ハンガリーのオルバン首相
【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(7月2日の動き) NHK 2024年7月2日 18時05分
“ロシア寄り”ハンガリー首相 ゼレンスキー大統領と会談へ
ハンガリー政府の報道官は2日、オルバン首相がウクライナの首都キーウを訪問したとSNSで明らかにしました。
報道官は「オルバン首相はゼレンスキー大統領とヨーロッパの和平について協議するために来た」としていて、この後、首脳会談が行われる見通しです。
首相がウクライナを訪問するのはロシアによる軍事侵攻後、初めてです。
オルバン首相はロシア寄りの姿勢で知られ、去年10月にはプーチン大統領とも会談するなどEUの首脳として異例の対応をとっています。
また、ウクライナ支援を続けるEUを批判してきました。
ハンガリーは今月1日から年末までEUの議長国を務めますが、役割を担えるのか疑問視する見方も出ています。
ウクライナ支援などにどのようなスタンスで臨むのか、会談内容が注目されています。
プーチン大統領 上海協力機構の首脳会議へ 外交活動を活発化
ロシアのプーチン大統領は3日からカザフスタンで開かれる上海協力機構の首脳会議に出席します。
ロシア側は、中国の習近平国家主席やトルコのエルドアン大統領などと個別の会談も調整しているとしていて、関係強化に向け外交活動を活発化させています。
ロシア軍とウクライナ軍 双方が領内に対し攻撃
ウクライナの首都キーウでは30日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、ウクライナ軍が迎撃したミサイルの破片が14階建ての集合住宅に落下し、市長によりますと、6人がけがをしました。集合住宅では火災が発生し、一夜明けた1日、割れた窓ガラスが周囲に飛び散るなか、部屋の中を片づける人の姿がみられました。
また、ウクライナ第2の都市、東部のハルキウでは地元の州知事によりますと、ロシア軍による攻撃で1人が死亡し、生後8か月の乳児を含む10人がけがをしたと明らかにしました。
一方、ハルキウ州と接するロシア西部のベルゴロド州の知事は、州内各地にウクライナ軍の無人機や砲弾による攻撃があり、4歳の女の子を含む2人が死亡し、9人がけがをしたと1日、明らかにしました。また、一部の地域で停電も起きているとしています。
ロシア軍とウクライナ軍の双方が、それぞれの領内に対して、無人機や爆弾などを使った攻撃を続けています。