一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。
彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。
「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「先人考察(女性編)」・・・お願いします。今日は誰について語ってくれるんですか?」
と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。
「うん。そうだな・・・今回は「天照大御神」さんや「卑弥呼」さんをモチーフにしながら」
「「日本人は女性を上に置く事でまとまれる」と言う知恵について考えてみようか」
と、タケルは話し始めます・・・。
さて、今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。
「昨今、安倍政権でも、その中心政策のひとつとして「女性の職場進出」を大々的にバックアップして、新しい経営環境を作って行こうと言う」
「試みが始められていますね」
と、レイカ。
「女性の管理職就任の割合を数値目標化するなど・・・欧米並みにする努力も続けられているようですが・・・この試みについては、タケルさんは」
「あまりいい印象をお持ちでないんですよね?」
と、レイカ。
「欧米並みにするとか、バカじゃないの?その考えの裏側には、日本人は欧米人に比べて劣っていると考えている、バカなクズオヤジがいる」
「どうしてこう言う低能バカオヤジは、そういう低能な考え方をするかね。ま、自分の頭で一切考えない「思考停止者」だから、仕方ないんだろうけどさ」
と、タケル。
「まず、欧米と日本では文化が真逆と言っていい程、違う。欧米人は神に頼る事しか出来ない弱い依存者だ。その文化も人間の理性に依存する「理性依存主義者」」
「その個体の理性に期待する事しか出来ない。しかし、日本の文化は、神になど頼らない。神に頼る人間など弱い人間だと規定している」
「だから、責任を取る場合は自裁すればいいだけだ。さらに言えば、その文化は人間の本能を気持ちよくすることを求めるところまで進んでいる」
「だから、日本人は他人を好き嫌いで評価出来るんだ。理性があるのは当たり前・・・その先の本能すら、気持ちよくしてしまう、魅了してしまうのが日本人であり」
「そこまで求めるのが日本文化だ」
と、タケル。
「・・・となると、タケルさんはなぜ日本では、女性の管理職就任が進んでいないと見ていますか?」
と、レイカ。
「よく言われるのが、環境が整備されていないと言うことだね。さらに言えば、先日安部首相の奥さんが国連で演説していたけど」
「「男性は女性の職場進出を快く思っていない」とか「女性を蔑ろにしてきた」とか言ってるけど、それは一方的な物言いで」
「だったら、言うけど、仕事の話は神聖だし、ガチンコな場だよ?それに耐えられるのか?って話になって、そうなると、女性の方から、必ず出てくるのが」
「「女性はそもそも弱いんだから特別待遇を」って言う話になって・・・それじゃあ、ガチンコじゃないじゃんって話になる・・・堂々巡りだよ」
と、タケル。
「結局、日本の価値の根源こそ「仕事が出来る/出来ない」の評価ですからね・・・わたしは、男性が女性を蔑ろにしていると言うより、男性も女性も得意な仕事を」
「自ら選択して住み分けてきたと考えているんです。例えば看護婦さんを看護師と呼ぶことがそもそも男女平等なのかとわたしは思うし」
「欧米の男女差別はそもそもレディ・ファーストの考えの裏側にあるはずですよね?女性は弱いから、男性が助けてあげるのが筋・・・みたいな事でしょ、それ?」
「それって明らかな女性蔑視だと、わたしは思いますけど・・・」
と、レイカ。
「わたしは、欧米の文化を唯々諾々と日本に流入させるバカオヤジが大嫌いなんです。今こそ、日本文化を守れといいたい」
「特に「知識人」と言ったバカオヤジは傲岸不遜な糞オヤジです。奴らはすごく憎い・・・だって、日本文化の破壊者ですから・・・」
と、レイカ。
「ほう、レイカちゃん今日は感情的に、飛ばしてるね・・・僕が冷静になろう。まず、日本文化と欧米文化は真逆と言うくらい価値観に相違があるのだから」
「欧米文化を日本に流入させる場合は、その文化の良いところ、悪いところを冷静に分析し、換骨奪胎して、良い所を日本文化に吸収していく必要があるんだね」
と、タケル。
「・・・少し冷静になります。わたしは看護師やスタイリストさんや、ビューティーケアーな仕事、モデルさんや、ファッション関係などに女性が多いことこそ」
「皆、女性が好きな仕事及び、女性が活躍しやすい環境をちゃんと選択している証左だと思っているんです」
