通称デデデデは、いちよSF設定。
日常世界の頭上に、異星人の巨大宇宙船が鎮座する設定は
「地球幼年期の終わり」という古典SFそのまんま。
幼年期の方は、地球という星の終末と人類の進化を、ストレート過ぎるくらいに描く一方で、
神と悪魔について独特のビジョンを示します。
「悪魔はつらいよ」というサブタイトルが似合うかもw
SF設定の物語を読んで味わう感動を、
sense of wonder ということがあります。
SFは、過去・未来の世界や、ある設定を極端なほどに押し進めた世界を描きます。
そんなSFが、結局、描き出すのは「今、ここ」こそが「奇跡」に他ならないという真実。
「今、ここ」が「奇跡」なんだと感じることこそが sense of wonder の核心なのだと思う。
知的生命体の進化について、神と悪魔の役割を、逃げることなく描いた「地球幼年期の終わり」には、sense of wonder があります。
一方、デデデデには…タイムマシンが出てくるw
今風?に、「世界線」の変更らしい。
これ以上のネタバレは、しませんが…あれって「寝オチ」の一種w
人類の終わりを描いたのだとしても、
それは既に「物語」ではなく「事実」になっているのだから、今さら感動なんかしませんねぇ…