昨日は、小学校の「下校時避難訓練日」、海に近い環境にある綾里小では、津波が来た時は高台へ逃げることを体験を通して学んでいます。つむぎの家には、岩崎地区の1年生から6年生までの児童と引率の先生がやって来ました。
「津波は、いつどこでやって来るかわかりませんので、もし津波が来たらどこに逃げたらいいのかを絶えず調べておくことが大切です!」と大和田先生。逃げるときの注意点などについても、みんなで確認し合っていました。
避難訓練が終わって、それぞれ帰宅となりましたが、ちょうど今、カタクリの花が盛りとなっているので、みんなで花を見ることにしました。
最初は「ちょっとの時間だけ」ということで、ランドセルを背負い、交通安全の黄色の旗を持って、山のカタクリ花を鑑賞していましたが、斜面を上へ上へと登っていく男の子たちに押されて、ランドセルを置いて花見をすることになりました。
身軽になった子どもたちは、カタクリ山コースを上り始めました。
お兄さん達の後に付いて行った1年生のキョウゴ君、つむぎの家に来たのは初めてだけに不安になったのか、途中で振り返って先生も上がってくるのか確認しているようです。
山頂には、春の日差しを浴びたカタクリの花が、そこかしこと咲いていましたが、男の子たちは花を見るよりも、展望を楽しんだり、近くの竹やぶに入って探検したりと駆け巡って遊び始めました。
それでも、黄色い交通安全帽をかぶった入学したばかりのキョウゴ君は、初めて見るカタクリの花に感動し、「おばあちゃんのお土産に!」と愛らしい仕草で花を摘み始めました。
お土産のカタクリの花を手に帰る途中、椿の大木の下に落下している、大量の花に目を奪われているキョウゴ君。赤い椿の花が、そろって花弁を上にして落ちている姿にびっくりしている様子でした。
下校時の短い時間でしたが、里山での体験や動植物とのふれあいを通して、自然の変化に目を見張る感性をいつまでも持ち続けて欲しいと思いました。