と、レイカ。
「わたし的には、サラリーマンなんて仕事は考えになかったけど、プロになる前のモラトリアム期間の修行の場として意識しているに過ぎません」
「この仕事が一段落したら、プロのクリエイターとして、独立する予定ですし・・・」
と、レイカ。
「だから、サラリーマンの管理職など、初めから興味などないし、女性にとって見れば、活躍しづらい事がわかっている、サラリーマンの管理職など、さらに魅力がない」
「・・・なんでそんな魅力の無い仕事を好き好んでやっているのか、欧米人の女性に聞きたいくらいだわ・・・」
と、レイカ。
「うーん、それで結論が出ちゃっているな・・・日本の女性は好き嫌いで、日本人の価値の源泉、仕事を選んでいるから、魅力の無いサラリーマンの管理職など」
「やりたい人間は皆無・・・それが結論になっちゃうね・・・女性の管理職就任が少ない理由・・・」
と、タケル。
「欧米人の女性は頭が相当悪いのかしら?それとも「思考停止者」だから、お金の為だけに、そんな下らないサラリーマンの管理職なんて仕事をしているのではなくて?」
「日本人の独立したプロの女性はお金の為だけには働かないわ・・・その仕事に魅力がなければ・・・その仕事が出来る事に魅了されなければ」
「その仕事を好きになれなければ・・・そんな仕事しないわ・・・」
と、レイカ。
「そっちの立論の方が本筋だね・・・安部首相の奥さんの立論は、この立論と比較すると、少々おかしいよ、単に欧米の女性におもねった発言だし」
「そういう見方を首相夫人が国連で発言するから、さらに日本人が誤解を受けると言うのに・・・彼女も朝日新聞的価値観のダメオヤジらしい」
「僕は「オヤジ的思考停止者」が大嫌いだ・・・女性と言えどもオヤジ化したオヤジは嫌い。被害者意識でモノを言葉にしている・・・」
と、タケル。
「安部首相夫人もダメオヤジ的「思考停止者」なんでしょ。くだらない女性だわ。会話を交わす理由すら見つからない」
と、レイカ。
「今日のレイカちゃんは、同じ女性もバッサリか。にしても、被害者意識で言葉にばかりする女性は好きになれないな・・・」
と、タケル。
「そうですね。この日本を男性社会と言う女性ほど、モノを考えていない。じゃあ、ファッション業界は女性社会じゃないの?って反論したくなるもの」
「でも、わたしが言えるのは、サラリーマンの社会は男性社会ではなく「思考停止者」の社会だわ・・・そこには「思考停止者」しかいないもの」
「マンションの25年ローンや、家族扶養と言う鎖につながれた24時間拘束の「思考停止者」の奴隷・・・がそこにはいるだけだもの・・・」
と、レイカ。
「そういう「思考停止者」の女性の主張って、要は、サラリーマンの「思考停止者」のダメオヤジが「上司が女性だったら、嫌だ」と言うような」
「そういう卑近な例をあげるのよね。こっちだって「思考停止者」の管理なんてまっぴらごめんだわ。それこそ「思考停止者」は「思考停止者」同士で管理すればいいのよ」
「「純思考者」の女性はそんな場所になんか、行くわけ無いじゃない・・・」
と、レイカ。
「日本はサラリーマンの数、割合を絶対的に減らす方向で進化すべきよ・・・「独立者」言わば「プロの職人」が日本のGNPの八割を稼ぎだす社会にしてしまえば」
「いいんだわ・・・そういう方向で日本を進化させるべきよ・・・その為には「純思考者」をもっともっと増やすべきね」
と、レイカ。
「確かにそれはいえる。「思考停止者」など増やしても意味がない。「純思考者」を増やす方向にフォーカスすべきだ」
と、タケル。
「だから、女性は「思考停止者」を管理する仕事などに就く必要など一切ないわ」
「そんな事より「純思考者」の女性は、好きな仕事で自分をより磨いて、「プロの職人」と化し」
「GDPやGNPを引き上げる方向へ行けばいいのよ・・・それが日本文化における本筋と言うことになるわね」
と、レイカ。
「なるほど・・・確かにその方向こそ、「純思考者」の日本人女性が最も行きやすい将来の方向性になるね・・・」
と、タケル。
「・・・となった時、男性と女性の混在する社会では、卑弥呼さんや、天照大御神さんのように、女性を中心にした方が日本人はまとまるのか?」
「・・・その疑問に答え始めようか・・・レイカちゃん・・・どう思う?」
と、タケル。
「わたしは、日本人女性をコミュニティの中心に据える方がうまく行くのが日本文化だと思います」
「もちろん、その為には各メンバーに求められる資質も大事です。まず、そのコミュニティの中心に据えられる女性は」
「夢があって、その夢の実現力のある、人間性の大きな、そして、強い男性に恋をします。その男性を旦那にし、自分は妻となる。そこから話は始まるんです」
と、レイカ。
