんだ!」と決意しちゃうところが、日本のサムライだなあって、男だなあって、感動しちゃう」

「すっごいかっこいいオトコですよねー」

と、レイカ。

「そこにどんなネガティブがあろうが「成功ビジョン」を一度持った日本人は、その「成功ビジョン」の確実な達成まで、絶対に漕ぎ着ける」

「それが出来るのが、絶対にしあわせになれる日本のサムライなんだね・・・」

と、タケル。

「逆にネガティブにひるんで「一歩」が踏み出せない人間は、要は「逃げ込み者」になっちゃうから、ふしあわせスパイラル一直線になるんだな」

「このあたり、日本はシビアだよ・・・「一歩力」があるかないかで、しあわせになれる人間とふしあわせスパイラルな人間とに分かれてしまうんだから」

と、タケルは言葉にする。

「要は「一歩力」のある人間こそ、僕は本当の日本人・・・日本人のサムライだと思っているんだ」

「逆に「一歩力」のない人間は、似非日本人・・・要は「逃げ込み者」そのものだから、ふしあわせスパイラル一直線だ」

と、僕は言葉にする。

「なるほど、日本人のサムライこそ、本当の日本人であって、そういう日本人のサムライにこそ、女性はついていくべきだし」

「「一歩力」の無い・・・言わば、似非日本人は見限る・・・それが女性としての正しい運用になるんですね?タケルさん」

と、レイカ。

「そういうことになるね。それが女子の本当のしあわせを呼ぶんだ」

と、タケル。


「まあ、これ・・・杉田玄白の最初の言葉「油を一滴点じれば・・・池に満つる」という言葉にどうしてつながるか、と言えば、これはもう完全に日本の文化で」

「要は日本人というのは、非常に「好奇心旺盛」に生まれついているんだね。だから識字率も高いし、何よりしあわせになるストーリーを好むんだね。日本人は」

と、タケル。

「だから、子供の頃から、テレビはよく見るし、漫画も読むし、映画も、ゲームも・・・いろいろな映像作品を楽しんでいるのが日本人なんだね」

「そのエンジンこそ「好奇心旺盛」だ・・・」

と、タケル。

「もちろん、それは何故かと言えば、日本の最高正義が「和を以て貴しとなす」だからこそ、日本のストーリーはすべて「雨降って地固まる」の」

「最終的には皆が笑顔になれて、しあわせになれるストーリーに、なっちゃうからなんだね」

と、タケル。

「要は日本人は「和を以て貴しとなす」が出来ればしあわせを感じるということだ。それは友達同士、家族、親戚づきあい、近所づきあい」

「学校の仲間、先生との関係、そして、オトコとオンナ・・・すべてにおいて「和を以て貴しとなす」を保とうとするのが日本人なんだね」

「だから、自然、小説にしろ、ドラマにしろ、「和を以て貴しとなす」を実現する手がかりとして、鑑賞する必要が出てくるんだ」

と、タケル。

「だから、日本人は「和を以て貴しとなす」を自己の周りで達成し、しあわせになる為に、その為の「知恵」を欲した」

「だからこそ、「好奇心旺盛」になったんだね。この世にあるすべての「知恵」を自己のライフスタイルに投入し「和を以て貴しとなす」を達成する為に」

と、タケル。

「えーと、日本人の好奇心旺盛さは・・・室町時代末期に日本にやってきたキリスト教の宣教師たちによって、本国に報告されています」

と、レイカが言葉にしてくれる。

「とにかく一般の民は善良で頭も良く、言葉を教えればすぐに理解し使いはじめる頭の賢さに、宣教師たちは驚き」

「種子島に伝来した鉄砲が10年余りで大量生産されていることにも驚きを禁じ得なかったようです」

と、レイカ。

「そういう宣教師の「本国以外で、このような優秀な民族は初めて見た」という報告もあるくらいです。それでいて日本人は、勇気を示す必要がある時は戦闘的部族に」

「すぐに変化し、とても名誉を重んじる・・・なにより民族全体が好奇心旺盛に出来ていて、新しい西洋の知恵をすぐに吸収したがる」

「・・・これが室町時代末期の日本人像なんですから・・・今と変わらないわけです・・・」

と、レイカが説明してくれる。

「そうだね・・・だから、新しい知恵=西洋の知恵=「解体新書」は杉田玄白が言うように、すぐに日本社会に受け入れられ、池に満つることになったんだね・・・」

と、タケル。

「日本人というのは、そういう意味では、「これをやるのは俺しかいない。これが俺の仕事だ。ライフワークだ」と決めると、一心不乱にそのメインストリートを」

「苦もなく突っ走るからね・・・まあ、何を隠そう、この僕だって、この「夜の日本学」と「しあわせになる為の知恵」は「2大ライフワーク」としてやってるから」

「ドンドン「知恵」づくりは進んでいるし、楽しくやれている・・・いい勉強になっているよ。日本文化の研究者としては、ね」

と、タケルは言う。

「わたし、タケルさんの「夜の日本学」も「しあわせになる為の知恵」も両方好きですから・・・こうやって「夜の日本学」に関われて嬉しいんですよ。正直」

と、レイカ。

「ありがとう、レイカちゃん。そう言ってくれると嬉しいね」

と、タケル。

「で・・・だ。だが、以前、言葉にした「福沢諭吉」さんのところで、書いたけど・・・その後、横浜に外国人居留地が出来るんだが・・・そこへ赴いた福沢諭吉さんは」

「驚くわけだ・・・オランダ語をモノしていたはずの福沢諭吉さんが居留地にある外国人の店の看板が一切読めなかったんだからね」

と、タケル。

「看板は全部英語だったんですよね」

と、レイカ。

「そういうこと・・・つまり、そこで福沢諭吉さんが「これからは英語だ」と理解し、英語を勉強をし始める・・・その時点で、蘭学はその役目を終えたことになるんだね」

