わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

社民党金沢学習会~社会保障について考える~

2009-12-13 23:44:14 | 福祉・社会保障
 12月13日(日)、社民党金沢学習会が石川県青少年総合研修センターで開催されました。今年のテーマは、「社会保障について考える」でした。講演、地域からの報告とも実に充実した内容でした。

★基調講演「社会保障再構築の課題ー人権保障の視点から」
  井上 英夫さん(金沢大学教授)専門分野は社会保障法、福祉政策論。

「社会保障再構築」というと、既に構築されていたことになる。「再構築」というより、「構築」「建設」が適切ではないか。

格差社会とはー貧困、不平等、人権侵害社会

構造改革は市場化・民営化・営利化をもたらした。
福祉全体を営利化(障害者自立支援法、介護保険制度、医療)

人権としての社会保障の理念・原理・原則
人間の尊厳の理念→自己決定・選択の自由、平等の原理

「劣等処遇」の克服を・・・「働けない人の水準はこれでいい」を連帯で縮めていく。自分も働けなくなる可能性があるから。

 井上先生の講演は、15年前、県教組金沢支部の女性部で企画して以来です。久しぶりにお聞きして、徹底した理想とも思える人権保障の理念に、社会保障の原点を再認識させられた思いです。

★地域からの報告
①NPO法人地域支援センターポレポレより
 「障害児・者の地域共生を求めて」ポレポレ代表 沼澤 千加さん

 「ポレポレ」はスワヒリ語で、「のんびり、ゆっくり」という意味。
 「障害」をもつお子さんを地域の学校へ通わせる中で得た確信:「分けない」中で育つものがある。
 「障害」をもつ子どものお母さんたちと「共に育ちあう会ポレポレ」を立ち上げる。地域の中でありのままに生きいろいろな人と出会い、体験を広げて生きていこうと結成。
 いろいろな価値観を持つ人がともに生きてこそ、誰もが生きやすい社会になると信じる。

 学校の壁、社会の壁、人の心の壁と闘い続け、たくましい沼澤さんに圧倒される思いがしました。

②認知症グループホーム「夢の里すみよし」より
 「夢の里すみよしの実践 その後」 夢の里すみよし代表 南 喜與志さん

 私は、半年くらい前、「夢の里すみよし」を訪問し、南さんから、グループホーム立ち上げ、利用者さんとともに働く人を大切にする運営への熱い思いをお聞きしました。
 認知症とはいえ、誰にも長い人生の中で輝いていたときを探り出す「夢の里ウインドウズ作戦」:これこそが、非常に難しい人格や尊厳を大切にすることの実践だと思います。理想に向かって常にエネルギッシュな南さんの姿に元気づけられました。

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