ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

人集まるところ、ごみ集まる in Lombok

2016年11月26日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

9月の、とある日曜日。なにやらイベントがあるというので、朝早く出かけました。

すると、バイクがいっぱい駐車されています。

インドネシアでは、バイクが市民の足。日本人が自転車に乗るように、時には中学生くらいの子供から、長いスカートをはいた若い女性も、誰も彼もバイクに乗ってでかけます。だから、人が集まるとバイクもいっぱい集まります。

さて、若い人たちも集まっています。イスラムの女性は、ジルバブという布で頭部(髪や首筋)を隠しています。そして、足元にはごみ。人集まるところ、ごみ集まる。インドネシアの常識です。

いったい何のイベントかと思ったら、「マタラム市生誕23周年記念イベント」でした。

マタラム市は、ロンボクで一番大きな街で、ロンボク島とお隣のスンバワ島からなるヌサ・トゥンガラバラット(NTB)州の州都でもあります。

さて、何をするのかなと思ったら、みんなで行進が始まりました。めずらしい!インドネシア人が歩くなんて。そう思いながらついて行きました。

インドネシア人にしては、わりと長い距離をぐるりと歩いてイベント広場に戻りましたが、途中の川はこんな感じでした。(州都の中心部だというのに)

イベント広場では、抽選会が開かれました。当たると、車やバイク、冷蔵庫がもらえる、というしかけです。

なるほど、それが当たるかもしれないと思って、市民のみなさんは集まっていたのね、と納得。

そして足元にはごみ、ごみ、ごみ。(これはほんの一部)

すると、ジュース屋さんを発見!この、個包装の袋が、クラフトの材料になります。(インドネシアでは、こういうプラスチックを再利用する技術が導入されていないため、業者は回収しません。そして自治体のごみ収集車がまわってこない地域では、住民によって燃やされるか、ほったらかしされて雨で流れて川に入って海に流れ着くか、という運命です)

POP iceというジュースの袋は、こんなものに変身♪(私が作りました!)

一緒にいた、ウダヤナごみ銀行のティアさんが、ジュース屋さんに「ごみ銀行」でプラスチックを回収していることを説明していました。

回収するプラスチックの値段が高ければ、こういったジュース屋さんも喜んで集めて持ってきてくれるのですが、実際は「あら、そんなに安いの?だったら、燃やした方がましだわ」という場合がほとんどです。

でも中には、「お金になるから」という理由ではなく、「環境を守るために」回収に協力してくれるジュース屋さんもいます。

インドネシアの人たちは、ごみの分別、というものに馴染みがありません。日本人であれば、ペットボトルを捨てる前に、各家庭で洗ってキャップを外して、外側のフィルムを剥がして、という行為も「当たり前」のことですが、残念ながらインドネシア人はそういったことを「面倒くさい」と感じます。

だから、ジュースの空き袋も「わざわざ集めて」「ごみ銀行に持っていく」のが「面倒くさい」のです。

ロンボク島が日本のようにきれいな島になるためには、どんなシステムが必要で、どれだけの費用がかかり、どれだけの時間がかかるのでしょうか。

行政や、村のリーダーや、一般市民を、どんなふうに動かせばよいのだろうか・・・、散らかったごみを見ながら考えました。

(山)

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