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大外・外ラチ沿い強襲のブローザホーン初のGI制覇!:宝塚記念2024回顧

2024-06-23 23:02:55 | 大レース回顧集




◆第65回宝塚記念・G1(6月23日、京都競馬場・芝2200メートル、重)

 阪神競馬場の改修工事により、18年ぶりに京都で開催された春のグランプリは13頭によって争われ、菅原明良騎手が手綱を執った3番人気のブローザホーン(牡5歳、栗東・吉岡辰弥厩舎、父エピファネイア)がG1初制覇。デビュー6年目の菅原明騎手は23度目の挑戦で、開業5年目の吉岡調教師は延べ10頭目の出走で初のビッグタイトル獲得となった。エピファネイア産駒は桜花賞(ステレンボッシュ)、ヴィクトリアマイル(テンハッピーローズ)、日本ダービー(ダノンデサイル)に続く今年4度目のG1制覇。勝ちタイムは2分12秒0。

 2着は7番人気のソールオリエンス(横山武史騎手)、3着は5番人気のベラジオオペラ(横山和生騎手)だった。

 菅原明良騎手(ブローザホーン=1着)「ものすごくうれしいです。乗せ続けていただいて、オーナーや関係者に感謝の気持ちでいっぱいです。ゲートを出て馬と相談しようと思いましたが、思ったより後ろだなと、重馬場は全く気にしないですし、いつもと変わらず走ってくれました。ローシャムパークが上がっていったのを見て、少し位置を上げて、いいところで競馬できました。4コーナーを回ってくるときも、持てるぐらい余裕がありました。追ったら伸びる自信がありました。かわしてくれたらと思っていました。強かったですね。馬に感謝しかないです。G1は今年中に勝ちたいなと思っていました。勝ててほっとしています。まだまだ学ばないといけないことは多いので、この子と一緒に成長していきたいです。返し馬やパドックで応援されているのを感じて、やる気になりました。勝てて応えることができて良かったです。この馬場でも苦にせず走ってくれる、持続力がある脚が魅力です。まだまだG1がありますし、コンビを組ませてもらえるなら、これから頑張っていきたいです」



2024年 宝塚記念(GⅠ) | 第65回 | JRA公式



11 レース 第65回 宝塚記念(GⅠ) 3歳以上オープン 2,200(芝・外)定量 15時40分

天候・曇 芝・重 本賞金:22000,8800,5500,3300,2200万円

★ 1 1 シュトルーヴェ せ5 58.0 レーン 堀宣行
〇 2 2 ジャスティンパレス 牡5 58.0 ルメール 杉山晴紀
▲ 3 3 ベラジオオペラ 牡4 58.0 横山和生 上村洋行
◎ 4 4 ドウデュース 牡5 58.0 武豊 友道康夫
  4 5 ディープボンド 牡7 58.0 幸英明 大久保龍
  5 6 ヒートオンビート 牡7 58.0 坂井瑠星 友道康夫
☆ 5 7 プラダリア 牡5 58.0 池添謙一 池添学
  6 8 カラテ 牡8 58.0 岩田望来 音無秀孝
  6 9 ソールオリエンス 牡4 58.0 横山武史 手塚貴久
△ 7 10 ローシャムパーク 牡5 58.0 戸崎圭太 田中博康
  7 11 ヤマニンサンパ 牡6 58.0 団野大成 斉藤崇史
X 8 12 ブローザホーン 牡5 58.0 菅原明良 吉岡辰弥
  8 13 ルージュエヴァイユ 牝5 56.0 川田将雅 黒岩陽一


