わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

韓国京畿道における「児童・生徒人権条例」制定のとりくみー全国子ども施策シンポジウム

2013-10-21 12:56:00 | 教育

19日(土)~20日(日)松本詩で開催された「『地方自治と子ども施策』全国自治体シンポジウム」に参加。実に充実した会で、久しぶりに充電できました。

特に、初日の韓国京畿道の教育長の講演には大きな衝撃を受けました。
日本と同じく学歴社会、教育格差の拡大の中で子どもの不登校やいじめ、自殺が増加しているという韓国の中で、このような先進的な取り組みが進められ、しかも、それを住民が支持しているという事実に驚きました。日本の教育関係者、特に教育行政のトップにぜひ聞いてほしい内容でした。

 1日目の全体会での講演は、韓国京畿道(ソウル市隣接、人口1200万人、韓国最大の自治体)教育長・金 相呻さんによる「子どもの暮らしと学びを支える韓国京畿道の挑戦」
 2009年に住民の直接選挙で選ばれた教育長として、公約であった「児童・生徒人権条例」の制定に取り組む。この条例は、日本における子どもの権利条例を参考にしながら、人権を基盤とした学校文化の変革と児童・生徒の人権実現のために、韓国で最初に制定。
 さらに、普遍的な教育福祉としての無償給食の実現、公教育のさまざまな問題を克服するための「革新学校」に象徴される「革新教育」の推進など、子どもの暮らしと学びを支える取り組みを推進。

韓国の公教育のパラダイムを次のような原則の下で変えるべきである。
1.教育は「競争」ではなく、「共同・協力」であること。
2.教育は「成績」ではなく、「成長」であること、そして、学校の成果は「選抜効果」ではなく、「学校教育の効果」であること。
3.「指示と統制」で動く教育ではなく、「自立と自治」を尊重すること。
4.教育費負担を「私負担」から「国家負担」に変えていくこと。
5.教育結果を「個人責任」ではなく、「共同責任」に変えていくこと。

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