公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

2024年7/8~12の米ドル ユーロ 豪ドル NZドル 英ポンド 加ドル スイスフラン

2024-07-06 02:06:55 | 株式・為替などの経済指標

来週のドル・円は下げ渋りか。米インフレ指標の鈍化が見込まれ、引き締め的な金融政策の後退でドル売りが一時的に強まる可能性がある。ただ、ユーロ・円、ポンド・円、豪ドル・円などクロス円レートは株高を意識して底堅い動きを見せており、米ドル・円はクロス円レートの動向に影響される可能性がありそうだ。

 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は7月2日、欧州中央銀行(ECB)主催の会合で、足元のインフレ圧力低下を認めながらも、利下げに先立ちそれを確証するデータを確認する必要があるとの認識を示した。従来よりもハト派よりのスタンスで、9日に予定される講演会でもほぼ同じ内容の見解が予想される。同氏の発言を受け長期金利の上昇は抑制され、積極的なドル買いは後退しそうだ。なお、米6月消費者物価コア指数(CPI)は前年比+3.4%と予想されている。市場予想と一致した場合、FRBのタカ派姿勢を弱める材料になる。

【パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長証言】(7月9日開催予定)
 7月9日に予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の証言で、引き締め的な政策方針を維持するか注目される。タカ派姿勢は変わりがなく、ドル高要因となろう。

【米・6月消費者物価コア指数(CPI)】(7月11日発表予定)
 7月11日発表の米6月消費者物コア指数(CPI)は前年比+3.4%と予想されている。インフレ鈍化が鮮明になればドル売り要因に。

・ドル・円の予想レンジ:159.00円-162.00円


・7月8日-12日に発表予定の経済指標の予想については以下の通り。

○(日)5月経常収支 8日(月)午前8時50分発表予定
・予想は、+23935億円
 参考となる4月実績は+2兆505億円。4月としては過去最大の黒字額となった。一次所得収支が前年同月比+8080億円となったことが要因。5月については4月並みの貿易赤字が続くものの、第一次所得収支で高水準の黒字が予想されるため、経常黒字額は4月実績を上回る可能性がある。

○(中)6月消費者物価指数 10日(水)午前10時30分発表予定
・予想は、前年比+0.4%
 参考となる5月実績は前年比+0.3%。デフレ圧力はやや弱くなっているものの、内需は堅調ではないため、物価上昇圧力がただちに高まる可能性は低いとみられる。

○(米)6月消費者物価コア指数 11日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、前年比+3.4%
 参考となる5月実績は前年比+3.4%。小売業者による値引きや一部自動車販売価格の引き下げなどが報告された。財のインフレ率は緩やかに低下しており、6月のコアインフレ率は5月実績と同水準となる可能性がある。

○(米)7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報 12日(金)午後11時発表予定
・予想は、67.0
 参考となる6月実績は68.2。また、CB6月実績は100.4と悪化した。ただ、インフレ緩和の兆候は出ているため、7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が改善する可能性は低いとみられる。


○その他の主な経済指標の発表予定
・10日(水):(日)6月国内企業物価指数、(NZ)NZ準備銀行政策金利発表
・11日(木):(日)5月機械受注、(英)5月鉱工業生産
・12日(金):(中)6月貿易収支

Powered by フィスコ


「底堅い値動きか、域内経済の回復期待と米インフレ鈍化で」
 今週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。足元で発表されたユーロ圏経済指標は強弱まちまちながら回復も示され、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測後退でユーロは売りづらい。フランス議会選通過による買い戻しも見込まれる。逆に米経済指標は低調な内容が目立つなか、7月11日の消費者物価指数(CPI)が鈍化すればドル売りが強まる見込み。
・予想レンジ:1.0700ドル-1.0950


「強含みか、フランス政治の不透明感払拭で上値を試す展開も」
 来週のユーロ・円は強含みか。ユーロ圏経済指標は強弱まちまちだが、目先の回復が期待され、ユーロは売りづらい。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測後退もユーロ売りを抑制しよう。また、フランス議会選通過で、買い戻しが入りやすい。一方、日本の為替介入の警戒は一服し、ユーロは最高値を更新し上値を試す展開が続く。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:172円50銭-176円00銭


来週の豪ドル・円は底堅い展開か。5月の消費者物価指数の伸び拡大に加え、小売売上高も予想以上の伸びを示しており、豪準備銀行(中央銀行)の年内利上げ観測は変わらず、豪ドルは買いに振れやすい。中銀の6月会合議事要旨では、労働市場の下振れリスクなどを踏まえて金利据え置きを決定したことが示されたが、それもインフレ警戒の必要性を認識した上でのことであり、インフレを目標に戻すことが引き続き最優先課題と再表明している。フランス総選挙の第2回投票(決選投票)の結果を受けた市場動向も見極めへ。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:107円50銭-109円50銭


来週のNZドル・円は底堅い展開か。NZ準備銀行(中央銀行)の金融政策委員会があり、政策金利(5.50%)は据え置きが予想されている。前回5月の会合や四半期金融政策報告では、利上げの可能性を議論し、利下げ開始時期の後ずれも示唆され、爾来利下げ観測は後退している。それ以降に発表された主要経済指標は1-3月期国内総生産(GDP)だけで、3期ぶりにプラス成長になったが、直ちに利上げにつながるものではないとみられている。今回の声明では利上げ検討の姿勢やインフレの見方などに対し、市場の反応が強くなりそうだ。
○発表予定のNZ主要経済指標・注目イベント
・10日:NZ準備銀行が政策金利発表(5.50%に据え置き予想)
・10日:NZ準備銀行金融政策報告
・予想レンジ:97円50銭-99円50銭


来週のポンド・円はもみ合いか。7月4日投開票の英総選挙で想定通り労働党が勝利し、新政権発足に伴う政策期待が広がっている。ただ、政権交代は織り込み済みであること、経済指標は強弱まちまちで、英中央銀行の利下げ時期を見極める状況となりつつあることから、リスク選好的なポンド買いは縮小の可能性も。
○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:203円50銭-206円50銭


 来週のカナダドル・円はもみ合いか。最近の主要経済指標では5月消費者物価指数の伸びは予想外に拡大したが、6月雇用統計で失業率のさらなる上昇が見込まれることから、カナダ中央銀行の早期追加利下げ観測が再燃し、カナダドルは売りに振れやすくなるとみられる。ただ、中東での戦闘拡大への懸念が高まりつつあり、原油先高思惑がカナダドル買いにつながる可能性はありそうだ。
○発表予定の加主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:117円50銭-119円50銭


来週のスイスフラン・円は伸び悩みか。フランス、英国の政治不安を警戒した安全逃避的なスイスフラン買いは一巡したとみられる。スイス中央銀行は過度な通貨高を是正するための追加利下げを実施する可能性は残されており、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、リスク選好的なスイスフラン買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
〇発表予定のスイス経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:177円00銭-181円00銭
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« JR東日本と西日本 在来線の車... | トップ | 日経平均 40,912.37 (24/07/0... »
最新の画像もっと見る

株式・為替などの経済指標」カテゴリの最新記事