YUKI

言語、言語で表現できることすべて

Gardner's multiple intelligence を考察する

2007-07-23 00:30:50 | Weblog
Gardner に対する批判としては「知能」intelligence という言葉を
「能力」ability という言葉に置き換えて使用したために
知能概念を拡張した、というよりは
知能概念を否定している、というものがある。

私自身は、知能の定義自体にはさほど興味がないが、
ability に関するGardner のmultiple intelligence 理論を
日本における英語教育関係者が、ありがたがる必要は、
はたしてそんなにあるのだろうか?

まず、この理論は語学教育理論ではなく
教育一般について述べていること。

中心概念である ability については日米で
cultural back ground が異なること。

この2点に留意してほしい。

語学教育では、言語・論理が重視されるのは当然でしょ?
才能よりも努力を重んじる日本と違い
才能ないやつは、何やってもダメ!ability = gift (from God)
という発想の国なんだとか、アメリカは。

実際、Gardner は画一的に見える日本の教育を
実は違うんだ、と高く評価している。

まぁ、毎度のことですが
それが生まれでた文化的背景や社会情勢を無視して
安易に直輸入して論文の数を稼ごうとする
学者先生が、ダメなんですなぁ。

日本の文化的背景と社会情勢に熟成された
英語教育法は…意外と文法訳読かもよ♪

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