YUKI

言語、言語で表現できることすべて

谷川流とウィトゲンシュタイン

2007-08-13 01:31:11 | Weblog
『涼宮ハルヒの溜息』でオスの三毛猫シャミセンが
ハルヒによる妄想の影響で人語をしゃべるようになってしまいますた。
ところが、その内容がやたら哲学的なんです。

猫が人間の言葉をしゃべるのに対して
人間の言葉に似た声はオウムにだって出せると、
当の本猫が言うのです。

言葉の意味が分かっているかどうかの証拠として
人間との会話が成立している点を指摘されると
シャミセン君は…
偶然、成立しているように聞こえるだけかもしれないだろう、と
もっともな返答♪

人間同士の会話も実は成立してるように聞こえるだけかも…
と深い懐疑を人間の側に抱かせたりもします。

ウィトゲンシュタインにも、似たような例がありますよぉ♪
彼は喩え話が大好きで…

家の内装をする人が壁に模様を描きます。
それが、ある数学の数式と一致するとして
その人は数学をしていることになるのかどうか?
しかも、その職人は決して、
有り得べき数式から逸脱することはないのです!

まぁ、似て非なるものなのでしょうけれど、
発想がとても似ているような気がするのです。

谷川流という人は、とっても論理的な思考をする人なのか
ウィトゲンシュタインを読んだことがあるか、
どちらか、または両方なんでしょうね♪

次は谷川流のインタビューから;
“世界とは何か”と考えたとき、
 人間は自分の知り得る範囲内でしか世界を規定できません。
 当然、生まれた場所や育った環境、
 見聞きした情報によって各人が思う“世界”は異なります。
 僕たちは現実の中に住んでいるので、
“世界”とはそのまま各人が認識している現実だと言えるのではないか、
 と何かの定義論争を眺めているうちに考えるようになった…

独我論に限りなく近いところもウィトゲンシュタインンとの共通点
といえるかもしれませんねぇ。
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