「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

スガシカオさんの「黄金の月」(月曜日の歌詞論考!)

2010年11月22日 | 日本人の秘密

おはようございます!

いやあ、昨日のゲストは、石橋蓮司さんだったのね。

いやあ、唐突感ありまくりだったけど・・・まあ、そのあたりは、ドラゴン通信で書きましょう(笑)。

さて、月曜日ですが、今日から天気悪くなるんだって?ま、週末、気持ちよかったから、仕方ないか(笑)。

と、そんなことを思いつつ、月曜日の歌詞論考、久しぶりですが、いってみましょうか!


えー、先日、自分のCDラックを整理していたら、一時期よく聞いていたCDを見つけて、

「おーう、そういえば、一時期、サルのように聞いていたっけ・・・」

と、感慨を持ったので、そのあたり、論考してみようかなあ、と想いまして。

というか、このひとの歌詞は、ビビットなストーリーを感じさせるんですよね。

まあ、そんなあたり、読み解けたらなあ、ということで、


スガシカオさんの「黄金の月」いってみましょう!


歌詞はこれですね。


スガさんの楽曲をよく聞いていたのは、今から5,6年前ですかねー。

J-WAVEでもよくかかっていたし、その頃は、よくFMを聞いていたので、その影響もありますかねー。

その頃は、FMをかけながら湘南ドライブ、というのが、定番だったんで、よく聞いてました。

なんだか、ちょっと懐かしい感じの楽曲というイメージですね。今は。

まあ、スガさんの楽曲はいくつも好きな曲がありますが、その中でも、一番、好きかな、これ。

まあ、感覚的に好きなわけですが、じゃあ、そこにどういう意味があるのか、ちょっと論考してみましょう!


えー、この楽曲、97年の曲なんですねー。いやあ、13年前ですか!そんなに、前の曲なんだー、すげーなー!

じゃ、行きましょう!


僕の情熱はいまや、流したはずの涙より

冷たくなってしまった



長い時間が経過してしまった、ということを言いたいんですね。

そのために、最初に持っていた熱い情熱が、いまや、涙より冷たくなってしまった。

「冷めてしまった!」

ということを言いたいわけです。情熱を持って事にあたっていたのに、もう、そのために流したたくさんの涙があったのに、

それより、冷たく冷えてしまった、ということを言っているわけです。

それだけ、いろいろなことが、あったというわけです。

年齢を重ねて、重ねすぎてしまった、ということも言っているんですね。

僕は大人になりすぎてしまった・・・そんな誰でも持つ感慨を、ストーリー的に話しているわけです。


どんなひとよりもうまく、自分のことを偽れる

力を持ってしまった


これも同じ文脈、

「大人になりすぎてしまった」

なんですね。誰よりも、自分を偽れる、そんな人間になってしまった。

もう、若者ではない。自分に正直に生きていない。世間を知り、自分の能力を知り、その能力のなさに、うちひしがれないように、

自分を偽ることを覚えてしまった、と言っているわけです。若さや純粋さを無くしてしまった・・・そう嘆いているわけです。


大事な言葉を何度も言おうとして

吸い込む息はムネの途中でつかえた



彼女に向かって、大事な言葉を言おうとするのだけれど、うまくいかない、と言っているんですね。

吸い込む息が、途中でつかえてしまった・・・だから、うまく大事な言葉が言えない。

これ、言い訳なんですね。

女性・・・彼女に、大事な言葉、愛の言葉でしょうか。

それを言おうとするんだけど、なかなか言えない・・・その勇気がないのかもしれない。

自分を偽ることは、できるのに、それだけ十分大人になったのに、

でも、なぜか、大事な言葉は、言えない。

「好きだ」

という言葉でしょうか。

それとも、

「結婚しよう」

という言葉かもしれません。


随分、大人になったのに。純粋さや若さや、一途さを忘れたのに、

大事な言葉だけが、言えないんだって、彼女に甘えているんですね。


どんな言葉で伝えればいい?

