私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

マネーモンスター

2016-06-19 19:31:03 | 映画鑑賞
金融情報番組を、見た目の格好よさとどこか軽めの口調でまるで娯楽番組のように取り仕切る番組MCの男性。
そしてその姿をコントロール室で確認しつつ裏で番組の進行を決定するのは女性ディレクター。

そこに突然一人の男が乗り込んでくる。
警備にも止められず、あっさりスタジオに入り込んだ男は、MCである男の口車に乗せられて全財産を失ったといい、事実関係をはっきりさせろ、失ったお金を弁償しろとMCの男に爆弾入りのベストを着せて、その様子をずっと生中継することを要求する。

MCの男性は得意の軽めの口調で男をなだめようとするもの乗り込んで来た男も本気だ。そんな彼の様子を別室で確認しつつイヤホンで彼に一字一句科白を伝え、なんとか彼を落ち着かせようとする女性ディレクター。

科白を考えるのは女性ディレクターだが、それを言わされている感じもなく自然な感じで伝えるMCの男性。構成を考えるディレクターとそれを分かり易く、いや分かり易すぎる位軽めの口調で視聴者に伝えることの出来る男。
スタジオ乗っ取りという内容なのに、軽めの演出故緊張感がやや少な目の映画なのだが、そんな中でも登場人物の仕事ぶりがプロらしく見えるのは、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ、この二人のやり取りにどこか貫禄が感じられるから。

更にここで改めてすごいを思うのはカメラマンの仕事だ。
スタジオの中でも、外に出てもとにかく起こっていることをだたただ撮り続ける。
彼に何かを仕切る術はない。どこまでもどこまでも受け身の仕事に思えるその仕事。
しかしその映像があってこそのテレビ番組なのだ。
映画を見ながら、テレビ番組での映像の大事さに改めて気づいたりする。


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