つむぎの上の里山は今、クリの花が咲き誇り、そよ風に独特の匂いが漂っています。
紐状に長く伸びた雄花と雄花の基部には、実になる小さな雌花も見えます。
クリの花の匂いに誘われて、花の蜜や花粉を求め、さまざまな虫たちが集まってきました。
ホソヒラタアブ(ヒラタアブ科)
腹部には、黄橙色と黒色の縞模様があり、細長く平たいお腹の形が名前の由来とか。
アカシマメイガ(メイガ科)
クリの葉裏に、小枝と見まごう姿で止まっていました。メイガ科は作物の害虫でもあり、目立たない色合いが多い中で随分華やかですね。
シラホシテントウ(テントウムシ科)
かわいいテントウムシで初めての出会いです。
小さなテントウムシですが、キイロテントウと同じく、うどん粉病菌を食べる益虫のようです。
ヒメウラナミジャノメ(ジャノメチョウ科)
目玉模様がひときわ目立つヒメウラナミジャノメ、クリの花の蜜を吸いに来たのでしょうか。
ヒトツメカギバ(カギバ科)
4㎝ほどの大きさで、葉裏にぴったりとくっついて止まっていました。白い翅に茶褐目色の紋があり、にらみをきかせているようですね。
ここからは、夜に出会った虫たちです。
クロコガネ(コガネムシ科)
夜行性で、クリの葉を夢中で食べていました。
マメコガネ(コガネムシ科)
雄しべの中にすっぽりと入りこんで、花を食べているのでしょうか?金属色の緑の光沢が美しい。
ウスイロオオエダシャク?(シャクガ科)
4㎝ほどの大きさのエダシャク。地味な色合いながらなかなかおしゃれな翅の模様です。
ヘイケボタル(ホタル科)
クリの木の葉の上で光っていたヘイケボタル。
ようやくヘイケボタルが飛びはじめました。昨夜は19℃の涼しい夜空でしたが、42匹確認できました。気温の上昇と共に、間もなく本格的なヘイケボタルの乱舞がみられることでしょう。
里山に、匂いを放ち虫たちを誘うクリの花、葉を食べる害虫も益虫も受け入れ、クリの木のレストランは、さまざまな昆虫たちで賑わっています。
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