7月25日、カナダ西部アルバータ州にあるジャスパー国立公園では山火事が制御不能な状態にあり、国立公園内にある町ジャスパーは壊滅的な打撃を受ける可能性がある。23日、ジャスパーで撮影された動画より取得。Donald Schroll/via REUTERS(2024年 ロイター)© Thomson Reuters
カナダ国立公園で火災 約2万5000人避難 北米で森林火災相次ぐ NHK 2024年7月26日 11時15分
北米各地ではことしも暑く乾燥した日が続き森林火災が相次いでいます。このうちカナダ西部の国立公園でも山火事が起き観光拠点として知られる町からおよそ2万5000人が避難しました。
カナダやアメリカでは気温が高く乾燥した状態が続き、ことしも各地で森林火災が発生しています。
このうちカナダ西部アルバータ州では、国立公園で山火事が起き観光拠点として知られる町、ジャスパーに火が迫り22日、当局の指示を受け、住民や観光客およそ2万5000人が避難しました。
その後も火は強風で勢いを増し、ヘリコプターからの放水や地上での消火活動は難航して24日夜には市街地にも火災が広がりました。
25日に撮影された映像では、焼け落ちた多くの建物や黒焦げになった車両が確認できます。
アルバータ州政府のスミス首相は、記者会見で「30%から50%の建物などが被害を受けたおそれがある」と述べるとともに、メキシコやオーストラリアなどからも消防隊の応援を受けて消火活動に全力を尽くすと強調しました。
ジャスパーから南に200キロ余り離れた町、レイクルイーズのレストランの従業員は「今のところ影響はありませんが、個人的に避難の時に持ち出すバッグは用意しました」と話していました。