シグマを探さねばならないが、「誕生日位はゆっくりしてもいいだろう」とソヘを行きたいと言っていた遊園地に連れ出すテスル。幼い頃、誕生日に遊園地に行ったが、身長が足りずにバイキングに乗れなかった話を覚えていたテスルの粋な計らいだ。
そんなソヘは自分の母親と遊園地で出会い、懐かしい思い出に心揺れるも、シグマは手を緩めることはない。取締局にソヘを拉致させ、「社会を救うか彼女を救うか選択しろ」とテスルに究極の選択を強いるのだ。
ソンと二人でソヘの救出計画を練るテスルは、バイトの経験からソウル中の地理を把握しているソンの手助けもあり、自分が取締局に拉致された際に運び込まれた場所は、自分の会社が所有し、あの精神科医のソジンが勤務していた病院であることを突き止める。スンボクの虹彩を複写(!)してソンをスンボクに仕立て上げ、病院の地下にある取締局のアジトからソヘを救出しようとするテスル。
取締局長から怪しい注射を打たれ、既に息も絶え絶えのソヘを救出しようとするテスルだが、取締局の追及はしつこい。それに取締局が拘束している未来からの移住者も暴れ出し混乱の極みだ。更に精神科医のソジンも助けるふりをしながらも、母に渡す薬と引き換えにテスルを差し出すのだ・・・しかし、そこにはあのパク社長達も拘束されており、パク社長と取引することでソヘを助けようとするテスル。
取締局がソヘに打った注射は、タイムトリップで身体にかかった負担を更に増長させる薬のようで、身体が分解されるという本当なのか嘘なのかなんだか分からない話だ。とにかく分子レベルで分解され、消えてなくなるらしいのだが、そんな薬を作ったのはパク社長と一緒に未来から一緒にタイムトリップしてきたアグネスという女性だという。
「自分で作った機械なのだから、どうすればいいかはわかっている」と、アジアマートの中にあるあの巨大な機械の電源を落とし、パク社長からアグネスの話を聞き出そうとするテスル。
知っていながらも細かい事を教えないパク社長を脅すには、こんな風に彼が命よりも大事にしているダウンロードの機械を人質にするしかない。そうやって注射の解毒剤を求めて探し当てたアグネスは、なんとあの精神科医のソジンだったのだ。
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結局、現在、未来の人間は皆なんらかの因縁があることが分かる。ソヘの父親は取締局の局長を容疑者として追いかけている中で、彼が存在しない部署の所属である事を知り、更に自分の娘と同じ名前の女性を取締局が追っていることも知ることになる・・・・
未来のソヘが過去に戻る事に強く反対したのは、こんな過去があったからだったのだ。
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過去と未来の間を移動できる事を、誰かが私利私欲に使ったことが、全てのトラブルの始まりのようだ。