と、タケル。

「つまり、それって西洋の「知恵」を表現する媒体が「オランダ語」から「英語」に変わった、というだけの事なんですよね?」

と、レイカ。

「そ。どこまでも「知恵」は「知恵」・・・そして、もうひとつの日本文化を言えば「換骨奪胎」だ。日本文化に合わせて西洋文化から出てきた「知恵」も」

「日本風に焼き直しが必要・・・まあ、一神教であり、神と人間の間に厳密な線引のある西洋文化と」

「多神教であり、しかも、神と人間が共存している意識の日本文化では全然違うからね」

「自然をコントロールしようとする西洋文化と自然とどこまでも共生しようとする日本文化ではあまりにもソフトウェアが違いすぎる」

と、タケル。

「西洋文化と日本文化の本質的な違いとはどこになるんですか、タケルさん」

と、レイカが改めて聞く。

「まあ、それは一神教文化と多神教文化の違いと言った方がいいかもしれないね。一神教文化はスーパーマン幻想の文化と言っていいね」

と、タケルは言葉にする。

「一神教の文化では、要は一人の救世主が現れて世界を救ってくれる・・・まあ、そういう幻想が信じられやすい説得力を持つのが」

「・・・まあ、キりストを信じたり一神教だと、そこに富の集中が起こると考えるのが自然だね」

「なにしろ、The GOD=The Createrあるいは、アッラーを信じる人達だからね。だから一人の偉い人が現れると、ごっそりと富を持っていくのが普通と皆が考えている」

「欧米の社長さんは、すっごい所得してるじゃない。あるいは東欧の大統領の富の集中具合とか・・・イスラムの人たちはちょっと情報が無いからわからないけどね」

「つまり、ある意味、格差社会というか・・・格差の生まれやすい社会になっていると言えるよね。要は上下に立体的に広がる社会のイメージになるね」

と、タケル。

「それに対して多神教の文化では、基本平坦な社会のイメージになる。基本皆で共生しようという社会だから、誰かひとりが偉いわけじゃない」

「まあ、福沢諭吉さんが言葉にしたけど、まさしく日本は「人の上に人を作らず、人の下にも人を作らず」の社会なんだ。「職業に貴賎なし」という言葉でも」

「わかるように、ね・・・というか、日本では別に貧乏でも恥ずかしがる必要はなかった。なにしろ、皆意識の上では平等で自然とも神とも共生している意識だから」

「一緒に生きている意識なんだよね。だから、富は皆で分け合う意識が自然と出来たし、「知恵」のある人間は「知恵」を出し、「労働力」を提供出来る人間は」

「「労働力」を提供するから、自然と「適材適所」が出来上がる・・・それが日本なんだね。それが出来るように日本人は皆「経験知」を日々作り、その「知恵」で持って」

「社会を作り上げてきたから、いろいろなガス抜きの場所もあるし、「知恵」でもってしあわせになっていく民族になるんだね」

と、タケル。

「・・・となると、しあわせになるなり方でも、本質的な違いがあると?」

と、レイカ。

「一神教では、神の教えを守ることがしあわせにつながる」

「・・・しかし、日本においては、「社会知」によって社会が作られているから、例えば具体的に「知恵」を使って日本人をしあわせに導いているんだね」

と、タケル。

「例えば、サラリーマンのお父さんは実際、ストレスが溜まるからこそ、飲み屋で酔っ払うのも多目に見ている。そうやってガス抜きすることが大切な事を」

「日本人は知り抜いているから、飲み屋も日々いろいろなメニューを開発したりして、シビアに日本人のしあわせ獲得に寄与したりしているね」

と、タケル。

「女性にはしあわせになれるように、女性だけで入れるような店づくりをしたり、おしゃれなメニューを考えたり、女性限定メニューなどを用意している店も多数あるし」

「女性専用車両なんて、酔っぱらいのおっさんから女性を守る究極な知恵だと僕は思うね」

と、タケル。

「もちろん、日本人の最高のしあわせは「玉藻成す」なんだから、そこへ行き着くように今では「街コン」なんてのまである」

「・・・つまり、日本人はシビアにしあわせになれるように常に最新の知恵をプレゼンし、日本人自身をしあわせにしている」

「・・・そこが本質的に違うんじゃないかな」

と、タケル。

「「おもてなしの心」に行き着いている日本人とそれ以外の違いがそこにあるよ・・・」

と、タケル。

「なるほど・・・しあわせになるなり方の違いに、日本人とそれ以外との大きな違いが潜んでいるんですね」

と、レイカ。

「わたし、日本人に生まれてよかった・・・それが今、確認出来ましたわ・・・」

と、レイカ。

「それもこれも・・・杉田玄白さんのように先人たちが「知恵」でもって、新たな「知恵」をたくさん作ってきてくれたからだ・・・感謝しなきゃいけないね。先人達に」

と、タケル。

「はい。それが今日の結論ですね」

と、レイカは目の笑ういい笑顔をした。


「さて、んじゃ、レイカちゃん、今日も飲みに行こうか」

と、タケルは言葉にする。

「はい、どこまでもお供します」

と、レイカは言うと、赤縁のメガネを取り、髪を解いた。


(おしまい)


日本人に生まれてよかった・・・それは毎日思うところです。

やっぱり、日本文化、最高ですよ。ちゃんと他人が信じられる・・・。

そして、しっかりと真面目に生き、しあわせになる為の知恵をしっかりと自分のライフスタイルに投入していけば、普通にしあわせになれる・・・。


素敵な国ですよ。

この日本は!


ではでは。

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