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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

「下校時避難訓練」でやって来た綾里小の子どもたち

2014年04月19日 | 小学生の体験学習

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昨日は、小学校の「下校時避難訓練日」、海に近い環境にある綾里小では、津波が来た時は高台へ逃げることを体験を通して学んでいます。つむぎの家には、岩崎地区の1年生から6年生までの児童と引率の先生がやって来ました。

「津波は、いつどこでやって来るかわかりませんので、もし津波が来たらどこに逃げたらいいのかを絶えず調べておくことが大切です!」と大和田先生。逃げるときの注意点などについても、みんなで確認し合っていました。

避難訓練が終わって、それぞれ帰宅となりましたが、ちょうど今、カタクリの花が盛りとなっているので、みんなで花を見ることにしました。


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最初は「ちょっとの時間だけ」ということで、ランドセルを背負い、交通安全の黄色の旗を持って、山のカタクリ花を鑑賞していましたが、斜面を上へ上へと登っていく男の子たちに押されて、ランドセルを置いて花見をすることになりました。


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身軽になった子どもたちは、カタクリ山コースを上り始めました。

お兄さん達の後に付いて行った1年生のキョウゴ君、つむぎの家に来たのは初めてだけに不安になったのか、途中で振り返って先生も上がってくるのか確認しているようです。


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山頂には、春の日差しを浴びたカタクリの花が、そこかしこと咲いていましたが、男の子たちは花を見るよりも、展望を楽しんだり、近くの竹やぶに入って探検したりと駆け巡って遊び始めました。


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それでも、黄色い交通安全帽をかぶった入学したばかりのキョウゴ君は、初めて見るカタクリの花に感動し、「おばあちゃんのお土産に!」と愛らしい仕草で花を摘み始めました。


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お土産のカタクリの花を手に帰る途中、椿の大木の下に落下している、大量の花に目を奪われているキョウゴ君。赤い椿の花が、そろって花弁を上にして落ちている姿にびっくりしている様子でした。

下校時の短い時間でしたが、里山での体験や動植物とのふれあいを通して、自然の変化に目を見張る感性をいつまでも持ち続けて欲しいと思いました。


待ちに待った5年生の収穫祭ー餅つきー

2013年12月04日 | 小学生の体験学習

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5年生たちにとって、12月3日(火)は待ちに待った収穫祭の日です。

9月30日に稲刈りをしましたが、学校行事等の関係で、延び延びになっていたからです。さっそく、つむぎの家の代表から、餅のつき方等の説明を聞いています。

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女の子たちは、4班に分かれて、きな粉、醤油、大根おろし、エゴマ餅の下準備に取り掛かっています。

大根をおろすのが初めての子もいましたが、おろし方を教えてもらうと、グループで手際よく作業を始めています。

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男の子たちは、もち米を蒸す係りです。

蒸し器を乗せたストーブに、みんなで協力しながら、せっせと薪を燃やしています。

火を見つめる子どもたちの目つきは、真剣そのものです。

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25分ほどでもち米が蒸し上がりました。

もち米の「おふかし」には、みんな興味津々。一口ずつ、よそって食べさせると、「うわぁー!おいしい!」と次から次へと競って手を差し出しています。


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サアー!いよいよ餅つきです。

長い杵でつくのは皆んな初めての様ですが、二人ずつペアになり、呼吸を合わせてついています。

おふかしが、だんだん粘りが出てきてお餅になっていくを楽しんで、重い杵を持ってせっせと、臼に向かっていました。


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さあ!だんだんお餅になってきたところで、「手合わせ」です。

85歳の孝子ばあさんが、模範を示して手合わせをしてくれました。「つき手」は、校長とつむぎの家の代表が、見本を見せています。


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餅のうま味は、「手合わせ」の”合わせ手”と水加減によって引き出されます。

