書籍版とweb版では、後半部分でマサユキとユウキの役割が大きく異なる。
web版では、ユウキ=ラスボスで、リムルを時の果てに飛ばしている。
書籍版では、リムルを時の果てに飛ばす大役はフェルドウェイ。
ユウキはラプラスとともに光の中に消えた。
以下、書籍版について考察。
マサユキがルドラの風貌であることが、早々に明かされる。
そして、従者に偽装した刺客に生命を狙われ、
更に、ハッタリだけの弱者であることが公然と暴露されてしまう。
マサユキを支えて来た者も実は、それを知っていたのである。
マサユキは、まさにズンドコw
マサユキが転生したのは、
蒼い髪の綺麗なお姉さん=ヴェルグリンドが持つルドラの魂の残滓が、
マサユキ=ルドラの魂に引き寄せられたためである。
これは、わざわざ17巻の短編で深掘りされている。
ルドラの魂を受け継ぐマサユキの権能は凄まじく、
戦況を全て自分に優位にする幸運を齎すばかりか
最強の勇者達を全盛期の状態で召喚出来るw
これには、召喚された始まりの勇者ルドラでさえ、呆れるほど。
で、ユウキに代わりラスボス候補フェルドウェイの目的は、
ヴェルダナーヴァ復活または世界の破滅。
竜の因子と天使系アルティメット・スキルのコンプが、その手段なんだが
実は、リムルがこっそり達成済みw
ルドラ=マサユキの物語とパラレル関係にある
転スラ=リムルの物語は、
ヴェルダナーヴァによるRevenge、 やり直しの物語だと思う。
知性と多様性を愛し、人間を愛した創世神ヴェルダナーヴァが
自らが造った世界システムの中で魂を循環させ
竜種ならぬ最底辺のスライムからやり直す物語。
最初にした事は、竜種の失敗作と姉達に虐待されたヴェルドラを、結界ごと捕食。
その後のリムル冒険譚は、世間知らずのヴェルドラには、これ以上ない優れた教育の機会。
聖典=漫画を手にして、ヴェルドラは真の強者となっていく。
ただし、この「やり直し」も、勇者クロエの手助け=時間旅行なしには成就しない。
リムルは、魔王にならず、すぐに死んでしまっていたのだ。
そのせいなのか、リムルが配下に下す命令は「生き残れ」である。
殲滅した敵さえも、極力蘇生している。
真のラスボス、ヤバイ敵は滅界竜イヴァラージェなんだが…
ヴェルダナーヴァが先送りしたために
フェルドウェイたちを多いに悩ませた問題でもある。
リムルが今後やるべき事は…
憎しみという感情が芽生えたイヴァラージェに
知性を目覚めさせることなんだろう。
そして、東の帝国皇帝ルドラ=マサユキと共に、
人魔共栄圏を築き、ヴェルダナーヴァの夢を成就すること。
一方、調停者ギィは…
その役目を終了して、ヴェルザードと仲良く暮らす…のかな?
このように考えると、転スラの筆者が
クレイマンにもやり直しRevengeさせたくなるのは、当然なのかもしれん。
ラプラスとユウキは、リムルとマサユキが作り直した世界で、
また、悪さをするのであろうか?