わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

映画「子供の情景」

2009-06-15 02:32:09 | 教育
 4月18日、東京での研修の後、岩波ホールで、アフガニスタンを舞台に、学校へ行きたいと願う少女の1日を描いた「子供の情景」を見ました。

 「どうしても学校へ行きたい」と願う6歳の少女バクタイはノートを買うお金を得るため、街に出て卵を売ろうとします。4個の卵のうち2個は割れてしまい、残った2個でやっとノートを手に入れることはできますが、鉛筆を買うお金はなく、鉛筆の代わりにお母さんの口紅を持ち出します。ところが、学校へ行く途中でタリバンをまねた戦争ごっこをする少年たちに取り囲まれてしまいます。「戦争ごっこはいや!」と叫び、おぼつかない足でひたすら学校へと走るバクタイ。

 子どもたちは大人がつくった世界で生きている。
 大人の責任の重さ、戦争と貧困について考えさせられる映画でした。

 イラン出身のハナ監督(女性)はこの映画を19歳で完成させました。ハナ監督の父で「カンダハール」などで知られる映画監督のモフセン・マフマルバフは「多くの国々がアフガニスタンに爆弾を落としてこの国を救おうとした。もし、爆弾ではなくノートが落とされていたら、この国の文化はずっと豊かになっていただろう」と語っています。

 この映画は、サンセバスチャン映画祭、ベルリン映画祭、ローマ映画祭ユニセフ賞他、各国で高い評価を得ています。金沢では、シネモンドにポスターが掲示されていたので、上映されるかもしれません。

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