じっと観察していた子どもたちは、このあと、あい(愛)の手に合わせて、代わる代わる餅つきに挑戦してみました。

二臼目の時は、全員が餅つきに挑戦し、美味しく柔らかな餅がつき上がりました。


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こちらでは、つきたてのお餅を、食べやすい大きさにちぎり、きな粉や大根おろし、砂糖醤油などに、おばあさんたちに教えてもらいながら手分けしてくるんでいます。


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一方、作業の終わった子どもたちは、囲炉裏に集まり、おばあさんたちと”おしゃべり”を始めています。

つむぎの家を支えてくださる”おばあさん”たちも、孫やひ孫のようなこどもたちとの会話を楽しんでいました。


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さあー、いよいよ自分たちが作ったお餅を食する時間がやってきました。

でも、その前に代表から「稲からお米になるまで」の話に、じっと我慢して聞き入っています。

そのおかげか、食べ始めた子どもたちの食欲のすばらしさ。4種類のお餅をペロリと平らげ、お代わりする子が続出。子どもたちの幸せそうな笑顔、笑顔が素敵でした。


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食べ終わって、後片付けをして、最後に感想を述べているところです。

担任の先生から、「感想を述べたい人は?」に、「ハイ!、ハイ!」と、なんと全員が手を挙げていましたが、時間がないので、5人の子が代表して感想を述べています。

「お餅つきが楽しかったです、そして、お餅がすごく美味しかったです」、「大根をすりおろすのは大変だったけれど、すりおろした大根で食べたお餅は美味しかった」とか「自分たちで作ったお餅は、本当に美味しく素晴らしかったです」、「きな粉餅が一番美味しかったです」など、つき立て餅の美味しさが心に残ったようです。

このあと、満足した子どもたちは、意気揚々と学校に戻っていきました。


3年生の大豆の脱粒作業  第2回目(晩生種)

2013年11月27日 | 小学生の体験学習

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昨日の午後、3年生が2回目の大豆の脱粒作業に来ました。カラカラに乾燥した大豆をサヤから取り出す作業です。


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サヤから大豆を指ではじいて、竹かごに入れています。

色あせたサヤから緑のダイズが顔を出す瞬間、子どもたちの顔がほころんでいました。


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「千田さーん虫がいた!」と見せてくれたさやの中に、シンクイムシの幼虫がいました。

ネット掛けの無農薬栽培で、今年の大豆は害虫のカメムシを防除することができ、きれいな大豆ができましたが、乾燥している間にシンクイムシに食べられてしまったようです。青い大豆を食べてレンガ色の糞を出しているシンクイムシの仲間の幼虫はメイガと思われますが正体はわかりません。


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脱粒作業を終えた子どもたち、次は脱粒した豆がらを、菜園で出たゴミを燃やしていた田んぼに運んできました。

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残り火に、豆がらを燃やすと、勢いよく炎が立ち上り、子どもたちはまっすぐに燃えあがった炎に感動の様子です。

火元には、子どもたちのためにと、焼き芋を用意しておきました。

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子どもたちの中には、落ち葉焚きは初めて経験する子が多いようで、あらかじめかき集めておいた落ち葉を少しずつ手にし、それぞれ燃やしはじめましたが一斉に入れたために、火がくすぶってしまいました。

煙に巻かれた子どもたちは大慌て、煙の来ない方向に逃げますが、不思議なことに、煙は逃げる子どもたちの方に寄っていきます。

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落ち葉焚きの後は、あらかじめ焚き火の中で焼いていた、焼き芋をみんなにご馳走です。

子どもたちは、美味しそうに頬張りいい笑顔を見せてくれました。


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残り火を囲み、炎に手をかざしていた担任の大和田先生が「かきねのかきねのまがりかど~、たき火だ、たき火だ落ち葉たき~」と歌いだし、私も一緒にハミングしましたが、この歌を知らない子どもたちがほとんどでした。

見ていて飽きない炎の神秘に包まれた子どもたち、何を感じてくれたでしょうか?


