わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

原発についての議員団学習会ー岩淵弁護士による講演

2011-06-02 01:26:16 | 環境・エネルギー
 6月1日、衣替えとはいえ、雨模様の肌寒い6月入りとなりました。
 11時から平和運動センター連携議員団会議、17時から社民党・市民連合自治体議員団会議があり、いずれもテーマは「原発問題」でした。県内各地の議員による情報交換や6月議会の取り組みについて活発な意見交換が行われ、とても有意義でした。

 弁護士・岩淵 正明さんによる「福島原発事故をめぐって」と題する講演は、豊富な資料をもとにした説得力のある大変充実したものでした。
 ・原発事故の原因は、津波以前の地震であることが判明してきた。
 ・大気汚染、海洋汚染、土壌汚染、食品汚染・・・
 ・背景としての国の原子力政策と原子力村
 ・電力不足は本当か? 
  北電:07年、臨界事故隠しで原発停止していたが夏場を乗り切る。
  対応策:水力・火力の検査時期をずらす。節電。ピークの平準化。需給調整契約。
 ・発電コスト:電源開発促進税を加えると、原子力発電は高い
  (放射性廃棄物の処理や核燃料サイクルなどのバックエンド費用や巨額の賠償金は含まなくても)
  
★再生可能エネルギー
 ・飯田 哲也・環境エネルギー政策研究所代表:2020年-30% 2050年-100%に
 ・環境省:「再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査」2011.4.21
 ・対策:発送電の分離と自由化、再生可能エネルギーへの補助 

★世論調査 
 5月中旬時点で新聞各紙とも、全廃・減らすべきが過半数を超え、初めて逆転。

<6月1日付朝日>
「チエルノブイリ25年、英の羊、今も出荷規制」
 1968年のチエルノブイリ原発事故でまき散らされた放射能に今も苦しむ人々が、2,000キロ離れた英国ウエールズ地方にいる。・・・それから25年。北ウエールズ山岳部を中心に今なお330の牧場で羊約18万頭の出荷規制が続く。一帯にはセシウムが牧草に取り込まれやすい泥炭地が多い・・・

 チエルノブイリから2,000キロも離れた地で、25年たってもこのような放射能汚染が続いているかと思うと、今回の事故の影響も先が思いやられます。さまざまな情報が明らかにされていません。「国民がパニックになるから」と、情報が隠されている中で、目に見えない被ばくや放射能汚染が進んでいるかもしれません。放射線測定をきめ細かく行い、水や食品の汚染から国民・住民を守る責務が行政にあるはずです。