「妻は、その男性の夢の実現の為に同じ方向を向いて、その人生をサポートする事に命を賭ける事が出来ます。男性がそういう資質を持ち、もちろん、男性も女性も」
「「純思考者」であることが必須の条件となります。その場合、その男性が他のメンバーを実質的に率いますが、その男性がその妻をそのコミュニティの太陽と規定し」
「その笑顔の為に、常に働けばそのコミュニティのメンバー男女の精神的拠り所として、その女王が機能するので・・・太陽神としての女王がそのコミュニティにおいて」
「最大限機能するし、そのコミュニティも「ハッピーエナジー」で溢れかえり、しあわせコミュニティとして、機能するのです」
と、レイカ。
「なるほど・・・だから、天照大御神は太陽神なのか・・・簡単に解説、出来ちゃったじゃん、レイカちゃん。すげー」
と、タケル。
「わたしたち「純思考者」の女性の大先輩、平塚らいてう女史も「原始、女性は太陽だった」と言ってくれていますもの」
と、レイカちゃんは笑顔。
「それに・・・これもそれも「純思考者」「思考停止者」「ハッピーエナジー」と言う知恵を作ってくれたタケルさんのおかげですよ」
「特に「思考停止者」は「ハッピーエナジー」を作れないのに対し、「純思考者」は「ハッピーエナジー」を上手く集められるし、他に照射出来る存在ですからね」
と、レイカ
「そっか・・・だから、「思考停止者」の集団「サラリーマンの世界」はふしあわせな風景なんだ・・・それも気づいちゃった」
と、タケル。
「しかし、なるほどねえ・・・女性は好きな職業に就いているから「ハッピーエナジー」を生む事も出来るし」
「「光るの姫の目」を備えた個体は「ハッピーエナジー」を照射することも出来るから」
「・・・「ハッピーエナジー」の溢れた職場になるから、皆生き生きと笑顔で仕事が出来るし、「純思考者」の職場は「ハッピーエナジー」が溢れる事になるんだ・・・」
と、タケル。
「つまり、日本のコミュニティの中心になり得るのは、「純思考者」にして「光るの姫の目」を持つ女性の太陽神だし、その女王がコミュニティメンバーの」
「精神的拠り所になるから、メンバーのやる気を起こさせる機能を持ちます」
と、レイカ。
「それに対して「光るの君の目」を持った「純思考者」の男性がその巨大な人間性と超強い人間性、及び超強い「サル山のボス力」で、実質的にその集団を」
「本能的に圧伏するから、メンバーは動物として、本能から、そのボスに従います。そのボスが女王を精神的拠り所として扱うから、そのコミュニティは機能するんです」
と、レイカ。
「さらに言えば、女王も、サル山のボスもそれぞれ超強いキラキラお目目の「光るの姫の目」「光るの君の目」を持っているので、常に「ハッピーエナジー」を」
「コミュニティ内に照射し続けるので、コミュニティ内は「ハッピーエナジー」に溢れ・・・「純思考者」の男女にサポートされた女王及びボスは」
「コミュニティ内のメンバをしあわせに導く事が出来るんです」
と、レイカ。
「なるほど・・・日本文化的に見れば、その女王が権威であり、ボスが権力者と言う構図になるね。日本においては権力者は必ず神聖にして犯すべからずの権威を」
「上位に置きたがる・・・というか、そのカタチが最も、日本文化的に日本人が納得する権威&権力者のカタチになるからね・・・」
「・・・それが日本的、女性の職場進出&管理職就任のカタチになるんじゃないの?そのひな形が今、レイカちゃんによって、言葉にされたって事じゃない?」
と、タケル。
「「純思考者」中心のコミュニティこそ、女性の管理職就任の鍵があると言う事になりますねー」
と、レイカ。
「でも、ファッション業界って、そういう女王的管理職な女性って多いんじゃないの?」
と、タケル。
「そうかもしれません。でも、このひな形さえ守れば、日本人女性の管理職進出も可能になると・・・そういう事ですね」
と、レイカ。
「うん。なんか、すごーくいい事しちゃったような気がするけどねー。日本文化的にも」
と、タケル。
「というか、女性管理職就任の為の換骨奪胎を我々がしたって事ですよ!それが結論です!」
と、レイカ。
「ま、結果オーライだな、それ」
と、タケルは言葉にし、お互い笑顔になった。
「さ、仕事はこれくらいにして、飲み行こうか、「知恵者」のレイカちゃん」
と、笑顔で立ち上がるタケルでした。
「はい。もちろん、お供しますわ」
とレイカは立ち上がり、赤縁のメガネを取り、髪を解いた。
(おしまい)
結局、欧米の女性の職場進出のカタチだけ真似しても上手く機能しないって事ですよね。
だから、数値目標など、意味がないと言ってるんです。
まず、こういう換骨奪胎をしてから、日本の職場の現状を改良しながら、女性の職場進出及び管理職就任を後押しすべきだと思いますね。
ではでは。