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「あと5分でーす!」との担任の先生の合図で、子どもたちは鬼ごっこを始めました。遊び盛りの元気な3年生です。

木々の葉がすっかり落葉した里地の中を、懸命に走り追いかけまわる子どもたち。短い時間でしたが、明るく元気な子どもたちに癒されたひとときでした。


落ち葉の季節 一年生がやってきた

2013年11月15日 | 小学生の体験学習

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昨日の午後、綾里小の一年生が、つむぎの家の裏山に、落ち葉や木の実拾いにやってきました。

黄色の安全帽をかぶり、手にはビニール袋を持ち、小さな体でカタクリ山に元気良く登って行きました。


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ヤマグリのイガを拾い、食い入るように見つめています。

子どもたちは、どんなものにも興味津々。


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切り株の根元には、フリルの付いたカワラタケが群生していました。

「うわー きれい!」と手にとって観察、興味はつきません。


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「赤い葉っぱだ!」と紅葉したヤマモミジを見つけ、木に登って取ろうとしているようです。


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こちらでは、落ちていた木の枝を拾い、腰を落として「??の、??おばあさん!」とアニメの一場面を演出し、悦に入っている愛らしい姿を見せてくれました。

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大きな手のひらのような形の葉っぱを見つけ、「これなんですか?」と、

「ハリギリという刺のある木の葉っぱだよ!」とその樹のところに案内しました。

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「わー 大きな木」「黄色い葉っぱもある!」と樹を見上げて感嘆の声。

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”行ってはいけないところ”を担任の佐々木先生が説明したのにも関わらず、 冒険好きな子供たちはいつしか忘れて探検を始めたようです。

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初冬のカタクリ山でたっぷり1時間、落ち葉や木の実を拾い、自然と触れ合った子どもたちの集合写真です。

宝物のいっぱい詰まったビニール袋を手に、かわいい笑顔を見せてくれました。

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貴重な授業時間をさいて、子供たちを自然の中に連れ出してくれた担任の先生に感謝し、カタクリ山を下りる子どもたちの後姿を追いながら、”自然大好きになってね”と密かに声援を送りました。


3年生が大豆を収穫しました

2013年10月19日 | 小学生の体験学習

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昨日は、綾里小の3年生24人が6月に植えた大豆の収穫にやってきました。実が熟したものから順次刈取り、この日は最後の収穫です。

まず、ネットを外す前に大豆を観察、サヤが茶色のもの、青々しているもの、実付きのいいもの、背丈の高いものなどざまざまですが、今年はネット掛けによりカメムシの食害からは免れることができました。


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ネットを外し、各自、自分で植えた大豆の収穫を始めました(根元には、6月時に植え付けた際に、各自の名札が付いています)。この日は5・6校時の時間で、西日が眩しく照らしていましたが、楽しそうに収穫していました。


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外したネットを片付けています。

大きなネットを、みんなで小さくたたむ様子はさすが3年生、「こうすればいい!ああすればいい!」と知恵を出し合って仲良く取り組んでいました。

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大豆の収穫や片付けも終わり、学校菜園から下りてきました。ネットを片付けたヨウ君はVサインをして笑顔を見せてくれました。レン君は支柱のパイプを軽々しく持って下りてきました。


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その後は、前もって収穫し、乾燥しておいた大豆の脱粒作業をしました。ゴザの上で、ざるを囲んで一つ一つ大豆を取り出しています。

大豆のサヤは茶色に黒ずんでいて汚い色ですが、サヤを破くと中から緑色をした豆が出てきて「ワーきれい!」とか「楽しい!」との声が響いていました。


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収穫後の感想では、「大豆が大きく育っていて嬉しかった」、「一本の茎に、いっぱい大豆が成っていてよかった」、「収穫した大豆で、今度は豆腐を作りたい」など、全員で水やりをした大豆への思いが溢れていました。

収穫を終えたあと、つむぎの家の代表から、キヌガサタケのスープをご馳走になり、初めて見るキヌガサタケの美しさと、美味しさに皆んな舌鼓をうっていました。

収穫の楽しさと、自然の秋の味覚を堪能した子どもたちは、元気に学校に帰って行きました。