YUKI

言語、言語で表現できることすべて

because が倒せない

2007-10-27 13:05:35 | Weblog
becauseという接続詞は
Why...?に対する応答という形で導入されたりするせいか
従属接続詞なのに、
I wanna hold your hand. Because I love you.
という風にbecause節が単独・独立で文となっていることが
日本人の英文にはとても多いのです。
確かに英語母語話者の英文にも、たま~にこのような文があります。
しかし、それは破格構文なのであって
外国人ならば That's because ....とするべきところでしょう。

さらに、理由を表す接続詞にはas, since, forというのもあります。
どう違うのか?学校の英語授業で教わった記憶は全くありません!
意味の「強さ」ということでは、becauseがダントツに強くて
as, sinceは、特に主節に後置された場合、
「付随的」に理由を付け加える程度の意味です。

文頭に生起するのはAs, Sinceが多く、
Becauseは文頭では意味が強すぎるようですねぇ。

forはand, but, orと同様、等位接続詞。
「~というのは」という意味で文頭に生起することは、まず、ないでしょう。

さて、こんな文法問題があります。
A man is not great ( ) he has much knowledge.
1. because 2. as 3. since 4. for

( )内に入る適語は1のbecauseです。
not ~ because....で「…だからといって~ではない」という意味。
「知識があるからといって、人は偉大なわけではない」
not は"great because...."全体を否定しています。
こういう意味になるのも、becauseの意味が強力だからでしょうね。
強く"great"と結びついているのです。

notがgreatを否定して、その理由がbecause以下なのではないのです。
「知識があるから、人は偉大ではない」 なんて変です。
as, since, forなら、この変な意味になってしまいます。
付随的に理由を付け加えるのですから。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初音ミクとネギ | トップ | 太田貴子が倒せない »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事