11 レース 第65回 宝塚記念(GⅠ) 3歳以上オープン 2,200(芝・外)定量 15時40分

1 枠8桃 12 ブローザホーン 牡5 58.0 菅原 明良 2:12.0 11 11 10 7 34.0 428(+4) 吉岡 辰弥 3
2 枠6緑 9 ソールオリエンス 牡4 58.0 横山 武史 2:12.3 2 7 7 12 11 34.0 460(+4) 手塚 貴久 7
3 枠3赤 3 ベラジオオペラ 牡4 58.0 横山 和生 2:12.4 クビ 3 4 3 2 34.8 518(+12) 上村 洋行 5
4 枠5黄 7 プラダリア 牡5 58.0 池添 謙一 2:12.4 クビ 3 2 2 1 34.9 468(-2) 池添 学 6
5 枠7橙 10 ローシャムパーク 牡5 58.0 戸崎 圭太 2:12.9 3 9 9 3 4 35.3 506(+2) 田中 博康 4
6 枠4青 4 ドウデュース 牡5 58.0 武 豊 2:12.9 クビ 11 11 13 11 34.6 508(前計不) 友道 康夫 1
7 枠4青 5 ディープボンド 牡7 58.0 幸 英明 2:12.9 クビ 5 5 8 5 35.2 508(0) 大久保 龍志 8
8 枠8桃 13 ルージュエヴァイユ 牝5 56.0 川田 将雅 2:12.9 ハナ 1 1 1 2 35.3 468(+4) 黒岩 陽一 10
9 枠7橙 11 ヤマニンサンパ 牡6 58.0 団野 大成 2:13.3 2 13 13 10 7 35.3 474(-10) 斉藤 崇史 13
10 枠2黒 2 ジャスティンパレス 牡5 58.0 C.ルメール 2:13.6 1 3/4 7 7 5 5 35.9 472(前計不) 杉山 晴紀 2
11 枠1白 1 シュトルーヴェ ブリンカー せん5 58.0 D.レーン 2:14.5 5 9 9 5 7 36.7 470(-8) 堀 宣行 9
12 枠5黄 6 ヒートオンビート 牡7 58.0 坂井 瑠星 2:15.5 6 6 5 9 13 37.3 476(+4) 友道 康夫 12
13 枠6緑 8 カラテ 牡8 58.0 岩田 望来 2:15.8 1 1/2 2 3 5 7 37.8 530(-4) 音無 秀孝 11

ハロンタイム 12.4 - 10.9 - 12.3 - 12.7 - 12.7 - 12.9 - 12.2 - 11.4 - 11.7 - 11.3 - 11.5
上り 4F 45.9 - 3F 34.5
コーナー通過順位
1コーナー 13,8(3,7)-5,6(2,9)(1,10)(4,12)11
2コーナー 13,7,8,3-(6,5)(2,9)(1,10)(4,12)11
3コーナー (*13,7)(3,10)(8,1,2)5,6(11,12)9,4
4コーナー (13,*7,3)10(2,5)(8,1,11,12)(4,9)6
払戻金
単勝
12 750円 3番人気
複勝
12 240円 3番人気
9 400円 7番人気
3 350円 5番人気
枠連
6-8 3,770円 18番人気
ワイド
9-12 1,310円 16番人気
3-12 1,330円 18番人気
3-9 2,360円 31番人気
馬連
9-12 4,890円 20番人気
馬単
12-9 9,380円 36番人気
3連複
3-9-12 16,020円 61番人気
3連単
12-9-3 91,680円 325番人気



・12 ブローザホーン・・・終始後方待機。3~4角で追い出し。直線では大外に持ち出し、外ラチ沿いを力強く伸びた。

中野栄治(美浦)厩舎の馬として競走生活がはじまったが、初勝利まで実に9戦を要した。そして、オープン馬になったのは4歳の5月。ここまで14戦を費やした。ところが、オープン入りすると、競走中止となった京都大賞典以外は3着以内の成績。当年1月の日経新春杯で重賞初勝利を挙げた。続く3月の阪神大賞典からは、現在在籍している吉岡辰弥(栗東)厩舎所属となった。しかし、阪神大賞典、続く春の天皇賞はいずれもテーオーロイヤルに完敗。それでも、3着、2着と着をまとめていることが評価されて、宝塚記念は3番人気に支持された。

デビュー3戦目までを除き、基本的に、2000m以上の競走にしか出走していない。本音は春の天皇賞制覇が目標だっただろうが、そのときよりも一段と相手が強化された今回の一戦を制した意味は大きい。また、稍重以上の渋化した馬場で過去に3勝している実績もモノがいった。秋は国内戦であれば、おそらく、京都大賞典 → JC → 有馬記念、ということになるだろう。あと、香港ヴァーズあたりにも色気が出よう。今後のローテーションに注目。

・9 ソールオリエンス・・・昨春の皐月賞を勝利した時のパフォーマンスがすっかりなくなっていた近時の成績だったが、今回は皐月賞と同じく重馬場だったということもあったのか、道中の追走もスムーズ。直線でも鋭い末脚を披露し、2着争いを制した。この走りを糧に、復活の狼煙を上げてほしい。

・3 ベラジオオペラ・・・終始前団でレースを作り、直線でもしぶとい走りを披露。大阪杯の勝利ですっかり自信をつけた様子。

・7 プラダリア・・・積極果敢なレース運びを見せ、惜しくも2着争いには敗れたものの、最後までしぶといレースを見せた。

・10 ローシャムパーク・・・直線で置かれてしまった。

・4 ドウデュース・・・明らかに雨降りだとレースにならない点を露呈。道中のめり気味で追走になっていなかった印象。直線ではコーナーワークを利してそれなりの伸びは見せたものの、入着すら果たせなかった。
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