パリパラ 鈴木孝幸が日本勢初の金メダル 競泳 男子50m平泳ぎ NHK 2024年8月30日 6時27分
パリパラリンピック、競泳の男子50メートル平泳ぎ、運動機能障害のクラスで鈴木孝幸選手が金メダルを獲得しました。今大会、日本勢として最初のメダルが金メダルとなりました。
鈴木孝幸が今大会 日本勢メダル第1号の金
37歳の鈴木選手は過去5大会で10個のメダルを獲得している競泳界のレジェンドで、今大会、最初のレースとして男子50メートル平泳ぎの運動機能障害のクラスの決勝に出場しました。
鈴木選手はスタートで抜け出して序盤からトップに立ち、その後もスピードに乗ってぐんぐんリードを広げ、48秒04のタイムで1位でフィニッシュし、金メダルを獲得しました。
鈴木選手は2大会連続、通算3個目の金メダル獲得です。
▽銀メダルはイタリアのエフレム・モレッリ選手
▽銅メダルはスペインのミゲル・ルケ選手でした。
鈴木選手はこのあと自由形で3種目に出場する予定で、複数種目でのメダル獲得にも期待が高まります。
鈴木孝幸「21歳の時の自分を超えられてよかった」
鈴木孝幸選手は、16年前の北京大会でマークした自己ベストを更新するタイムでの金メダル獲得となり「自己ベストをずっと更新できなくて諦めそうになったときもあったが、先月、48秒台が出て自己ベストがねらえるなと思っていた。時間はかかったが、21歳の時の自分を超えられてよかった」と充実した表情でした。
鈴木選手はこのあとも自由形で3種目に出場する予定で「日本チーム、そして自分自身としてもすごくいいスタートが切れたと思う。このあとも頑張りたい」と意気込みを話しました。
注目
【解説】“息継ぎなし”の自分超え
日本選手団に今大会初メダル、しかも、最も輝く色のメダル、そして、自己ベスト更新。それらをすべて実現させた大きな要因は「息継ぎなし」にありました。
鈴木選手は、37歳で迎えた今大会「16年前の自分を超える」とみずからに“約束”しました。
16年前にあったのは、今回、金メダルを獲得した種目で、同じく頂点に立った北京大会です。
その“約束”を果たすために、ことし1月から日本パラ水泳連盟の岸本太一コーチとともにカギとしてあげていたのが「息継ぎ」でした。
どのタイミングで、どのくらいの息継ぎを行うことで表彰台の頂点に近づけるのか。岸本コーチとの試行錯誤は、大会直前のおよそ2週間、フランス北部にあるアミアンで行われた事前合宿でも続いていたといいます。
たどりついた結論は「残り5メートルは息継ぎをしないで泳ぎ切る」というプランでした。
迎えたパリの舞台。
好スタートからトップに立ち「残り5メートル」を迎えました。
序盤から飛ばしてきましたが最後の力を振り絞ってプラン通りの「息継ぎなし」。ほかの選手を大きく引き離して圧勝し「自分超え」も実現させました。
鈴木選手のタイムは48秒04で2位に1秒37の差。16年前の北京大会の予選でマークした自己ベストを0秒45更新したのです。
メダルセレモニーを終えて会場に集まった人たちの歓声にいつまでも左腕をあげて応え続けた鈴木選手。自分に課した「約束」を果たしたことについて「21歳の自分を超えて納得のレースができた金メダルは、また違った喜びがある」とかみしめるように語りました。
“年齢に関係なく自分という存在はいつでも超えられる”
6大会連続出場、パラ競泳界のレジェンドが、みずからの泳ぎでそう示してくれた、48秒余りのレースでした。
パリパラリンピック、競泳の男子50メートル平泳ぎ、運動機能障害のクラスで鈴木孝幸選手が金メダルを獲得しました。今大会、日本勢として最初のメダルが金メダルとなりました。
鈴木孝幸が今大会 日本勢メダル第1号の金
37歳の鈴木選手は過去5大会で10個のメダルを獲得している競泳界のレジェンドで、今大会、最初のレースとして男子50メートル平泳ぎの運動機能障害のクラスの決勝に出場しました。
鈴木選手はスタートで抜け出して序盤からトップに立ち、その後もスピードに乗ってぐんぐんリードを広げ、48秒04のタイムで1位でフィニッシュし、金メダルを獲得しました。
鈴木選手は2大会連続、通算3個目の金メダル獲得です。
▽銀メダルはイタリアのエフレム・モレッリ選手
▽銅メダルはスペインのミゲル・ルケ選手でした。
鈴木選手はこのあと自由形で3種目に出場する予定で、複数種目でのメダル獲得にも期待が高まります。
鈴木孝幸「21歳の時の自分を超えられてよかった」
鈴木孝幸選手は、16年前の北京大会でマークした自己ベストを更新するタイムでの金メダル獲得となり「自己ベストをずっと更新できなくて諦めそうになったときもあったが、先月、48秒台が出て自己ベストがねらえるなと思っていた。時間はかかったが、21歳の時の自分を超えられてよかった」と充実した表情でした。
鈴木選手はこのあとも自由形で3種目に出場する予定で「日本チーム、そして自分自身としてもすごくいいスタートが切れたと思う。このあとも頑張りたい」と意気込みを話しました。
注目
【解説】“息継ぎなし”の自分超え
日本選手団に今大会初メダル、しかも、最も輝く色のメダル、そして、自己ベスト更新。それらをすべて実現させた大きな要因は「息継ぎなし」にありました。
鈴木選手は、37歳で迎えた今大会「16年前の自分を超える」とみずからに“約束”しました。
16年前にあったのは、今回、金メダルを獲得した種目で、同じく頂点に立った北京大会です。
その“約束”を果たすために、ことし1月から日本パラ水泳連盟の岸本太一コーチとともにカギとしてあげていたのが「息継ぎ」でした。
どのタイミングで、どのくらいの息継ぎを行うことで表彰台の頂点に近づけるのか。岸本コーチとの試行錯誤は、大会直前のおよそ2週間、フランス北部にあるアミアンで行われた事前合宿でも続いていたといいます。
たどりついた結論は「残り5メートルは息継ぎをしないで泳ぎ切る」というプランでした。
迎えたパリの舞台。
好スタートからトップに立ち「残り5メートル」を迎えました。
序盤から飛ばしてきましたが最後の力を振り絞ってプラン通りの「息継ぎなし」。ほかの選手を大きく引き離して圧勝し「自分超え」も実現させました。
鈴木選手のタイムは48秒04で2位に1秒37の差。16年前の北京大会の予選でマークした自己ベストを0秒45更新したのです。
メダルセレモニーを終えて会場に集まった人たちの歓声にいつまでも左腕をあげて応え続けた鈴木選手。自分に課した「約束」を果たしたことについて「21歳の自分を超えて納得のレースができた金メダルは、また違った喜びがある」とかみしめるように語りました。
“年齢に関係なく自分という存在はいつでも超えられる”
6大会連続出場、パラ競泳界のレジェンドが、みずからの泳ぎでそう示してくれた、48秒余りのレースでした。