YUKI

言語、言語で表現できることすべて

Babymetalについて知っている二三の事柄…Su-metalの献身

2015-05-23 21:46:53 | Weblog
The One限定のBabymetalロンドン公演Blue Rayを鑑賞中に
例の現象が起こったのである。

Su-metalの歌声を聴いて、涙が流れるのだ。

悲しいわけでもないし、
何度も聴いた歌詞に感動しているわけでもない。
ただ、涙が流れるのだ。

好調時のSu-metalの歌声には
涙腺のスイッチを入れる「何か」がある…

たしかに、かゆいところに手が届くというか
爆音を切り裂いて、清らかに力強く
こうあるべきところまでに
実際に歌声が伸びていくのは痛快でさえある。

そして、それはベビメタ楽曲の場合、
人間業を超えているのではないかと
思えることを要求してさえいる。

かつて、サッカー「なでしこジャパン」が
ワールドカップを制し、
同時にフェアプレー賞にも輝いたとき
「献身」的なプレー、プレースタイルが
感動的だと評された。

3.11直後だったときもあり、世界中のサッカーファンの
涙腺スイッチをオンにした。

その「なでしこ」のQueenは澤穂希。

攻めでも守りでも、必ず、
要となる位置、そこに既にいるという現象が
その時、起こっていた。

運命というかボール察知能力というか
顔面にボールがあたってしまうことも少なくないのだとか…

献身的なチームのプレースタイルを象徴し
献身を最も実践している存在であり、
そのチームを支配( rule )する存在は
自然とQueenと呼ばれる、
Su-metalのように。

歌も踊りも振り切れてしまう彼女に、
全力を出してもいいフィールドが提供されたのだが…

「神の降臨に永遠はない」

ベビメタの歌詞には、「限られた時」を暗示するものがある。

「さぁ時は来た もう迷わない」

「もう二度と戻らないわずかない時を
 この胸に刻むんだ 一五いちごの夜を」

「きつね様」憑依中








献身的に狂い咲く、花の美しさに、
はかなく消えゆくその運命に、涙するのであろうか…

さて、
日本語で歌うのになぜ外国人も涙するのかという疑問。

それは日本語なのにではなく

「母音+子音」を1拍の基本とする
日本語固有の響きが美しいからではないか、と思うのだ。

日本語だからこそ、涙するのである。

「中元すず香」という神に選ばれたボーカルが
とっくにオワコンなメタルを歌ってくれることが
ありがたくて涙が…という極めて謙虚なメタラーというか
metalheadsもいたような気がするw

ブリクストン公演では
Su-metalの歌声に微妙な「シャリシャリ音」がかぶっているが
あれは、もしかしたら「倍音」を拾っているのかもしれない。

声がかすれているわけではなく、
優れたボーカルの宿命なのだそうだ。

マライア・キャリーの歌声にも、それがあるような気がする。

LIVE IN LONDON -BABYMETAL WORLD TOUR 2014- [Blu-ray]
クリエーター情報なし
トイズファクトリー
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Babymetal、Rock on the Rang... | トップ | Babymetal イタリア・ボロー... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事