わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

韓国併合100年後の平和構築のための意見交換会

2011-06-06 01:17:47 | 平和・人権
 6月5日(日)13:30~16:00、市役所で「韓国併合100年以後の平和構築のための自治体市民交流事業について」の意見交換会がありました。
 禮山郡との交流の意義、姉妹都市の意義などについて、今回新たにいろいろと知り、東アジアの平和について考えることができました。

★「韓国、禮山郡との交流ー問題点と困難性」  愛媛大学総合政策学科 和田 寿博
  大学で「平和学」の講座を担当し、祖父母の戦争体験を聞く機会を持っている。
  愛媛県で「坂の上の雲」のイデオロギーにもとづいたまちづくりが行われていることは問題である。
 
★「韓国、禮山郡との交流ーその歩み」   
             ユン・ボンギル共の会事務局長・金沢市議 森 一敏
 韓国の民主化運動に連動して金沢の市民の運動(強制連行、従軍慰安婦)が活発化したことがきっかけで1992年に初めてユン・ボンギルを知る。戦争被害の歴史ばかりではなく、加害の歴史を学ぶ必要を痛感。
 ユン・ボンギルを「義士」と称えるか否かの論争があった。
 前山出市長は、朝鮮半島に金沢市の姉妹都市をつくる必要性を感じ、全州市を選んだ。全州市の訪問団も必ず野田山の暗葬の地を訪れることから、暗葬の地が公的に認知されることにつながる。
  
★「禮山郡での平和シンポジウムの報告」 
            「雲の先の修羅」著者・金沢大学理工学領域 半沢 英一
 昨年の夏、禮山郡のシンポジウムに訪れた際、小学生に次のようなあいさつをした。
 日本人が韓国の人にひどいことをしたことを謝る。しかし、日本人の大半はひどいことをしたと思っていない。私は、人間は嘘や間違いを言ってはいけないと思っている。私は日本人である前に理性をもった人間であり人類の一員である。

★「金沢からユン・ボンギル義士を通した平和運動の意味」 
               ユン・ボンギル共の会会長 北陸大学 田村 光彰
 ユン・ボンギルの独立を求める精神と憲法9条は、世界へ発信する共通の普遍的な理念がある。しかし、現実には、残念ながら国際平和は軍事力で成り立つという考え方が支配的である。

★「東アジアの平和の構築のために」  
                李 佑宰(イ・ウジェ)月進会会長(元国会議員)
 ユン・ボンギルはテロリストか愛国者かとの論争がある。戦争はたくさんの人を殺す。力がないものはテロしかない。韓国の子どもや若者もあまりユン・ボンギルのことを知らない。民族解放運動について学ぶ必要がある。
 朝鮮半島の平和なくして東北アジアの平和はない。
 

毎年恒例の韓国訪問団の受け入れ・交流ー百万石行列観覧

2011-06-06 00:52:09 | 平和・人権
 毎年、百万石祭りの期間に韓国禮山郡の訪問団を受け入れ交流しています。
 韓国禮山郡は、独立運動の英雄ユン・ボンギル義士の生誕の地であり、ユン・ボンギル共の会として、戦後補償をテーマに自治体間の民間交流を継続しています。今年は16人の方が来日しました。
 3日(金)は、内灘試射場闘争跡地、民俗資料館「風の館」視察、市長表敬訪問、義士追悼法要・野田山暗葬之跡、純国記念碑視察、東山茶屋街散策、浅野川灯籠流し見物、歓迎宴。
 4日(土)は、海みらい図書館視察、兼六園散策、「加賀百万石盆正月」見物、百万石行列観覧。
 5日(日)は、安江金箔工芸館、作田金箔工芸店視察、
 意見交換会「韓国併合100年以後の平和構築のための自治体市民交流事業について」
 もてなし夕食交流会。

 訪問団の人に金沢の印象を尋ねますと、「町並みが美しい」「ごみがなくて美しい」「自動販売機が多い」との答えが返ってきました。

 写真は、市役所前観覧席から見た加賀鳶の演技です。私の地域の小坂分団の演技披露は、市役所前ではありませんでした。行列は金沢駅前2時出発なので、市役所前は3時ごろから5時半ごろまでかかりました。最高気温は29度あったそうですが、風もあり湿度も低く、思ったより過ごしやすかったです。
獅子舞は、私の住む地域の御所町や小坂町の保存会も行列に参加していました。大変熱心に練習し、保存に努められています。南森本、河原市など、獅子舞保存会が存続し行列に参加しているのは、北部地域が多いようです。