私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海

2016-06-05 19:16:32 | 映画鑑賞
次々と難事件を解決する脳科学者@御手洗潔の推理をテーマに本を作りたい編集者が持ち込んだネタ。
半年もの間に死体が6体も流れ着いたという瀬戸内海の興居島に興味を示した御手洗潔。

相棒ともいえる石岡は出演せず、御手洗ネタで本を作りたい女性編集者がにわか助手として彼と一緒に事件現場の瀬戸内海へと乗り込む。

死体が流れ着く島、外国人女性の変死体が発見されたアパート、そして県警が総動員で捜査する誘拐殺人事件。
この3つの事件があっさり語られるまではまぁ調子がいい。

しかし、その後はややトーンダウンな感じだ。
一番残念なのは、天才脳科学者御手洗がただの狂言回しになってしまっていること。2時間ドラマならこの流れでも仕方ない。
2時間ドラマとして考えるなら瀬戸内海を舞台にしたストーリー展開は結構大仕掛けだ。前半で見られる瀬戸内海の海の色も結構きれいだし、星籠の意味、そして村上水軍・・・・現代だけでなく過去につながるストーリーは壮大なものに思える。
そもそも2時間ドラマなら、こんなにロケにお金はかけられないだろう。

しかし、ストーリー展開はあっさりしたもの。女性編集者のキャラクター設定も2時間ドラマならいいだろうが、スクリーンでも見るにはちょっと軽めだ。
なによりも、御手洗潔の見せ場がないことが一番の弱点だろう。
もちろん天才脳科学者なので、ちょっとのヒントであっという間に事件解決にたどり着くのは当然だろう。
ただ、それだけではない何か別の面が見られるようなストーリー展開じゃないと、2時間ドラマと何ら変わりはないじゃないかと思う。

私はサスペンスなどの2時間ドラマがかなり好きな方なので、少々贅沢をした2時間ドラマをスクリーンで見せてもらったという印象を持ったが、たまにしか映画を見ない人には、登場人物の各キャラクター設定など物足りない所ばかり目についたんじゃないだろうか・・・・・

******
主演の玉木宏は各番組に出演して宣伝に努めていたが、その頑張りがやや切なく感じられる・・・・・



名探偵・御手洗潔、初のドラマ化記念! 玉木宏 島田荘司スペシャル対談!
クリエーター情報なし
講談社