吐き出す声は、いつも途中で途切れた


彼女に聞いているわけです。

どんな言葉で、愛を伝えればいいか。

これ、逃げているんですね。

自分で愛の言葉を選べない、そんな弱い自分を、相手にさらけだして、彼女に言葉を選ばせようとしている。

でも、吐き出す声すら、途中で途切れてしまう。

弱い自分を、表現しているんですね。


純粋さや、一途さを失って大人になったのに、でも、大事な言葉を言えない、そんな弱い俺・・・そういう表現なんですね。

20代の終り・・・そんな頃って、そんなもんですよねー。

弱い男性に、共感を覚えさせるいい詩なわけです。

なるほどね。



知らない間に僕らは真夏の午後を通り過ぎ

闇を背負ってしまった


少年から大人になった男達は、いつの間にか、一番熱い季節を通りすぎて、闇を背負ってしまったんですね。

生きていると、背負う闇。それは、嘘や弱さや、自分がうまくできないことや、見たくないもの・・・。

人間生きてりゃ、いろいろな闇を持ちますよね。それを言っているんですね。知らないうちに、僕らは、もう、夏の熱い季節を通りすぎてしまった。

青春の熱い時代は、終り、気がついたら、闇ばかり背負っていた・・・やはり、20代の終りという感じのイメージがわきますね。


そのうすあかりの中で、手探りだけで

なにもかも、うまくやろうとしていた


非常に感覚的な詩ですけど、共感できる詩ですね。

確かに、うすあかりの中で、どうにか、手探りで生きてきた。そんな実感が、あります。

そういう確実性のない時代を生きてきた感覚というのを、

「手探りだけで、なにもかも、うまくやろうとしていた」

という詩で表現しているんですね。これ、非常にビビットですね。

気持ちに、入り込んでくる感じです。


君の願いと僕の嘘をあわせて

6月の夜、永遠を誓うキスをしよう


女性の願いに、いつも嘘で対応していた僕、ということが語られています。

そういうもんですよね。願いを言う彼女と、とりあえず嘘で、彼女の笑顔を引き出していた自分、

そんな感慨がこの詩に表されている。まあ、男性の想いということでしょう。


そして、梅雨の季節でもある6月に、永遠を誓うキスをする。


嘘なんだけどね・・・という僕がいるわけです。永遠なんて誓えるはずもない・・・そういう僕の本音が出ているわけですね。



そして、夜空に黄金の月を描こう

僕にできるだけの光を集めて

光を集めて



光を集めたいんですね。ひかり。

それを、僕に集めてみたい、だから、それを黄金の月に変えようと言っているわけです。

それが、僕に集まったひかりのしるし。

なくしてしまった、いろいろなもの。純粋さ、一途さ、若さ。逆に背負ってしまったもの・・・闇。

そういうものを、とっぱらってしまいたい。だから、光を集めたい・・・そして黄金の月をつくりたい、

それが、僕の願いなんですね。


もういちど、若かった頃持っていた、ひかりを集めたい。


それが、僕の願いなんですね。



僕の未来に光などなくても

誰かが僕のことをどこかで笑っていても

君の明日が、みにくくゆがんでも

僕らが二度と純粋を手に入れられなくても



今、光を集めたい。僕はそう思っているわけです。

その代わり、現状を受け入れる、というわけです。

現状を受け入れて、歩いていくよ、と決意しているわけです。

だから、

僕の未来に光がなくても

笑われていたとしても、

明日に向かって歩いていく、と言っているわけです。

今、君と一緒に、光さえ、集められれば。


君のあしたがゆがんでも、

そして、僕らが、二度と純粋を手にいれられなくても


そう。失った純粋さを、もう一度、ほしいなんて、言っていないわけです。


大人として、歩いて行く、その覚悟を言っているんですね。


夜空に光る黄金の月などなくても



そして、最後には、光の象徴である、黄金の月さえ、いらないって言っているわけです。


今この瞬間、ひかりを二人で集めることができるのなら、

その象徴さえ、いらない、と言っているわけですね。



大人として、歩き出して、いろいろなものを無くしてきたけれど、でも、今、この瞬間、

君と二人で、光が集められれば、それだけでいい。

どんなことがこれから、起こっても、歩いていける。二人なら。



そういうことを言っているのが、この曲だったんですね。

大人になって失ったもの。そして、大人として歩いて行く覚悟。

そして、君への愛。弱い自分。


そういうのが、表現されていたのが、この曲だったんですね。


なるほどー、だから、20代の終わりごろに、共感したんだなー、この曲。

よーくわかりました。そりゃ、共感するよね。弱い自分。大人になること。好きな女性と光をあつめられれば、それでいい、という想い。


大人になることって、いろいろなものを無くすことでもありますよね。

そして、闇を背負うことでもある。

いろいろなことを知りすぎてしまうことでもある。


そんなあたりをスガシカオさんは、うまく言葉で表現している。

弱い自分という出発点から、多くのものは望まず、たったひとつ、彼女と集める光があればいい。

それを言い抜いたのが、この曲だったんですね。

それが、結論かな。


いやあ、よくできた曲ですね。

今回も論考してみて、はじめてわかった感じです(笑)。

いい曲ですね(笑)。

大人になった少年のせつなさを、ビビットに表現している。

だから、好きなんだな、これ。

よーくわかりました(笑)。そんな感じでしょうか!

 

ここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。

また、次回、お会いしましょう!


ではでは。




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3 コメント

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ジューンブライド (麻子)
2012-10-01 23:09:15
素敵な曲です。黄金の月、私も大好きです。
一つ気になるのは、「6月の夜、永遠を誓うキスをしよう」の部分です。
6月といえばジューンブライド、結婚の象徴の月です。
しかも永遠を誓っているので、もしや二人はこのときに結婚したのではないでしょうか?
もしそうだったら、スガシカオさんほんとにすごいな~って思います。
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Unknown (ゆるちょ)
2012-10-06 08:01:52
麻子さん、コメントありがとうございます。

なるほど、確かに6月と言えば、結婚の象徴の月ですねー。

そうか。それで永遠を誓うキスかー。

麻子さん、深いですね。

すっごく説得されました。

もう結婚しているから、あとは、光を集めるだけでいい。

黄金の月はいらない・・・結婚をしても、

お金ではない・・・二人のしあわせだけが、大切なんだ。

そういうことを言っているんでしょうかねー。


麻子さんのおかげで、理解が深まりました。

やはり、女性は恋について、深い洞察力をお持ちなんですね。

かなり説得された、ゆるちょでした。
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Unknown (たろ)
2013-06-01 20:42:18
そういう意味だったんですかー
非常にわかりやすかったです
今29歳でふとこの歌が気になった謎が解けました!
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