ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

3年間の活動のふりかえり in Lombok

2024年02月06日 | ★2023年度(ロンボク)

今日は、ここ3年間のロンボク島での活動を振り返ってみたいと思います。

(本文とは関係ありません:ロンボク島に暮らすバリヒンドゥーの子供たちによるお供え花づくり)

その前に、2020年を思い出してみます。この年は、1月中旬にインドネシア(ロンボク島)から帰国後、COVID-19(新型コロナウイルスによるパンデミック)が始まり、ちょうど助成金もとれなくて1年間活動はストップしました。

ストップしている間も、現地ボランティアとオンラインでミーティングをしたり、マングローブの調査を行ったり、できることはしていました。

そして2021年が明け、2021年度はふたつの事業を行うことができました。

「マングローブ林環境教育プログラムの開発(単年度事業)」と「マングローブ林での持続可能な観光のための人材育成(2021年度~2023年度)」です。

(開発した、マングローブ林環境教育プログラムセット)

2021年度は、まったく現地に赴けませんでしたが、プログラムを開発したり、沖縄に行ってマングローブ環境教育の動画を撮ったり、非常に充実していました。ただ、ロンボクでの活動が、COVID-19の影響で思うようにできなかったり、ゆいツールが沖縄に行く予定も、5月から10月へと大幅にずれ込みました。

「マングローブ林での持続可能な観光のための人材育成」についても、マングローブ観光地または植林地(計3ヶ所)で第一回のワークショップが開催できたのは、2022年の1月-3月でした。

●持続可能な観光について考えるワークショップ

東ロンボクのギリ・ランプ(1月)西ロンボクのバゲッ・クンバール(2月)西ロンボクの南レンバール村(3月)

それぞれの場所で、持続可能な観光に必要なことについてディスカッションを行った結果、ガイド研修が必要である、ということがわかりました。(もちろん、そのほかにもトレッキングのためのトレイルや公衆トイレなどのハードが必要など、意見は多様にありました)

活動2年目となる2022年度は、7月に2年半ぶりにゆいツールがロンボク島を訪れ、ギリ・ランプやバゲッ・クンバール、南レンバール村で関係者と打ち合わせを行いました。再びロンボク島へ行けるようになったのはよかったのですが、COVID-19前と比べて渡航費が2倍以上かかるようになり、活動費を圧迫しました。

2022年度と2023年度は、ガイド研修として以下の活動を実施しました。

●「マングローブの調査と知識研修(バゲッ・クンバール)(ギリ・ランプ)

●「ゆいツールオリジナル・マングローブ林環境教育プログラムの使い方講座(バゲッ・クンバール)(ギリ・ランプ)」

●「看板作りワークショップ(ギリ・ランプ)」

●「インタープリテーションガイド研修(バゲッ・クンバール)」

●「観光地での課題を解決するためのワークショップ(バゲッ・クンバール)」

この3年間の活動の中で、築いたいくつかの重要なネットワークがあります。

各活動地の観光チームとの関係は言わずもがな、ですが、他にも次のような人と繋がることができました。

●インドネシア海洋水産省のスタッフ、スサンティさん(写真下、右から3番目)

スサンティさんは、Better together Indonesiaという団体の創設メンバーでもあります。

●西ヌサトゥンガラ州政府の役人、フアッドさん(写真下、左から2番目)

フアッドさんは、Digital Mangroveという団体(上記、Better together Indonesiaの協力団体)の創設メンバー。

●マタラム大学教員養成教育学部生物学講師のギト先生(写真下、左)

実は、ちょうど明日から4日間、バゲッ・クンバール(西ロンボクのマングローブ植林地)でBetter together Indonesiaが主催する、マングローブに関する研修が行われるのですが、ゆいツールのボランティアも2名招待されました。

3泊4日の宿泊費や食費、交通費などすべて主催者持ち、というたいへんありがたい研修で、内容もボランティアのスキルアップが見込めそうなもので、将来有望なボランティア(マデと学生ボランティアのニタ)を送り込むことにしました。

この3年間で、ロンボク島のマングローブ観光地の抱える課題がはっきり見えてきました。

ハード面の不足を除いて、いくつか挙げるとすると「ごみの管理」「環境教育の必要性」「ガイドの知識不足」「集客の問題」「地域経済活性化のためのお土産開発の必要性」などです。

ロンボクでの活動を継続させていくために、今ゆいツールが必要だと思っていることは、インドネシア側で予算を探す、ということです。

そのために、まだまだボランティアを育てていかなければいけません。(山)

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