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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

チェイサー

2009-05-15 21:54:31 | 映画鑑賞
女たちを手配している元刑事。
手配している女がいなくなっても心配事は結局金の事だけ。
そんな男が、連続殺人鬼に捕まった女を助ける追撃者になって行くのが、恐怖と緊張感の中とてもリアルに感じられるようになる。焦りが高まれば高まる程、追撃する男の息遣いが感じられるようになるのだ。
今回字幕付きを見て改めて感じたのは、警察の策のなさ。韓国で見た時は男が追撃者になって行く事ばかりに目を奪われていた。
男が女を助けようとするのに、警察はただ事件を解決しようとするだけなのだ。それなのに、あまりの無策ぶりにイライラが募る。

韓国で見た際には、後半ある場面でみなが小さな悲鳴とため息をついていたのだが、今日は息を飲む気配も感じられず。(やっぱり日本だ。)しかし声は上げずとも、多分心の中でため息をついていたことだろう。
血と汗の中にちょっとだけ感じられる男の優しさと人生。
怖いが面白いと思わせるところはそんな事に在るのかも知れない。

***
同じように現実にあった事件をもとに映画化した殺人の追憶と比較して見たくなるが、私はこの映画の方が面白かった。
殺人の追憶は、その事件が起こった時代について、観客も何か記憶していることを求めているようなつくりだが、(つまり、あの時代が懐かしいとか、あの時代はそうだったな~という物がないと楽しめない部分があるのだ。)この映画にはそんなことがない。
現実にあった事件を元に作られた物でも、この映画は映画として純粋に楽しめる部分がキチンとあるのだ。