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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

マネー・ショート 華麗なる大逆転

2016-03-05 21:11:59 | 映画鑑賞
映画評などを見るといろいろ意見が分かれているようだ。
ただ私は自分でも予想外だったのだが、とても面白かった。

これは私が勤務している会社がリーマンショックで非常に大変なことになったこと、そしてここ数か月毎日のように空売りという言葉を耳にする環境にあるせいかと思われる。
息も絶え絶えの会社の状況が「リーマンショックのため・・・・」と説明されれば、分からないながらもサブプライムローンについて勉強したし、会社の株が空売りされていることを知れば、やはり心配になって「空売りとは?」と検索してみたりする。
自分自身の仕事は全く金融に関係ないことだが、周りがそんなような環境にあればやっぱり少しは詳しくならざるを得ないものだ・・・・

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もちろんこの映画の中の重要なキーワードとなる金融派生商品MBS、CDO、CDSについてはちんぷんかんぷんだったのだが、それでも「空売りとは状況が悪くなった方がもうかるという事」という非常に単純な理解で何とか乗り切った。
しかし状況が悪くなることを願って儲けるということが、正常で健全な経済活動なんだろうか?
素人の私にとって見終わった後に残る感情は、タイトルにあるような「華麗なる大逆転」ではなく「完全なる敗北感」だ。
更に格付け会社がキチンと格付けしないなんて、その後ろにはどんな深い闇が広がっているんだろう・・・・

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徳永英明の「最後の言い訳」が劇中で流れるのは、日本人的には驚きのポイントかもしれない。
ラスベガスで開かれる証券化のフォーラム会場のBGMがオペラ座の怪人というのもかなり嫌味な感じだが・・・・

クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル、ブラッド・ピットの4人が元気よく歩いている姿がポスターでは使われているが、なぜかクリスチャン・ベールとスティーブ・カレルの名前と姿が逆になっている。せっかくなら名前と姿を一致させてあげればよかったのにと思う・・・・



世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫)
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