【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(7月4日の動き) NHK 2024年7月4日 18時43分
ゼレンスキー大統領 防空システム追加供与 欧米へ働きかけ強める
ウクライナ東部のドニプロペトロウシク州の州都ドニプロでは3日、ロシア軍のミサイルや無人機による攻撃があり、地元の州知事によりますと、これまでに6人が死亡し、子どもを含む50人以上がけがをしました。
多数の死傷者が出たことを受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は、3日夜のビデオ演説で、「これを終わらせるには、ウクライナに防空システムをさらに提供するとともに、ロシアの航空基地への長距離攻撃を可能にするしかない」と訴えました。
そのうえで、来週、アメリカの首都ワシントンで開かれるNATO首脳会議を前に、防空システム「パトリオット」の追加供与などについて欧米各国に働きかけを強めていると述べました。
防空システムの支援を巡っては、アメリカ政府が6月、「パトリオット」用のミサイルについて、各国への納入計画を見直してウクライナへの供与を優先する方針を明らかにするなど、欧米側は支援を急いでいて、来週のNATO首脳会議でどのような支援が打ち出されるかが焦点となりそうです。
ウクライナ ロシアとの一時的な停戦を促す動きに警戒
ウクライナのゼレンスキー政権は、ロシア寄りのハンガリーのオルバン首相がウクライナを訪れるなどロシアとの一時的な停戦を促す動きが出ていることに関して警戒を強めています。
ロシア寄りのハンガリーのオルバン首相は2日、ウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談し、ロシアとの一時的な停戦と和平交渉の開始を検討するよう促したことを明らかにしました。
停戦をめぐる提案についてウクライナのポドリャク大統領府顧問は3日、ロシアは仲介者たちを通じてウクライナに戦闘をやめさせるという要求を通そうとしていると指摘しました。
その上で「攻撃されている国に一方的な停戦を迫るというキャンペーンに関わっている人たちとは何なのか」と警戒や反発を強めています。
また、ロイター通信によりますと、ウクライナ大統領府のイエルマク長官は2日、訪問先のアメリカの首都ワシントンで、自身が大統領になれば戦争を24時間で終わらせることができるなどとするトランプ前大統領の発言を巡り「領土の一体性や主権といった非常に重要なことで妥協するつもりはない」と述べたということです。
ゼレンスキー政権は、来週開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議を前に多くの高官をワシントンに派遣しています。
ウクライナとしては、アメリカ側に対して軍事支援の強化を求めるほか、ロシア軍の撤退などを盛り込んだ、ウクライナ提唱の和平案を実現することが重要だとする立場についても改めて理解を求めるとみられます。
ゼレンスキー大統領 防空システム追加供与 欧米へ働きかけ強める
ウクライナ東部のドニプロペトロウシク州の州都ドニプロでは3日、ロシア軍のミサイルや無人機による攻撃があり、地元の州知事によりますと、これまでに6人が死亡し、子どもを含む50人以上がけがをしました。
多数の死傷者が出たことを受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は、3日夜のビデオ演説で、「これを終わらせるには、ウクライナに防空システムをさらに提供するとともに、ロシアの航空基地への長距離攻撃を可能にするしかない」と訴えました。
そのうえで、来週、アメリカの首都ワシントンで開かれるNATO首脳会議を前に、防空システム「パトリオット」の追加供与などについて欧米各国に働きかけを強めていると述べました。
防空システムの支援を巡っては、アメリカ政府が6月、「パトリオット」用のミサイルについて、各国への納入計画を見直してウクライナへの供与を優先する方針を明らかにするなど、欧米側は支援を急いでいて、来週のNATO首脳会議でどのような支援が打ち出されるかが焦点となりそうです。
ウクライナ ロシアとの一時的な停戦を促す動きに警戒
ウクライナのゼレンスキー政権は、ロシア寄りのハンガリーのオルバン首相がウクライナを訪れるなどロシアとの一時的な停戦を促す動きが出ていることに関して警戒を強めています。
ロシア寄りのハンガリーのオルバン首相は2日、ウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談し、ロシアとの一時的な停戦と和平交渉の開始を検討するよう促したことを明らかにしました。
停戦をめぐる提案についてウクライナのポドリャク大統領府顧問は3日、ロシアは仲介者たちを通じてウクライナに戦闘をやめさせるという要求を通そうとしていると指摘しました。
その上で「攻撃されている国に一方的な停戦を迫るというキャンペーンに関わっている人たちとは何なのか」と警戒や反発を強めています。
また、ロイター通信によりますと、ウクライナ大統領府のイエルマク長官は2日、訪問先のアメリカの首都ワシントンで、自身が大統領になれば戦争を24時間で終わらせることができるなどとするトランプ前大統領の発言を巡り「領土の一体性や主権といった非常に重要なことで妥協するつもりはない」と述べたということです。
ゼレンスキー政権は、来週開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議を前に多くの高官をワシントンに派遣しています。
ウクライナとしては、アメリカ側に対して軍事支援の強化を求めるほか、ロシア軍の撤退などを盛り込んだ、ウクライナ提唱の和平案を実現することが重要だとする立場についても改めて理解を求めるとみられます。