YUKI

言語、言語で表現できることすべて

人生の問題は、何故「解決」しないのか…ウィトゲンシュタイン的

2024-08-18 17:56:00 | Weblog
哲学者ウィトゲンシュタインは
「人生の問題は解決しない。問題そのものが無意味となるだけだ」
という趣旨を述べている。

このことについて、考察。

問いがあって、初めて答えがある。
むしろ、問いの中にこそ答えがある。
答えとは、問いの「意味」なのである。

まぁ〜、試験でも問題文を読みこなし理解する事が
解答過程の6割以上を占めていると思う。
何を問うているかが分かれば、部分点6割くらいは取れるのだ。

人生の問題は、「思うようにならない」という
仏教で言う「苦」の事であろう。
例えば…
好きな人であっても、いつかは別れなければならない。
至る所で、嫌いな人と出会ってしまう。
生きることも大変で、老いて病み、いつかは必ず死ぬ。

自分の思うようにならない事なのに、とても大事な事に思えてならない。
もともと人生とはそう言うものなので、解決しようがないのに…

ところが、「時」の経過で状況が変わり、
「大事な事」に思えなくなることがある。
これが、問題の解消=問題の無意味化である。

問いが、問いであることを止めるのだ。

仏教では「四苦八苦」に対処するため、「諦」を持ってくる。
何故か、この漢字は日本で「あきらめ」の意味に捉えられているが、
本来は「物事を深く理解する」という意味。

動き、食べ、眠り「生きる」こと
「生きる」うちに問題は、自ずと解決=解消することとなる…









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